かなり分厚い本なので、著者は大学教授だと勝手に思っていましたが、臨床の傍ら 夜な夜な大学に通って博士号を取得したという バリバリの臨床家だったようです。
それもあってか、本の性格としては 教科書的というよりも、ケースレポート集という色合いが濃いようです。ただ、(咬合の話を含めた)オーラル・リハビリテーションという大きなテーマの場合には、教科書だけ読んでいても それこそ雲を掴むような話でイメージが掴めないというのが正直なところです。隅から隅まで翻訳するのは到底無理そうですし、どこまで意味があるのかもわからないので、興味がある症例をピックアップして読み解いていければなと思っています。
ただ、そうはいっても高い山であることにかわりはないので、経験豊富なシェルパ(といったら失礼ですが)のお力を借りて、遭難しないように気をつけながら少しでも 雲の上の頂に近づきたいと思っています。