カテゴリ:勉強会・講演会( 73 )

2018年 02月 04日
もぐら塾2018のご案内
e0273912_18161646.jpgお申込はこちらまで。

もぐら塾へのエントリーを受付中です。全3回の予定ですが、今年度はその都度エントリーを募集することになりました。毎回事前に概要が告知されますので、ご興味がある回だけスポット参戦することもできますし、もちろんフル参戦も可能です。第2回以降については、今のところ5月・8月頃に開催する予定となっています。

”ある分野の歴史というものは、正解が導き出されるまでの試行錯誤の連なりに過ぎず、それを知ったところで何の役にも立たないと考えられているようだ。だが、決してそうではない。歴史は、その分野の可能性の範囲を示してくれるものであり、歴史を知ることで今支配的なモノの見方の影響を免れ、一時的な流行を見抜き、冷静に全体像を捉えられるようになる。”(善と悪の経済学)

今回の大きなテーマとなっているKA367は、欠損歯列を読み解くうえで極めて有効です。(あくまで個人的な見解ですが)KA367は欠損歯列の情報をまとめた目次のようなもので、一目でその全体像を掴むことができます。また適度に抽象化された「ものさし」としても有効で、それにより他症例との比較や分類が可能となります。
ただその背景には、先人がこれまで積み重ねてきた「理論と実際」が凝縮されているため、抽象化された概念を正しく理解しそこから具体的なイメージを構築するためには、先人の”試行錯誤の連なり”を知ることが必要不可欠なのではないかと感じています。
世の中には色んな言葉や手段が溢れていますが、どんな素晴らしいものであってもその使い方を誤るとその利点を充分に活用できず、むしろ逆効果になってしまうこともあり得ます。今回のもぐら塾(第1回)は、KA367の基礎知識や正しい活用法を知るうえで、とても貴重な機会になるのではないかと思います。
※ まだ空席がありますので、エントリーをお待ちしております。

by nakadateshika | 2018-02-04 09:00 | 勉強会・講演会 | Comments(0)
2018年 01月 22日
医科歯科連携研修会
e0273912_8512859.jpg週末は、医科歯科連携研修会に参加しました。乳がんとONJがテーマでしたが、どちらも臨床と研究の知見がほどよくミックスされた内容でとてもわかりやすい好演会でした。

”問題は抜歯そのものではなく、感染をさせるかどうかである。”

ONJポジションペーバー作成委員に名を連ねる田口先生のお話は、とても勉強になりました。一旦BP剤治療を開始したケースでは休薬することによる恩恵はほとんどなく、それよりも骨折リスクが高まることの方が問題であるということを何度も強調されていたのが印象的でした。田口先生が推奨されていたONJ予防法は下記の通りです。

・BP剤は休薬しない
・ONJを誘発するような処置を行う際には、抗菌剤の術前投与を行う
・侵襲の程度と範囲は可及的に最小限にする
・処置後の骨は平滑に、術創は骨膜を含む口腔粘膜で閉鎖する
・口腔ケアが極めて重要

※自分なりの解釈
BP剤治療開始後は、抜歯するリスクと(抜歯せず)感染源をそのままにしておくリスクはどちらにもある。
(感染源への処置は、すみやかに行った方がよい?)
ただし、BP治療前後でONJ発生率は大きく変わるので、BP治療を開始する前にONJを誘発する可能性がある処置や感染源への処置を可及的に行っておくことと、常に口腔内を清潔に保つことが極めて重要

また、ONJ発生のメカニズムについては不明でしたが、昨年それに関する論文が出されたそうです。


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by nakadateshika | 2018-01-22 08:51 | 勉強会・講演会 | Comments(0)
2018年 01月 17日
火曜会新年会2018
e0273912_1912936.jpg昨日は、火曜会の新年会でした。昨年に引き続き「今年の一文字」という企画でしたが、どのお話も面白くあっという間の2時間30分でした。なかでも読書好きにとっては「舟を編む」エピソードがとても印象的でしたので、早速読んでみました。

”辞書は言葉の海を渡る舟だ。ひとは辞書という舟に乗り、暗い海面に浮かびあがる小さな光を集める。もっともふさわしい言葉で、正確に、思いをだれかに届けるために。もし辞書がなかったら、俺たちは茫漠とした大海原をまえにたたずむほかないだろう”

歯科臨床もまだまだ底が知れない大海原で、火曜会という舟に乗っていなければどこかで海の藻屑となっていたに違いありません。これまで60年以上にわたり多彩な先輩方によって編み込まれてきた舟の重みを感じるとともに、今はその舟を編む一人であることの責任を改めて感じました。

