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2016年 03月 27日
基本ゼミ2016
e0273912_6261716.jpg北海道新幹線が開業した昨日、若き16名の乗客を乗せた「基本ゼミ 2016号」も いよいよ発車しました。
新幹線の車内では 青函トンネルの歴史が放送されていたようですが、基本ゼミでは カメラの歴史やメカニズム、そして 記録の重要性が語られました。海面下と口腔内 何れも特殊な環境への対応に相当な苦労があったとのことで、先人達の地道な努力によって敷かれたレールがあってこそ、今の快適な記録環境がある ということを改めて感じました。ただ、カメラに関する自分の知識は怪しいところが多々あるので、土竜トンネルの歴史を見直して 復習しようと思っています。

by nakadateshika | 2016-03-27 06:03 | 勉強会・講演会 | Comments(0)
2016年 03月 24日
incomplete
e0273912_6171173.jpgSCHWEITZER 3部作、ついにコンプリート!
と思いきや、実は4作目(Restorative dentistry Resume:1985)があることが発覚しました。しかも、お値段 2,000 ドル!!
流石に手が出ませんので、医科歯科の図書館で全コピ予定です。

”(他の仕事にもいえることだが)歯科医師としてのキャリアを歩みはじめてから、基本的な治療を一通りできるようになり、原因と結果を客観的に判断できるようになるまでには少なくとも10年は必要である。しかし 臨床記録を残しておかなければ、治療後の経過に対する原因と結果についての評価をすることはできない。そのためには、できるだけ正確な資料(口腔内写真やレントゲンなど)が必要不可欠である。
臨床のキャリアを積み重ねていくにつれて、治療後の経過も長くなるため 記録した資料の量はあっという間に増えていく。しかしこの資料があるからこそ、 治療前後の経過を比較することが可能となり、自分が行った(あるいは行わなかった)処置方針に対する原因と結果を評価することができる。もちろん、すべてが思惑どおりにいった症例ばかりではない。しかし、思うようにいかなかかった症例の経過から得られる教訓は計り知れない。
私はこれまでに、数千枚に及ぶ写真を撮り続けてきた。その中には、現在の治療水準には及ばないような構造のブリッジが40年以上機能していたり、オープンバイト症例に対して何も処置を行わず良好な経過を辿っているものなどもある。そういった 全ての治療記録を採っておくことで初めて見えてくることがあるのだ。”

以前の記事と重複した内容なので しつこいかなとも思いましたが、卒後5〜10年の受講生が多い基本ゼミが今週末から始まるので、敢えてアップしてみました。ただ、日常の診療に追われついつい記録をとるのが疎かになってしまう自分への戒めでもあります。

by nakadateshika | 2016-03-24 06:17 | 欠損歯列 | Comments(0)
2016年 03月 23日
NATURAL FASHION
e0273912_7184791.jpgfashionという単語には、やり方や流儀といった意味合いも込められています。大地の恵みを活用した彼らのファッションは、自然の法則に寄り添ったもので ”自然の中での人間”というプリンシプルが感じられます。
残念ながら、現代社会は その順番が逆になってしまっているようで、テロや原発、人工知能など、(白洲次郎さんの言葉を借りれば)もはや人間の縄張りを越えてしまっているのかもしれません。

※ちなみに生理学:Physiologyの語源(ラテン語)は、natural knowledge(自然学)からきているそうです。ナチュラルファッションは芸術のルーツだそうですが、言葉のルーツを調べるのもなかなか面白いです。

by nakadateshika | 2016-03-23 07:18 | 書籍・映画・テレビ | Comments(0)
2016年 03月 19日
適応の幅
e0273912_8253511.jpg「臨床家のためのオクルージョン」の後半部には、河村先生による生理学的見地からみた咬合論が収録されています。

・咬合問題には、歯科補綴学的な臨床の実際に立脚した考え方と生理学的な基礎的な考え方があり、理論と実際が(従来ある意味では)平行線を辿ってきておりました。しかし、これが融合し 一つにならなければ、咬合問題の真の解決は得られないといえましょう。
・生理学は生命現象、すなわち 生きているカラクリを研究する学問です。口のいろいろな働きの背後にあるカラクリ、法則を解明するのが口腔生理学です。
・若い人の場合には、生理的な順応の幅も広いのでそんなに困難でなく、形態学的な理想的咬合の方向に持っていくことが可能です。しかしある程度以上、生理的機能の落ちている年配の方の場合には、慎重に対処すべきでしょう。

