2017年 10月 19日
特別セミナー
e0273912_14202099.jpg昨日は、金子先生と救歯会との合同セッション(延長戦)にお邪魔しました。斉藤先生の提示症例は、いずれも前後的すれ違いの流れの中で 下顎臼歯部の顎堤が著しく吸収していたケースでした。インプラントにより機能回復(下顎義歯の安定)が得られた一方で、それでも止まらない顎堤吸収とそれに伴う患者さんの危機感の低下、そのジレンマへの葛藤が十二分に伝わってくるプレゼンテーションで、とても勉強になりました。

”水は流れたがって、とっとと走り下りていた。そのくせとまりたがりもして、たゆたい、渋り、淀み、でもまた流れていた。”

欠損の流れは川の流れに例えられることがありますが、高齢化とともにその川幅(適応力)は狭くなり、何らかの障害があると氾濫するリスクも高まります。インプラントが障害物となるのか、それとも決壊を防ぐ防波堤となるのか、その使い方・向き合い方について考えさせられるとても充実したセミナーでした。

# by nakadateshika | 2017-10-19 07:23 | 勉強会・講演会 | Comments(0)
2017年 10月 16日
地味に便利
e0273912_749398.jpg地味に便利な、優れものです。かがむ度にボールペンが落ちるのが気になっていましたが、このケースでそのストレスから解消されました。お値段は高めですが、楽天ポイントが使えたので満足です。

ちなみに昨日は楽天が勝ったので、今日はポイント2倍だそうです。楽天もヤフーも便利ではあるのですが、ポイント制度が複雑すぎてよくわかりません。。

# by nakadateshika | 2017-10-16 07:53 | Comments(0)
2017年 10月 15日
この人この道 2


対談動画シリーズ第二弾は、イーロン・マスクです。TED代表との対談は、現代版「この人この道」といった様相で、イーロン・マスクが思い描く未来予想図について熱く語られています。鈴木大拙とはその方向性はまるで違いますが、科学が持つ無限の力を信じ 地下トンネル計画、自動運転、火星移住計画へのビジョンを雄弁に語る言葉には不思議な説得力があり、最初は話半分に聞いていた自分も ついつい引き込まれてしまいました。

この国を守り抜く。日本をリセットする。。まっとうな政治。。。

ニュースを付けると選挙戦一色ですが、そこで語られている言葉にはどこかの党名にあるような”希望”は見えてきません。公約のビジョンに具体性が見えないのか、それを語る人間性の問題なのか、政治に関する知識ゼロの自分にはよくわかりませんが、少なくとも政党で判断すべき問題ではないことは確かな様な気がします。

# by nakadateshika | 2017-10-15 07:44 | 書籍・映画・テレビ | Comments(0)
2017年 10月 13日
この人 この道


鈴木大拙の動画を、たまたま見つけました。生前 テレビに出ているとは知らなかったので驚きましたが、この時なんと93歳だったそうです。わずか15分足らずという限られた時間の中に、宗教・科学・哲学のエッセンスが無限に詰め込まれていて、ものすごく深い内容でした。(ご本人もおっしゃっているように)分かったような分からない話ではありますが、その人の知識や経験、その歩んできた道のりが言葉の重みになるということを改めて感じました。今日でちょうど40歳になりましたが、口先だけにならないように、一歩一歩この道を歩んでいきたいと思っています。

# by nakadateshika | 2017-10-13 08:06 | 書籍・映画・テレビ | Comments(0)
2017年 10月 02日
腎臓様様
e0273912_1836775.jpg昨日は、町内会のお掃除当番でした。某所ではゴルフコンペが行われていたようですが、今年は残念ながら欠席し 町内にあるウォーターハザードの整備にあけくれていました(泣)

その夜、土竜先生オススメのNHKスペシャル「人体」にチャンネルを合わせると、人体のお掃除番長である”腎臓”が特集されていました。いままで腎臓というと、尿を作るためのものと思い込んでいました。しかし実際には、老廃物を捨てるだけでなく 必要な栄養素を再吸収することで血液の成分調整を行ったり、心臓からのメッセージに応じて 血圧や赤血球量のコントロールもするなど、いわば血液コンダクターとして重大な役目を果たしている、まさに肝腎かなめの臓器であるということがよくわかりました。

先日の健康診断では、尿酸値が基準値オーバーで「要受診」となっていましたが、日頃から酷使している腎臓に、あまり負担をかけないような食生活を心がけていきたいと思っています。

# by nakadateshika | 2017-10-02 07:28 | 書籍・映画・テレビ | Comments(0)
2017年 09月 28日
動的平衡論からみた欠損補綴
e0273912_837122.jpg”サスティナブル(持続可能性)とは、常に動的な状態のことである。一見、堅牢強固に見える巨石文化は長い風雨に晒されてやがて廃墟と化すが、リノベーション(改築改修)を繰り返しうる柔軟な建築物は、永続的な都市を造る。”

"動的平衡にあるネットワークの一部を切り取って他の部分と入れ替えたり、局所的な加速を行うことは、一見効率を高めているかのようにみえて、結局は動的平衡に負荷を与え、流れを乱すことに帰結する。”

インプラントを否定するつもりはなく、状況によってはとても有効な手段だと思います。ただ、インプラントによって強固な咬合支持が得られる一方で、その背景には隣在歯や対合歯、顎関節や咀嚼筋などの適応力に依存していることを忘れてはいけないのではないかと考えています。そしてその適応力は、歳とともに低下していくということも。。
今回「動的平衡」に関する書籍を読んでみて、インプラントを選択する場合には、欠損の流れや、その使い方について極めて慎重に検討すべきであるということを改めて感じました。