その舟を造りあげ、これまで舵を取り続けてきたキャプテンには「二番煎じはダメ!」とのことで今年の一文字はいただけませんでした。ただその代わりに一文字では収まりきらない熱いお言葉を頂戴し、会員一同身がひきしまりました。そのエールを受けて、今年からはより厳しいディスカッションを!というムードになり、初回の座長担当としては気もそぞろですが、折角のケースプレを座礁させないように頑張りたいと思います。

by nakadateshika | 2018-01-17 18:36 | 勉強会・講演会 | Comments(0)
2018年 01月 07日
もくあみ会のホームページ
e0273912_1724302.jpgもくあみ会のホームページが新設されました。

センス溢れるHPで、とても素敵です。早速真似してみようと思い「WIX」というホームページ作成アプリを覗いてみましたが、今自分が使用している「jimdo」より自由度がありそうです(かつてのiwebに近い?)。ただ、動作がかなりモッサリしているのとフォントに制限があるので、今回のような綺麗なウェブサイトを作るのにはかなりのご苦労があったのではないかと思います。M先生、ありがとうございました!!

そういえば自分のホームページはここ最近まったく手つかずなので、もくあみHPを見倣って少しずつでもバージョンアップしていきたいと思います。

by nakadateshika | 2018-01-07 17:21 | 勉強会・講演会 | Comments(0)
2017年 12月 19日
集める・並べる・較べる
e0273912_713213.jpg「集める・並べる・較べる」

今回の企画も、KKメソッドに基づいて構成を検討しました。そうは言っても症例が集まらないことには較べようもないのですが、(昨年と同様)多種多様なケースがあっという間に集まり、火曜会の凄さを改めて感じました。その後、例によってKA367を使ったフォーマットに落とし込みそれぞれを較べてみると、大まかに上下的偏在・左右的偏在・前後的偏在というグループに分けられそうだということが見えてきました。

そこから改めて「咬合崩壊」というテーマを考えてみると、それぞれのグループが下顎無歯顎・上顎無歯顎・左右すれ違い・前後すれ違いという4つの終末像に向かっているということにふと気付きました。(この考え方自体は以前から言われていることですが)各群には共通項(欠損の流れ・義歯の動態など)があるため、インプラントの必要性や有効性を考えるうえで、この4つのグループに分けたほうがわかりやすいと感じました。

by nakadateshika | 2017-12-19 16:57 | 勉強会・講演会 | Comments(0)
2017年 12月 17日
協調と共存
e0273912_1826467.jpg”技術偏重、材料偏重の機械的補綴学を一歩進めて、生体の機能に合理的に適応した補綴学にまで高めていくことは、歯学に携わる人々が、長い間持ち続けてきた理想の一つであろう。補綴物が人体に装着され、その機能に関与する限り、これに対する生物学的な考慮は当然要求されねばならない。”(補綴と生物学:石原寿郎著)

補綴と生物学、その協調と共存のあり方を問い続けてきたのが火曜会の歴史だったのではないかと思います。そしてインプラントという未知の新材料が、生体や従来の歯科臨床と協調し共存できるのか?その道を探るアプローチが、2008年に発刊された「パーシャルデンチャー新時代」であったと自分なりに解釈しています。その功績は非常に大きく、パーシャルデンチャーという手法が、従来の臨床とインプラントとを繋ぐ架け橋となり得ることが示されました。ただ著者も述べられているように、当時はまだインプラント体や経過年数などの問題を抱えている時代でもありました。

方法や手法を意味する”method”の語源は、「メタホドス:道に従う、道に沿う」という意味だそうですが、新時代発刊から10年近くが経過した今、インプラントが真の意味で「補綴の手法」となり得るものなのか?改めて見つめ直す機運が高まってきました。そこでその第一歩として、インプラントは欠損の進行をくい止める(遅らせる)ことができたのかどうか、今回の特集企画で再検証することになりました。

by nakadateshika | 2017-12-17 04:55 | 勉強会・講演会 | Comments(0)
2017年 12月 13日
見えないタイトル:インプラントは咬合崩壊の防波堤となりえたか
e0273912_1271890.jpg昨日の火曜会は、特集企画の会でした。
「タイトルが、よく見えないんだけど」

開始直前にご指摘があり慌てて黒文字に変更したのですが、昨日の反省点はその一言に集約されていたように思います。企画案を作った時から、その長さや、「崩壊」と「防波堤」という言葉の関係性に座りの悪さを感じてはいたのですが、結局そのままになっていました。