咬合論というと、どうしても補綴学的視点に偏ってしまいますが、筋や神経・中枢といった生理学的要因があってはじめて動的平衡が保たれているということを改めて認識しました。補綴設計を考えるうえでも、生理学的な要素への配慮も必要であり、(高齢者のように)適応力や順応性が低下してきている場合には、相応の補綴設計を選択する必要性を感じました。その一方で(先達の臨機応変な補綴設計を拝見すると)、歯科医師としての適応能力の幅や懐の深さに関しては、年齢・経験とともに 益々広がるということをしみじみ感じます。

by nakadateshika | 2016-03-19 19:28 | 咬合論 | Comments(0)
2016年 03月 17日
咬合論のルーツ
e0273912_7475234.jpg昨日は、若手論文抄読会(LS会)で 石原咬合論のルーツともいえる論文(咬合に関する見解の種々相)を読みました。

・適正位を求めるための各下顎位の信頼性は同程度であるから、1つの方法に頼らず 総合的な判断が必要であろう。
・複雑な咬合器を使用することなく、直接法で咬合を診断し かつ再現する方法も、目的に応じ簡便正確であるならば、臨床的に極めて価値の高いことはいうまでもない。
・full balanceやcuspid protectionを機械的に考えることなく 症例に応じた適応を考え、真に合理的な咬合力の配分を 各個体についてはかるためにいかにすべきかが問題であろう。

50年程前の論文ですが、現在にも通用する(というよりその正当性が証明されてきている)咬合論が展開されていて、その先見性には目を見張ります。また、咬合論全般について各要素ごとに分類・整理されているので、自分なりに咬合論をまとめていく基軸としてもうってつけの教材なのではないかと感じました。

by nakadateshika | 2016-03-17 06:58 | 咬合論 | Comments(0)
2016年 03月 15日
最小限の処置
e0273912_716846.jpg”治療を試みたり、病人を癒したりする医者は、勢い、その治療が自己の手当によったのであると信ずる傾向がある。しばしば医者は自分が用いた薬によって、すべての病人を治したといって自慢している。しかしながら実際彼らにたずねたいことがある。それは彼らは同時に病人に手当を施さなかった場合を試みたかどうかということである。何故かというに、もしそうでなかったならば、癒やしたものは果たして医薬であったか、それとも自然であったかどうして知ることができよう。(中略)従来人々は瀉血による肺炎の治療を極めて有効であると信じておったが、比較実験の結果によれば、これは単なる治療上の錯覚に過ぎなかったのである。”  実験医学序説(クロード・ベルナール)

歯科臨床の場合には、疾病治療だけでなく機能回復という側面もあることや、そもそもどこから疾病(異常)とするかという基準が、数値などによって明確に区別することが難しいことが多いので、薬理学とは少し状況が異なると思います。ただ、一つ一つの処置の必要性や妥当性を常に意識する必要がある、という点では共通しているのではないでしょうか。その検証のためにも、精度の高い検査と記録の必要性を改めて感じました。

by nakadateshika | 2016-03-15 07:32 | 歯科臨床 | Comments(0)
2016年 03月 14日
プリンシプル
e0273912_151444.jpg・プリンシプルとは何と訳したらよいか知らない。原則とでもいうのか。西洋人と付き合うには、すべての言動にプリンシプルがはっきりしていることは絶対に必要だ。日本も明治維新前までの武士は、プリンシプルに則った言動をたたき込まれていた。
・今の日本の若い人に一番足りないのは勇気だ。そういうことを言ったら損するってことばかり考えている。
・人に好かれようと思って仕事をするな。むしろ、半分の人に嫌われるように積極的に努力しないと良い仕事はできない。

先日のスキーツアーにこの本を持って行ったのですが、それ以来 すっかり白洲ワールドに引きこまれています。白洲次郎は、近衛文麿や吉田茂のブレーンとして 戦前・戦中・戦後に活躍しましたが、日本への熱い気持ちとブレないプリンシプル(原理・原則)、そして類い希な実行力を背景に、周囲の風評やGHQの抵抗をもろともせず 日本のために尽力した生き様には心酔してしまいます。洋服に関心があったことや幸田露伴の愛読家だったこと以外には、自分とは似ても似つかない御仁ではありますが、だからこそ余計に憧れてしまうのかもしれません。

