2017年 05月 26日
顔が見えるセミナー
e0273912_554505.jpg先週末は、(第二期)もぐら塾の2回目でした。今回から会場が変わり、少しコンパクトな部屋になったことでお互いの距離感が近くなりました。また照明をつけたままでのプレゼンテーションが可能だったので、終始お互いの顔がよく見えて、より一体感のあるセミナーでした。

各地で猛暑日が記録されましたが、天候と同様 受講生ケースプレも白熱しました。生まれも育ちも違う先生方が集まっているセミナーですが、ケースプレの内容からその顔がよく見えてきます。講義を聴くことも大事ですが、自分の症例に対して塾長から直接ご意見をいただくということが何よりも自分のためになるということを、受講生の先生方も痛感されていたようです。

講義の中ではなんといっても、55年にわたる長期経過症例が最大にして最高の山場でした。今回「臨床診断」について調べ 自分なりにも考えてみましたが、客観的かつ絶対的な診断というものが存在しない歯科の「臨床診断」においては、経過観察こそが何よりも重要であることを改めて感じました。
診断について考えることは、医療の本質を考えることであると言われています。しかしそれは、精密なデータによって組み立てられた科学的で画一的な診断法や治療法を探し求めるというようなものではなさそうです。それよりも、1人1人の患者さんと長期に向き合った長編ドラマをみながら、それぞれの答えをそれぞれが考えることでしか見えてこないのではないかと感じています。そういう意味で、もぐら塾には最高の教材があり、自分が歩むべき道筋を考える最高の学び場であると思います。

# by nakadateshika | 2017-05-26 05:27 | Comments(0)
2017年 05月 14日
休日当番
e0273912_6465219.jpg今日は、休日当番です。先日は休日当番のありがたみを心底感じたので、今日はより一層頑張りたいと思います。
ちなみに、2年程前から救急センターが城東に移転していますのでご注意下さい。

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結局、急患来院されたのは13名でした。前回は年末ということもあって80名近かったので、同じ急患当番でも雰囲気は全く違いました。最近は日曜診療をしている診療所もあるので、救急を受診される方は大分減っているようです。
ただそのおかげで、患者さんとの対応には充分時間をとることができました。”診断”という行為について頭の片隅におきながら対応していましたが、たとえ一歯単位の問題であってもどこまで介入するのかを判断するうえで、その場(日)限りの関係性という縛りが とてももどかしく感じられました。硬組織疾患・慢性疾患・個別性という特性を持つ歯科疾患では、患者さんとの継続的な関係性という要素がとても大きいということを改めて感じた一日でした。

# by nakadateshika | 2017-05-14 06:47 | お知らせ | Comments(0)
2017年 05月 06日
痛すぎるGW
e0273912_1792212.jpg風邪をこじらせて、急性咽喉頭炎になってしまいました。とにかく喉の痛みが強烈で、水はおろか、唾を飲み込むのも一苦労といった状態でした。救急で咽頭部の写真を撮ったところ目をそらしたくなるぐらいの凄まじい腫れでかなりショッキングでしたが、画像の説得力というものを身を以て感じました。薬のおかげで痛みもだいぶ軽くなってきましたが、GW中にやろうと思っていたことがそのまま持ち越しになってしまったのは、かなりの痛手です。。。

# by nakadateshika | 2017-05-06 17:26 | 社会・生活 | Comments(0)
2017年 04月 27日
一般論 ↔ 個別論
e0273912_8474248.jpg”医療における診断とは、患者をどのようにマネージメントしたらよいかを知るための知的分類作業である。(内科診断学)”

”治療というのは診断によってカテゴリー化されたものを、もう一度バラバラにほぐして患者個体のレベルに帰し、その一人一人の具体的な患者をコントロールしようとする営みです。診断が認識論なら、治療は制御論であり、個別化の過程です。(医者と患者と病院と)”

”診断とは、疾患(disease)と病気(illness)をつなぐ架け橋のようなものである。(メジャー診断学)”

歯科臨床では、個別性を無視するわけにはいきません。しかし最初からそこにとらわれすぎてしまうと、全体像を見失う恐れがあります。一般論から個別論へ、この流れが正解への近道のように思われますが、そのステップにおいてKA367やデンチャーイメージがもたらす恩恵は極めて大きいのではないかと感じています。また、そうした個々の症例を積み上げていくことが、新たな一般論を築く礎となるのではないでしょうか。

# by nakadateshika | 2017-04-27 06:02 | 歯科臨床 | Comments(0)
2017年 04月 24日
火曜会かわら版
e0273912_8384650.jpgこちらの小冊子には、火曜会会員の先輩方とその周囲の方々が考える「総合診断」がまとめられています。診断について学ぶうえでは、とても参考になる記事ばかりなのですが、筆者の方々の観察力や洞察力、そして何よりその文章力にはただただ圧倒されるばかりです。

”総合診断は、自分の医療の鏡像としても機能し始めた。我々は鏡に映った自分の全体像を見て、初めて統一性のある自分を発見できるように、総合診断という全体像を通して自分の医療の実態を知ったのである。”
”口腔単位の治療の拠り所としての診断を仮想し、これまでの歯科の診断と対比して総合診断という言葉を用いたことには、症例への対応だけでなく、歯科医療のあり方に対する願望も秘められていた。”

「総合」ということばの中に、各対象(術者・患者・歯科医療)の空間的・時間的要素をどこまで含めるのかによって、総合診断の難易度は大分変わってきそうです。自分の能力を踏まえて考えてみると、診断はあくまで「一面のかた」と割りきって、その不足分は経過観察で補うというのが現実的なように感じています。