# by nakadateshika | 2017-09-28 08:37 | 欠損歯列 | Comments(0)
2017年 09月 22日
絶対矛盾的自己同一
e0273912_6502434.jpg基本ゼミでも話題になっていた福岡先生の書籍を読みはじめました。絶対矛盾的自己同一、逆限定、純粋経験などなど、西田哲学特有の難解用語のオンパレードでパニック状態ですが、その背景には(西田幾多郎の盟友)鈴木大拙が体現していた「禅」の概念が、色濃く存在しているように思えます。

(哲学や宗教についてはズブの素人ですが)動的平衡論からみた西田哲学を自分なりに解釈してみると、この世界は「一即多、多即一」で成り立っていて、生物も無生物もありとあらゆるものはお互いに影響し合い、時間とともにゆらぎながらも絶妙なバランス(動的平衡)を保つことで成り立っている、と理解しました。

また、この本の中では「あいだの関係性(相互依存性・相互形成性)」が重要視されていますが、そういえば欠損補綴もまさに「生物と無生物とのあいだ」がテーマです。そう考えると

”生命がエントロピー増大の法則に抗う唯一の方法とは、生命システムの耐久性と構造を強化することではなく、むしろ、そうした仕組み自体をエントロピーの流れの中に置くだけのことだった。”

という一文がクローズアップされてきます。そういった概念の中で歯科医療はどのような役割を果たせるのか、あるいは果たすべきなのかといったことは非常に難しいテーマですが、考えなければならないテーマであろうと思います。

”人は人 吾はわれ也 とにかくに 吾いく道を 吾は行なり(西田 幾多郎)”

こういった本ばかり読んでいるのはどうなのか?と思う時もありますが、自分なりのスタンスで歯科臨床に向き合っていきたいと考えています。

# by nakadateshika | 2017-09-22 23:31 | 書籍・映画・テレビ | Comments(0)
2017年 09月 22日
病態を評価する
e0273912_1694877.jpg病態を評価する。一見すると平易な文章ですが、改めて考えると奥が深く、その本質を理解することは容易なことではありません。まだ十分に理解できているとは思えませんが、自分なりに考えをまとめてみたいと思います。

(ものの本によれば)物事の認識プロセスには、全体的に丸ごと感じ取る「直観」と、様々な属性に分けることで理解しようとする「分析」との2種類があるようです。経験の蓄積によって「直観」は向上しますが、あくまで主観的なものであり、その感覚を言葉で説明することは非常に困難です。

一方「分析」とは、複雑な対象を部分的な要素(属性)に分けることです。これによって理解がしやすくなり、言葉による説明や、他との比較も可能になります。ただし、分析という行為には「はかる」ことが必要で、そのためのものさし(単位・尺度)が必要となります。また、単位はあくまで一部の属性を示すもので(他の要素は切り捨ててしまうので)、その単位によって何を比較したいのか、つまり何を評価したいのかということが、ものすごく重要になります。

それでは、欠損歯列の病態とは何なのか?そして、欠損歯列をどういった尺度(value)で評価(evaluate)すればよいのでしょうか?

# by nakadateshika | 2017-09-22 07:21 | 勉強会・講演会 | Comments(0)
2017年 09月 19日
欠損歯列のみかたと処置方針
e0273912_17133125.jpgこの連休は、臨床基本ゼミでした。一日目は受講生から集められたお悩み症例を題材に、「欠損歯列のみかたと処置方針」についてディスカッションを行いました。今年は例年以上にヘビーな症例が多く、自分もその答えを教えて欲しいんですけど・・・というようなものばかりで、どのような方向性でまとめるべきなのか、N先生と一緒にとても悩みました。

道に迷った時には、「google map」を使うことが多くなりました。交通手段に応じて、その経路や時間などがあっという間に分かるのでとても便利ですが、その設定には現在地と目的地の入力が必要です。欠損歯列を考える場合においても、現在どのような位置にいて、どこを目指すべきなのか?という意識は、とても重要なのではないかと思います。

そこで今回のパートでは
1.欠損歯列の病態を評価する
2.欠損歯列の流れを読む
3.治療目標を設定する
といったことについての、考え方を知ってもらうことを目標にしました。

# by nakadateshika | 2017-09-19 17:13 | 勉強会・講演会 | Comments(0)
2017年 09月 02日
氷壁
e0273912_832266.jpg果たして、ナイロンザイルは切れたのか、切られたのか?

先日ご紹介されていた、「氷壁」を読み始めました。女性関係、友人関係、そして自らの命を繋いでいたナイロンザイルを巡る人間ドラマに、すっかり魅了されています。山のことはさっぱりなところもありますが、哲学書などに較べればはるかに読みやすく、グングン読み進んでいます。

「哲学と科学とを繋ぐものは文学である」と澤瀉先生も書かれていますが、これまであまり文学には親しんでこなかったので、これからは意識的に読んでみようと思っています。



※読後感
主人公の上司で人生哲学を語るT、その一方で友人の愛人の夫という微妙な立場でありながらも、科学的な目線に徹するエンジニアY。井上靖が京大哲学科出身ということも関係しているのかもしれませんが、ナイロンザイルに纏わる事件、あるいは主人公の生き方に対して、哲学的視点と科学的視点とを異なる登場人物に分けて語らせているところが、とてもわかりやすく、また興味深く感じました。

# by nakadateshika | 2017-09-02 08:03 | 書籍・映画・テレビ | Comments(0)