2017年 08月 20日
THE BIG FIVE
e0273912_16335940.jpgこれといったネタも思い当たらないので、読みかけていた本(パーソナリティを科学する)を改めて読んでみました。

複雑な対象(全体)を、いくつかの要素(部分)に分けるこによって理解する手法は科学の常套手段です。KA367は、欠損歯列の特徴を5つの要素(歯周病・咬合力・嵌合位・四犬歯・大臼歯支持)に分けることで、その病態がとても理解しやすくなります。
一方この本では、パーソナリティ(性格)を5つの要素に分けそれを数値化することにより、多種多様なパーソナリティを比較・分析することができる、というようなことが提言されています。

Extraversion(外向性): 外向的・内向的
Neuroticism(神経質傾向):神経質・無頓着
Conscientiousness(自律性):自制的・衝動的
Agreeableness(協調性):協力的・自己中心的
Openness(開放性):革新的・保守的

数値化することは難しいような気もしますが、こういった枠組みを意識することで理解しやすくなることは確かなようです。性格分析にはより多くの項目に分ける手法もあるようですが、分けて考える場合には片手で収まる3〜5項目に分類するのが良さそうです。

# by nakadateshika | 2017-08-20 07:48 | 歯科臨床 | Comments(0)
2017年 08月 07日
合同例会
e0273912_07324781.jpg土曜日は、KDM若手会となんかよう会との合同例会でした。当初は2日間の予定でしたが、ご長寿台風の影響で残念ながら急遽1日開催に変更されました。ただそれにより、発表もディスカッションも凝縮されて、とても充実した内容になっていたのではないかと感じました。

同世代の先生が多い両会ですが、個人的には僕と同い年であるS先生の発表にはとても刺激を受けました。この年で経過のあるケースを提示することは容易なことではありませんが、10年近い経過を元に症例の特徴や処置の妥当性を的確に考察されていたのには驚かされました。若手の発表ではどうしても治療のプロセスに焦点を当てざるをえないのですが、術後経過が示す説得力の重みとその必要性を改めて感じました。

また本会最後の総括では、(ご長寿?)K先生が「ヒストリー」の重要性を強調されていました。
”歴史とは、現在と過去との対話である。現在に生きる私たちは、過去を主体的に捉えることなしに未来への展望をたてることはできない。複雑な諸要素が絡み合って動いていく現代では、過去を見る新しい眼が求められている。(歴史とは何か)”
とは歴史学者E.Hカーの言葉ですが、歯科臨床でも、患者要素・術者要素・環境要素などが複雑に絡み合っています。そんな状況の中で未来への展望をたてるためには、現症に至る経緯と自分が行った処置の経過、その二つの「ヒストリー」を振り返ることが、必要不可欠なプロセスであるということを再認識しました。それとともに、こういった同世代が切磋琢磨する機会を積み上げていくことが歯科臨床の新たな歴史を作っていくことになる、というのはちょっと(だいぶ)言い過ぎでしょうか?来年も開かれるというお話ですので、今から楽しみです。


# by nakadateshika | 2017-08-07 07:33 | 勉強会・講演会 | Comments(0)
2017年 08月 04日
あおいくま
e0273912_5485230.jpg先日テレビを見ていたら、とあるタレントの人生訓(あおいくま)が紹介されていました。臨床にも通じる良い心構えだなと感心し出所を調べてみると、元々は住友銀行の元会長が新入社員に向けて語った言葉のようです。

”人生、辛抱である。短距離レースではなく、長距離レースである。「青い熊」であれ。いつも若々しく、たくましい熊であれ。あせってはいけない。くさってはいけない。負けてはいけない。”

今週末は、いつも元気な黒い熊の皆さんとの合同勉強会ですが、こちらも負けないように頑張りたいです。

# by nakadateshika | 2017-08-04 05:48 | 勉強会・講演会 | Comments(0)
2017年 07月 30日
人生論ノート
e0273912_06162497.jpg
60年以上前の本ですが、現代にも通じる内容です。

”現代人は無限定な世界に住んでいる。私は私の使っている道具が何処の某が作ったものであるかは知らないし、私が拠り所にしている報道や知識も何処の某からでたものであるかを知らない。全てがアノニム(無名)のものであるというのみでない。全てがアモルフ(無定形)のものである。かような生活条件のうちに生きるものとして現代人自身も無名な、無定形なものとなり、無性格なものとなっている。”

誰が作ったのかもわからないものをネットで探し、誰が呟いたのかもわからない口コミを頼りにポチってしてしまう自分には、耳の痛い話です。実体のないネット社会に振り回されて自分自身も空っぽの洞窟になってしまう前に、自分の頭と体で主体的に考えることが求められる時代のようです。



# by nakadateshika | 2017-07-30 06:19 | 書籍・映画・テレビ | Comments(0)
2017年 07月 28日
ニコン100歳
e0273912_13260398.jpgニコンが先日100周年を迎えたそうで、それを記念した特設サイトができていました。ニコンを使い始めてまだ10年足らず、その歴史についてもよく知らなかったので、このサイトで勉強してみたいと思います。

"Unlock the future with the power of light."

というのが、今年のニコンの経営ビジョンだそうです("unlock"というのが、いまいちピンときませんが・・・)。
SHARPや東芝をはじめ、名だたる日本企業の低迷ぶりは日本人にとってはさみしい限りですので、ニコンの光は今後も明るいものであってほしいと願っています。



# by nakadateshika | 2017-07-28 13:23 | Comments(0)
2017年 07月 26日
Science & Art
e0273912_08124645.jpg昨日は、火曜会の例会でした。今回は若手・中堅・ベテランからの3演題でしたが、いずれも欠損補綴(機能回復)がテーマだったように思います。機能回復は、(保存治療や予防に比べて)客観的評価がしづらいだけに、再現性や因果律を基盤とする科学(science)にとっては苦手な分野で、経験や勘、そして技術(art)といったものが大きく関わってくるようです。

”Medicine is a science of uncertainty, and an art of probability.”