ブログタイトルもなるべく短く簡潔に!を意識していますが、この記事タイトルは恐らく最長だと思います。タイトルはブログの「顔」と言いますが、プレゼンでもそれは同じです。「咬合崩壊」とは何か?「防波堤」とは何か?もっと煮詰めて考えておけば、素晴らしい症例の数々をもっと活かすことができたのに、、、と大いに反省している次第です。

by nakadateshika | 2017-12-13 12:07 | 勉強会・講演会 | Comments(0)
2017年 11月 20日
新潟よいとこ
e0273912_874387.jpg e0273912_192475.jpg e0273912_810919.jpge0273912_13283664.jpg先週末は、来年のもくあみ会に向けた予演会(打合せ)に参加しました。

前夜祭では、会員の先生方がこれまで歩んできた道のりをまとめ上げた、H先生渾身のプレゼンテーションが披露されました。1時間弱はあったのではないかと思いますが、たくさんの写真とそれに纏わる多彩なストーリーとが相まって、オードブルに箸をつけるのを忘れてしまうぐらい、面白かったです。

その後ホテルにほど近い居酒屋で懇親会となり、ご厚意でノドグロ姿焼を頂きました。隣のS田先生は「東京だったら1万はくだらないな!」と本当か嘘か分からないことを何度も呟いていましたが、その味に嘘はなく空腹感も手伝って一瞬で平らげてしまいました。来年のもくあみ会に参加される先生方にも、是非ご堪能いただきたい逸品です!

その翌日、本会は新潟県歯科医師会館で行われました。夏にもお邪魔しましたが今回は更に大きな会場となり、備え付けのワイドスクリーン、卓上ワイヤレスマイク、火曜会と同じプロジェクタなど、文句のつけようがない充実した会場&設備でした。

が、プロローグからいきなり審判委員長から「物言い」が付き、雪混じりの室外同様に会場も一瞬にして凍りつきました。しかしその愛ある「物言い」を契機に活発な意見交換が交わされるようになり、徐々に会場の空気も暖まり始めました。全体テーマは「固定性と可撤性で悩む症例」ということで、その分岐点はどこにあり、その後どういった経過を辿るのかということを中心に会は進んでいきましたが、個人的にも興味深い症例が多くあっという間の一日でした。

by nakadateshika | 2017-11-20 13:28 | 勉強会・講演会 | Comments(0)
2017年 10月 19日
特別セミナー
e0273912_14202099.jpg昨日は、金子先生と救歯会との合同セッション(延長戦)にお邪魔しました。斉藤先生の提示症例は、いずれも前後的すれ違いの流れの中で 下顎臼歯部の顎堤が著しく吸収していたケースでした。インプラントにより機能回復(下顎義歯の安定)が得られた一方で、それでも止まらない顎堤吸収とそれに伴う患者さんの危機感の低下、そのジレンマへの葛藤が十二分に伝わってくるプレゼンテーションで、とても勉強になりました。

”水は流れたがって、とっとと走り下りていた。そのくせとまりたがりもして、たゆたい、渋り、淀み、でもまた流れていた。”

欠損の流れは川の流れに例えられることがありますが、高齢化とともにその川幅(適応力)は狭くなり、何らかの障害があると氾濫するリスクも高まります。インプラントが障害物となるのか、それとも決壊を防ぐ防波堤となるのか、その使い方・向き合い方について考えさせられるとても充実したセミナーでした。

by nakadateshika | 2017-10-19 07:23 | 勉強会・講演会 | Comments(0)
2017年 09月 22日
病態を評価する
e0273912_1694877.jpg病態を評価する。一見すると平易な文章ですが、改めて考えると奥が深く、その本質を理解することは容易なことではありません。まだ十分に理解できているとは思えませんが、自分なりに考えをまとめてみたいと思います。

(ものの本によれば)物事の認識プロセスには、全体的に丸ごと感じ取る「直観」と、様々な属性に分けることで理解しようとする「分析」との2種類があるようです。経験の蓄積によって「直観」は向上しますが、あくまで主観的なものであり、その感覚を言葉で説明することは非常に困難です。

一方「分析」とは、複雑な対象を部分的な要素(属性)に分けることです。これによって理解がしやすくなり、言葉による説明や、他との比較も可能になります。ただし、分析という行為には「はかる」ことが必要で、そのためのものさし(単位・尺度)が必要となります。また、単位はあくまで一部の属性を示すもので(他の要素は切り捨ててしまうので)、その単位によって何を比較したいのか、つまり何を評価したいのかということが、ものすごく重要になります。

それでは、欠損歯列の病態とは何なのか?そして、欠損歯列をどういった尺度(value)で評価(evaluate)すればよいのでしょうか?

by nakadateshika | 2017-09-22 07:21 | 勉強会・講演会 | Comments(0)