歯科臨床においても、プリンシプルを持つということは大事なことだと思います。先日のC先生のご発表では、20年経過における喪失歯数の少なさに誰もが驚嘆しましたが、その背景には"歯の保存”というプリンシプルに対して 日々ストイックに向き合ってこられた結果だと感じました(そのご発表に関連する論文がクインテッセンスの4月号に掲載されるとのことですので、是非ご覧ください)。プリンシプルを持つことは大事ですが、それを継続し結果を出すことはなかなか容易なことではありません。

by nakadateshika | 2016-03-14 08:02 | 書籍・映画・テレビ | Comments(0)
2016年 03月 10日
青ざめる・2
e0273912_12421842.jpg長期外泊になったため、少しでも家族に媚をうろうと、絶品アイスクリームをお土産に購入しました。ようやく届きましたが、実は 自分以外の家族は皆バニラが嫌いだった!!という衝撃的事実に またもや青ざめることになりました。
名誉挽回?のために、週末はドラえもんの映画に行ってきます。
そういえば、ドラえもんもネズミへの恐怖で真っ青になったような・・・。

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by nakadateshika | 2016-03-10 12:42 | 社会・生活 | Comments(0)
2016年 03月 09日
青ざめる
e0273912_7554270.jpg昨日は、火曜会新メンバーE先生のご発表でした。発表後のディスカッションでは、主宰のK先生から「(初ケースプレとは思えない素晴らしい発表で)これを聞いて青ざめているやつがいるんじゃないの?」という大絶賛のコメントが飛び出すぐらい よくまとめられた素晴らしいケースプレゼンテーションでした。僕もすっかり青ざめてしまった一人ですが、自分が初めてケースプレしたときには(内容もさることながら)原稿も棒読みで、今思い返してみても それこそ青ざめてしまうような内容でした。

青ざめるのは、すぐさまその場から逃げ出せるように 手足に血液が送られることで生じる現象だそうですが、逃げ腰にならず 発憤してもっと頑張らなければならないと強く感じた例会でした。

*ちなみに ご発表されたE先生は、先日のスキーツアーでは山頂アタックメンバーの一員でした。スキーはそれほど得意ではないということでしたが、逃げ腰にならず 果敢に攻める姿勢が臨床やケースプレにも通じているのかな、とも思いました。山登りを回避して ぬくぬくと温泉につかっていただけの自分とはチト違うようです。。

by nakadateshika | 2016-03-09 08:16 | 勉強会・講演会 | Comments(0)
2016年 03月 02日
記録の心得
e0273912_4552599.jpg「歯科医学の歴史」の到着を待つ間に、Schweitzer先生の本からもう一つご紹介します。

・記録の心得
1920年代初頭から、私は 自分が関わった全ての患者に対して記録をとりつづけてきた。これといった治療を行わず ただ経過を見てきた患者の記録については、一見あまり意味がないように思える。しかし、その長期経過をじっくりと観察していると、その中には(臨床的に価値のある)有益な情報に溢れていることに気づかされる。好奇心と熱意をもって、ひたすら記録をとりつづけることが重要である。
また、術者によって技量・知識・経験が異なるため、その臨床経過は 術者によって変わることは避けられない。従って、自分自身が治療したことだけを記録して、客観的に比較しなければならない。
その他の心得は下記の通りである。
・歯科医としてのキャリアを歩み始めたら、できるだけ早い時期から記録をとりつづけるべきである。
・各症例の記録は、(少なくとも)2年に一度はとらなければならない。
・治療終了後も、できるだけ長く経過をみなければならない。。

現代においても、充分説得力がある内容ですが、撮影機器も満足に揃っていなかったと思われる1920年代の話ですから、Schweitzer先生の熱意がいかほどであったかと驚愕します。彼の生い立ちにも興味が湧いてきますが、そこまで手をだすと収拾がつかなくなるので、まずは臨床ファイルをもう少し読んでみようと思います。
また、今月から 臨床基本ゼミが始まります。初回に臨床記録の重要性についてお話があると思いますが、ある意味では一番重要な部分ではないかと感じています。

by nakadateshika | 2016-03-02 04:55 | 欠損歯列 | Comments(0)