カテゴリ:書籍・映画・テレビ( 117 )

2018年 01月 15日
善と悪の経済学
e0273912_8502713.jpg年末年始にNHKで放映されていた「欲望の資本主義」という番組がかなり面白かったので読んでみました。

旧約聖書やギリシア哲学にまで遡り、現代の資本主義思想における問題点とその打開策を探るという内容でした。哲学的な話はよくわからない部分も多かったのですが、要点としては、1.足るを知る(必要以上なものを欲しがりすぎている)2.科学と哲学の両面から見る(科学的視点に偏っている)3.歴史から学ぶ(善と悪の概念は時代とともに変わる)といったようなものでした。

難しい話題をわかりやすく解説されていることに驚きましたが、何より驚いたのは著者が自分と同い年だったということです。見た目からして信じられませんが、この年でここまでの大著を書き上げるというのもアンビリーバブルです。

by nakadateshika | 2018-01-15 08:50 | 書籍・映画・テレビ | Comments(0)
2017年 12月 30日
インターステラー
e0273912_7325255.jpg以前から話題になっていたので気になってはいたのですが、SF映画はあまり好きではないので見ていませんでした。 他に良さそうな映画もなかったので期待せずに見始めたところ、驚愕の面白さ!!!3時間余りの長編ですが、その長さを全く感じませんでした。今年見た映画の中では、間違いなくナンバーワンです。

by nakadateshika | 2017-12-30 07:28 | 書籍・映画・テレビ | Comments(0)
2017年 12月 29日
フランケンシュタインの誘惑:欲望のユートピア
e0273912_6593690.jpg昨日のBSプレミアムでは、「フランケンシュタインの誘惑」スペシャルが放送されていました。

愛する人との繋がりを求めて、機械に知能を与えること(AI)を追い求めたアラン・チューリング、独裁政治への反発から脳を操る脳チップを開発したホセ・デルガード、月への誘惑に取り憑かれナチスとアメリカに魂を売ったフォン・ブラウン。いずれのエピソードも純粋な動機(欲望)が生み出した悲劇の連続で、すっかり引き込まれてしまいました。

”壮大なアラスカの自然は、結局人間もその秩序の中にいつか帰ってゆくという、あたり前のことを語りかけてくる”

怖さもあって珍しく寝付けず、何となく星野道夫さんのフォトエッセイ「最後の楽園」が目にとまりました。本当にあるのかどうかわからない自分勝手な理想郷(ユートピア)を追い求めるよりも、すでにあるこの世界を見つめ直すことの大切さと、その秩序を壊そうとしている現代社会の恐ろしさを改めて感じました。
ちなみにユートピアとは、「素晴らしいが、どこにもない場所」という意味だそうです。

※ オンデマンドや再放送で視聴できます。

by nakadateshika | 2017-12-29 06:59 | 書籍・映画・テレビ | Comments(0)
2017年 12月 28日
仕事とは
e0273912_816273.jpg「陸王」を見ていて、仕事とは何か?ということを改めて考えさせられました。仕事を意味する言葉は、欧米では「job・labour・travail・arbeit」など元々は苦役や罰、さらには拷問の道具という意味を持っていたようです。一方日本では、「仕+事」:学問や技術、道徳を修めた人(士)が人の側に寄り添い支えること、つまり 他人のために動き、仕えることという意味だそうです。アトランティスとこはぜ屋は、そういった「仕事」に対するスタンスの違いが見事に対比されているように感じました。

人(患者さん)に、しっかり寄り添えたのかどうか?

昨日で今年の診療は終了しましたが、1年を振り返ってみるとまだまだ足りないなところが多かったように思えます。仕事には苦難はつきものではありますが、そもそも仕事とは何だったのかを忘れずにまた来年も頑張りたいと思います。

by nakadateshika | 2017-12-28 07:39 | 書籍・映画・テレビ | Comments(0)
2017年 11月 09日
残された時間
e0273912_1328154.jpg人類に残された時間は、あと100年!
稀代の天才ホーキング博士が、人類を待ち受けている未来について語る番組(コズミックフロント:ホーキングの提言)が、いよいよ今晩BSで放送されるようです。
ケースプレまでに残された時間もあと僅かですが、この番組を見逃すことはできません。

by nakadateshika | 2017-11-09 13:31 | 書籍・映画・テレビ | Comments(0)
2017年 10月 15日
この人この道 2


対談動画シリーズ第二弾は、イーロン・マスクです。TED代表との対談は、現代版「この人この道」といった様相で、イーロン・マスクが思い描く未来予想図について熱く語られています。鈴木大拙とはその方向性はまるで違いますが、科学が持つ無限の力を信じ 地下トンネル計画、自動運転、火星移住計画へのビジョンを雄弁に語る言葉には不思議な説得力があり、最初は話半分に聞いていた自分も ついつい引き込まれてしまいました。

