昨日は、火曜会の新年会でした。昨年に引き続き「今年の一文字」という企画でしたが、どのお話も面白くあっという間の2時間30分でした。なかでも読書好きにとっては「舟を編む」エピソードがとても印象的でしたので、早速読んでみました。
”辞書は言葉の海を渡る舟だ。ひとは辞書という舟に乗り、暗い海面に浮かびあがる小さな光を集める。もっともふさわしい言葉で、正確に、思いをだれかに届けるために。もし辞書がなかったら、俺たちは茫漠とした大海原をまえにたたずむほかないだろう”
歯科臨床もまだまだ底が知れない大海原で、火曜会という舟に乗っていなければどこかで海の藻屑となっていたに違いありません。これまで60年以上にわたり多彩な先輩方によって編み込まれてきた舟の重みを感じるとともに、今はその舟を編む一人であることの責任を改めて感じました。
その舟を造りあげ、これまで舵を取り続けてきたキャプテンには「二番煎じはダメ!」とのことで今年の一文字はいただけませんでした。ただその代わりに一文字では収まりきらない熱いお言葉を頂戴し、会員一同身がひきしまりました。そのエールを受けて、今年からはより厳しいディスカッションを!というムードになり、初回の座長担当としては気もそぞろですが、折角のケースプレを座礁させないように頑張りたいと思います。