オスラーが残したこの言葉は、シンプルであるがゆえに難解ですが、それだけに奥深さがあります。医療について、(オスラーが尊敬していた)プラトンは「つまり医術とは患者の本性を考察し、また自分が行う処置の根拠をもよく研究していて、そして一つ一つのケースについて理論的な説明を与えることができる技術である。」と述べています。
これらを考え合わせてみると、医療の対象となる”ひと”は(常に変わりつづける)不安定で予測しづらいものだが、(処置の根拠や一般性を見出すためにも)できる限り科学的な思考や態度で臨むべきである。と同時に、予後を感じ取る(未来を予測する)ために必要な経験や勘を培うことも重要であり、医療とはその二つ(サイエンスとアート)を相互に関連させることによって成り立つものである、というような意味合いのように感じられます。
そう考えてみると、サイエンスとアートを結びつける手立てとして、仮説思考やプロビジョナル、そして術後経過観察がとても重要であるということを改めて感じました。


# by nakadateshika | 2017-07-26 12:22 | 歯科臨床 | Comments(0)
2017年 07月 19日
科学であり、科学でないもの
e0273912_842113.jpg旅行には、(寺田寅彦の愛弟子である)中谷宇吉郎の名著「科学の方法」を持って行きました。

”科学というものは、あることをいう場合に、それがほんとうか、ほんとうでないかということをいう学問である。色々な人が同じことを調べてみて、それがいつでも同じ結果になる場合には、それをほんとうというのである。”
”多数の例について全般的に見る場合には、科学は非常に強力なものである。しかし、全体の中の個の問題には案外役に立たない。しかしそれは仕方がないことである。科学というものには本来限界があって、(広い意味での)再現可能の現象を自然界から抜き出して、それを統計的に究明していく、そういう性質の学問なのである。”
”生命の科学では、(科学の基本的手法である)分析と総合の方法を用いることができない場合が非常に多いのである。一つ一つの要素について、色々な法則を調べ、各要素について一通りの知識が得られても、それを集めただけでは、全体の性質は分からない場合が多い。”

生命の科学である歯科臨床においても科学の恩恵(創傷治癒・疫学・歯科材料・器材など)は絶大で、そういった知識や技術がなければ現代の歯科臨床が成り立たないことは間違いありません。しかし実際の治療対象は個々の患者さんであり、とりわけ欠損補綴のように数値で計測できない「くち」や「ひと」の要素(生活背景・求める機能など)が複雑に絡みあう分野では、科学的な視点だけではその全体像や方向性を定めることは難しいといえます。科学であって科学でない歯科臨床において、科学の恩恵を十分に、そして適切に活用するためにも、科学とは何かを知り、その限界を知ることはとても大切なことだと思います。正直いって、科学とは?と問われても漠然としたイメージしかありませんでしたが、科学の本質や限界についてわかりやすく解説している本書を読んで、だいぶ理解が進みました。こちらも間違いなくオススメの一冊です。


# by nakadateshika | 2017-07-19 08:42 | 書籍・映画・テレビ | Comments(0)
2017年 07月 16日
読書について
e0273912_634496.jpgこの連休は、毎年恒例の同窓会で福井に行ってきます。今回は電車での旅となるので、以前から興味があった「読書について」を用意していたのですが、内容が余りにも面白く、すでに殆ど読んでしまいました。

”読書とは自分の頭ではなく、他人の頭で考えることである。”
”学者とは書物を読破した人、思想家、天才とは人類の蒙(もう)をひらきその前進を促す者で、世界という書物を直接読破した人のことである。”
”巧妙な比喩を案出するのは、最も偉大な業(わざ)である。なぜなら絶妙な比喩を案出することは、事物に共通の類似した特性を把握することだからである。”

「野郎の本箱」にとっては耳の痛い指摘ばかりですが、ものを読む、ものを書く、そしてものを考えることについての名言が、ぎっしり詰まったオススメの一冊です!

# by nakadateshika | 2017-07-16 06:36 | 書籍・映画・テレビ | Comments(0)
2017年 07月 11日
オープンケースプレ
e0273912_6273052.jpg最終日の全体会は、KDM・救歯会・火曜会によるオープンケースプレでした。同じ流れを汲む3グループですが、症例のみかたや対応の仕方にはそれぞれ違いがあり、それがケースプレにもディスカッションからも見えてきて、とても面白かったです。

KDM:絶対上顎
救歯会:絶対下顎
火曜会:絶対はない

各SG次代の旗手が頭に巻いているはちまきは、事前にご準備されていたものだそうですが、それぞれの特徴が見事に表現されています。患者さんの希望や機能回復のために上顎(前歯)を大切にするKDM、10年先の未来を見据えて下顎を守るための戦略を練る救歯会、そして過去(既往)を振りかえることで個人差や個体差を重視する火曜会。(あくまで個人的な意見ではありますが)症例をみるうえで、過去・現在・未来という時間軸への重心のかけ方に、各SGの違いが表れているように感じられました。

# by nakadateshika | 2017-07-11 06:53 | 勉強会・講演会 | Comments(0)
2017年 07月 10日
分科会
e0273912_12121590.jpgとても雰囲気が良い写真だったので、S田先生から拝借しました。

# by nakadateshika | 2017-07-10 12:04 | 勉強会・講演会 | Comments(0)