# by nakadateshika | 2017-04-24 08:39 | 歯科臨床 | Comments(0)
2017年 04月 23日
総合診断へのアプローチ
e0273912_5521090.jpg前回のもぐら塾には間に合わなかった臨床診断について、再考しています。講義の中でもご紹介されていた豊永先生や国島先生をはじめ、著明な先生方が自身の臨床診断についての考えをまとめられていて、今読んでみても学ぶことが満載です。

”複雑、多様化していく歯科医療のなかで、歯科医師が本来行わなければならない役割が何であったのか(金子先生)”
”診断と治療方針というのは難しいものであり、患者によっても術者によっても変わるものであると思う。自分の未熟さを補うために、常に慎重に考え行動するように心がけ、チェックを繰り返し、書物から学び、患者から学ぶ毎日である(国島先生)。”
”総合的な診断の目と、基礎的診療やラボワークに対する細かい注意の積み重ねとが、患者の口腔を長期にわたり大過なく経過させることを忘れてはならない(豊永先生)。”

「術式は以前のものであっても、物事を的確に見つめていた先駆者たちが残した書物から学ぶことは極めて多い。」と、(平静の心で有名な)オスラー博士は述べています。時代とともに”how to”は変わりますが、”what to do”はそれほど変わらないものだと思うので、こういった本は是非とも残していくべきだと思います。

# by nakadateshika | 2017-04-23 05:50 | 歯科臨床 | Comments(0)
2017年 04月 18日
もぐら塾レポート
e0273912_16494751.jpg先週末は、もぐら塾第二期が開催されました。今回は熊本からの参戦は少なめでしたが、まさかの大物が飛び入り参加されたこともあって、金子歯科での最後のもぐら塾も充実した二日間となりました。

# by nakadateshika | 2017-04-18 06:53 | 勉強会・講演会 | Comments(0)
2017年 04月 06日
Think globally, act locally
e0273912_13215561.jpg抗生物質の開発に多大な貢献をした細菌学者:ルネ・デュボスの著書「健康という幻想」を読みました。ざっくりまとめてみると・・・人間が追い求める「健康や幸福」は生物学上の健康と同義ではなく、社会的渇望(各個人が自分のためにつくった目標)によって決定される。従って、足ることを知らず 常に変化を希求しつづける人間にとって、『健康』という概念は幻想に過ぎない・・・というような内容でした。

また 彼の功績を調べていたら、抗生物質の歴史についてよくまとめられている記事を見つけました。
”抗生物質の発見以来、人間は、微生物環境を制御できるという過大な自信を抱くに至った。しかし、これが奢り以外の何者でもないことは、耐性菌の逆襲が雄弁に物語っている。人間は、生態系をコントロールできるほどの力を持ってはいない。むしろ、微生物が形成している生態系の中に、自らもどっぷりと浸かっていることを思い知るべきである。”
若くして世界的な細菌学者となった彼が 研究の道からあっさりと身をひき、後半生を生態学的文明論に関する思索と著作執筆に没頭したのは、こういったことに気づいたからなのかもしれません。

"Think globally, act locally."  こちらも彼の残した言葉ですが、短いセンテンスの中に歯科医療をはじめとして 様々な分野で通用するエッセンスが詰め込まれている名言だと思います。社会における歯科医療のあり方を考えること、そしてそのためには目前の1人1人の患者さんと真摯に向き合い、その小さな一歩を積み重ねていくこと以外に道はないということを教えてくれているようです。先人の足跡を振り返ってみると、この言葉が幻想ではなく まさに真実であることがよく分かります。

# by nakadateshika | 2017-04-06 08:42 | 書籍・映画・テレビ | Comments(0)
2017年 03月 30日
プラネット アース
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昨晩テレビを点けると、プラネットアースの新シリーズが放映されていました。過酷な環境の中で生き残るために、進化することで機能と形態を変化させてきた なまけものやキツネザル。生まれた直後から「メドゥーサの頭」のような蛇の大群から猛アタックを受けるイグアナの赤ちゃん。南極にほど近い絶海の孤島で、お腹をすかせて待っている家族のために 荒波へと決死のダイブを繰り返すヒゲペンギン。などなどまさに命がけの壮絶なバトル&ドラマが満載で、すっかり魅了されてしまいました。どんなに厳しい環境の中にあっても、自らを巧みに変化させることで必死に生き抜いてきた彼らを観ていると、自分の都合で安易に環境を変えてしまう人間というものの異質さを感じずにはいられません。
何回か連続で放映されるようなので、次回も楽しみです。






# by nakadateshika | 2017-03-30 07:48 | 書籍・映画・テレビ | Comments(0)
2017年 03月 29日
第二回・熱血!もぐら塾
e0273912_13221273.jpg先週末は、第2回もぐら塾が開催されました。今回は塾長の真骨頂ともいえる”すれ違い咬合”の話題を中心に、パーシャルデンチャーの長期経過症例が惜しげもなく披露されました。

20年以上の時を経るということは、補綴物をはじめとして、患者さんの「ひと・くち・は」、そして術者や歯科を取り巻く環境、その全てが変化することを意味しています。それに伴って様々な綻びが出てきてしまうのは補綴の宿命ともいえますが、その真実を余すところなく伝えていただけることは(自分を含め)若手にとっては何事にも代えがたい貴重な機会だと思います。
先々のことを予測することは極めて困難なことですが、その経過を丹念に記録していくことと、その変化に対応できるような処置方針を立てることの重要性を改めて感じました。

今回のメンバーでのもぐら塾は暫くお休みになり、来月からは新メンバーを迎えてのスタートとなります。双方向性が特徴の少人数セミナーですので、今回とはまた違う盛り上がりをみせるのではないかと、今から楽しみにしています。

# by nakadateshika | 2017-03-29 09:31 | 勉強会・講演会 | Comments(0)