この国を守り抜く。日本をリセットする。。まっとうな政治。。。

ニュースを付けると選挙戦一色ですが、そこで語られている言葉にはどこかの党名にあるような”希望”は見えてきません。公約のビジョンに具体性が見えないのか、それを語る人間性の問題なのか、政治に関する知識ゼロの自分にはよくわかりませんが、少なくとも政党で判断すべき問題ではないことは確かな様な気がします。

by nakadateshika | 2017-10-15 07:44 | 書籍・映画・テレビ | Comments(0)
2017年 10月 13日
この人 この道


鈴木大拙の動画を、たまたま見つけました。生前 テレビに出ているとは知らなかったので驚きましたが、この時なんと93歳だったそうです。わずか15分足らずという限られた時間の中に、宗教・科学・哲学のエッセンスが無限に詰め込まれていて、ものすごく深い内容でした。(ご本人もおっしゃっているように)分かったような分からない話ではありますが、その人の知識や経験、その歩んできた道のりが言葉の重みになるということを改めて感じました。今日でちょうど40歳になりましたが、口先だけにならないように、一歩一歩この道を歩んでいきたいと思っています。

by nakadateshika | 2017-10-13 08:06 | 書籍・映画・テレビ | Comments(0)
2017年 10月 02日
腎臓様様
e0273912_1836775.jpg昨日は、町内会のお掃除当番でした。某所ではゴルフコンペが行われていたようですが、今年は残念ながら欠席し 町内にあるウォーターハザードの整備にあけくれていました(泣)

その夜、土竜先生オススメのNHKスペシャル「人体」にチャンネルを合わせると、人体のお掃除番長である”腎臓”が特集されていました。いままで腎臓というと、尿を作るためのものと思い込んでいました。しかし実際には、老廃物を捨てるだけでなく 必要な栄養素を再吸収することで血液の成分調整を行ったり、心臓からのメッセージに応じて 血圧や赤血球量のコントロールもするなど、いわば血液コンダクターとして重大な役目を果たしている、まさに肝腎かなめの臓器であるということがよくわかりました。

先日の健康診断では、尿酸値が基準値オーバーで「要受診」となっていましたが、日頃から酷使している腎臓に、あまり負担をかけないような食生活を心がけていきたいと思っています。

by nakadateshika | 2017-10-02 07:28 | 書籍・映画・テレビ | Comments(0)
2017年 09月 22日
絶対矛盾的自己同一
e0273912_6502434.jpg基本ゼミでも話題になっていた福岡先生の書籍を読みはじめました。絶対矛盾的自己同一、逆限定、純粋経験などなど、西田哲学特有の難解用語のオンパレードでパニック状態ですが、その背景には(西田幾多郎の盟友)鈴木大拙が体現していた「禅」の概念が、色濃く存在しているように思えます。

(哲学や宗教についてはズブの素人ですが)動的平衡論からみた西田哲学を自分なりに解釈してみると、この世界は「一即多、多即一」で成り立っていて、生物も無生物もありとあらゆるものはお互いに影響し合い、時間とともにゆらぎながらも絶妙なバランス(動的平衡)を保つことで成り立っている、と理解しました。

また、この本の中では「あいだの関係性(相互依存性・相互形成性)」が重要視されていますが、そういえば欠損補綴もまさに「生物と無生物とのあいだ」がテーマです。そう考えると

”生命がエントロピー増大の法則に抗う唯一の方法とは、生命システムの耐久性と構造を強化することではなく、むしろ、そうした仕組み自体をエントロピーの流れの中に置くだけのことだった。”

という一文がクローズアップされてきます。そういった概念の中で歯科医療はどのような役割を果たせるのか、あるいは果たすべきなのかといったことは非常に難しいテーマですが、考えなければならないテーマであろうと思います。

”人は人 吾はわれ也 とにかくに 吾いく道を 吾は行なり(西田 幾多郎)”

こういった本ばかり読んでいるのはどうなのか?と思う時もありますが、自分なりのスタンスで歯科臨床に向き合っていきたいと考えています。

by nakadateshika | 2017-09-22 23:31 | 書籍・映画・テレビ | Comments(0)
2017年 09月 02日
氷壁
e0273912_832266.jpg果たして、ナイロンザイルは切れたのか、切られたのか?

先日ご紹介されていた、「氷壁」を読み始めました。女性関係、友人関係、そして自らの命を繋いでいたナイロンザイルを巡る人間ドラマに、すっかり魅了されています。山のことはさっぱりなところもありますが、哲学書などに較べればはるかに読みやすく、グングン読み進んでいます。

「哲学と科学とを繋ぐものは文学である」と澤瀉先生も書かれていますが、これまであまり文学には親しんでこなかったので、これからは意識的に読んでみようと思っています。



※読後感
主人公の上司で人生哲学を語るT、その一方で友人の愛人の夫という微妙な立場でありながらも、科学的な目線に徹するエンジニアY。井上靖が京大哲学科出身ということも関係しているのかもしれませんが、ナイロンザイルに纏わる事件、あるいは主人公の生き方に対して、哲学的視点と科学的視点とを異なる登場人物に分けて語らせているところが、とてもわかりやすく、また興味深く感じました。

by nakadateshika | 2017-09-02 08:03 | 書籍・映画・テレビ | Comments(0)