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2016年 11月 20日
「私」のいる文章
e0273912_1012668.jpg今朝 実家に寄ったついでに自分の子供部屋を久しぶりに覗いてみたところ、本が山ほど置いてあってびっくりしました。当時どのような心境で読もうとしたのか定かではありませんが、興味が引かれる本もいくつか眠っていました。

”文中に「私」がいても明晰な文章が書けるはずだ、と思われるかもしれない。だが それは錯覚である。そもそも「私」というものは、極めて曖昧なものであり、ことに情緒的な面では、たとえ当人がいかに明晰であると思っていても、それは決して正確には伝わるものではない。読む方はそれを自分の情緒に翻訳して読むだけの話である。”

文章を書くことはとても難しいことです。ただ、文章を読んで著者の意図を正確に汲み取ることもまた非常に難しいと感じています。教えを請う場合、文章を読んで学ぶことも大いに役に立ちますが、直接クロスレンジで学ぶ機会があるのであれば、それを逃す手はありません。

by nakadateshika | 2016-11-20 09:54 | 書籍・映画・テレビ | Comments(0)
2016年 11月 19日
A History of Gnathology 2
e0273912_16234651.jpg”ナソロジーとは、顎口腔系における解剖学・組織学・生理学・病理学等の見地から総合的に診査・診断・治療計画を行うことにより顎口腔系を機能的な一つの単位として捉え、その調和を図ることを目的とし治療を行う科学である。すなわち、歯だけでなく、歯をもつ人を診る学問である”

McCollumとStuartによるリサーチレポートの冒頭にはこのように書かれています。自分の中でナソロジーというと ゴールドラッシュ的なイメージがあり敬遠していたのですが、源流にはこのようなフィロソフィーがあったというのは知りませんでした。ナソロジーの日本への伝播が、ちょうど高度成長期と重なっていたことやその伝わり方の影響があったのか その辺りは定かではありませんが、どこかで少しずつ考え方がズレてきてしまったようです。

”我々がある言葉の真実性を確信するのは、必ずしもそれが論理的に優れているからではなくて、主として、そこに心を揺り動かす生命の流れが脈打っているからである。我々はまずその生命の躍動に打たれ、その後にその心理を立証しようと努める。理解は必要であるが、それのみでは、我々は決して自己の魂の運命を賭けるほどには動かされない。(鈴木 大拙)”

指導者の真意を世代を超えて伝承していくというのは、なかなか難しいことのようです。

by nakadateshika | 2016-11-19 07:12 | 咬合論 | Comments(0)
2016年 11月 17日
A History of Gnathology 1
e0273912_9531045.jpg実体験に基づくレポートにはリアリティがあります。ナソロジーの歴史について、Luciaが書いたものがありましたので読みかじってみました(咬合学事典の年表と一部食い違っているところもありますが、そのまま引用してあります)。





1925年:McCollumがヒンジアキシスを発見
1926年:McCollum、Stallerd、Stuartがナソロジカル・ソサイエティを設立(カリフォルニア)
1927年:3ピースからなるフェイスボウを開発.これにより、ヒンジアキシスの再現が可能に
1936年:臨床的に応用できる顎運動記録装置を開発.   
1937年:ナソロジーにおけるバイブル(McCollumとStuartのリサーチレポート)が発表
1941年:GrangerがMcCollumのオフィスで学び、ナソロジーを東海岸に持ち帰る
1943年:McCollumとの出会い
1944年:Grangerとの出会い. その時、McCollumとStallerdの別刷りを全部もらう.
1946年:McCollumがナソスコープを開発. 2500ドル以上の値段だったが大人気で、入手困難だった
1947年:シカゴにて、ナソスコープの使用説明セミナーが開催.
    インストラクターはStuartだったが、設定があまりにも難しく不評に終わりMcColllumにこっぴどく叱られる.
    それが腑に落ちず、Stuartは新たな咬合器開発を密かに決意したらしい
1949年:McCollumは脳卒中になり、一線を退く

by nakadateshika | 2016-11-17 09:53 | 咬合論 | Comments(0)
2016年 11月 14日
時代の寵児
e0273912_19153028.jpg1918年 Schweitzerが歯科医師としての道を歩み始めた丁度その頃、ハリスやオルトンによって鋳造冠(キャストクラウン)の道が拓かれ 有歯顎咬合論の創世期を迎えたというのは 何か運命的なものを感じます。
歯科に限ったことではありませんが、時代のニーズと傑出したタレントが合致したとき 飛躍的な進歩が遂げられてきました。オーラルリハビリテーション(欠損補綴)の歴史においても、その重要な局面で様々な時代の寵児たちが登場しています。Schweitzer はその創生期をリードした一人であり、その後にはMcCollum、Posselt、Garber、Ishihara、Kaneko et al. へとそのバトンは引き継がれていくことになります。

”オーラルリハビリテーションは、その当時まだ未開の領域だった。卒後12年間は地元のオフィスで修復処置をメインに治療を行っていたのだが、この期間に1歯単位の治療を学ぶと同時に 1口腔単位で診断することの重要性を学んだことは、その後 患者を”ひと”として診断し治療していくうえでとても意義深かった。その後1931年にイエテボリで開かれた学会において 当時オーラルリハビリテーションのパイオニアであった K.Thorlief の講演(顎位低下と補綴処置)に衝撃を受け、この分野に自分の軸足を置くことを決心したのだ(当時30代前半)。”

歩み始めたきっかけが deep biteだったというのもまた、運命的です。

by nakadateshika | 2016-11-14 19:16 | 咬合論 | Comments(0)
2016年 11月 13日
手塚 治虫
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NHKの「100分 de 名著」では、様々な名著をわかりやすく説明してくれるのでよく見ています。
今回は手塚治虫が特集されていました。小さい頃に読んだことはありますが、何となく怖いという印象があってちゃんと読んだことはありませんでしたが、改めて読んでみると 漫画という範疇に入れるのはどうかと思うぐらい濃密な内容で、この方も間違いなく時代の寵児であったことを改めて感じました。

”どんな仕事をしていようと、どんな身分であろうと悟ることができるのだ。いつも次のことを考えなさい。いま 自分は何をしているのか、自分のしていることは自分にとって大事なことなのか、人にとって大事なことなのか、そして大勢の人にとって大事なことなのか!国中の人にとって大事なことなのか、世界の人にとって大事なことなのか、この自然にとってあらゆる生き物にとって大事なことなのか、よく考えなさい。そしてもしそうでないと思ったら、やめるがよい。なぜならこの世のものはみんな一つに繋がっているからだよ。”

悟りとは程遠い自分ですが、とても大事な考え方だと思いました。英語版も出ているそうなので、どこかの大統領にも是非読んでもらいたいところです。

by nakadateshika | 2016-11-13 14:27 | Comments(0)
2016年 11月 11日
Back to the future
e0273912_7152386.jpg「Back to the future 」に出てくる悪役 ビフ・タネンのモデルが、トランプ次期大統領だったそうです。

映画では、未来の試合結果が書かれた資料を手に入れたビフが、そのデータを元に大もうけをしてホテル王になり絶大な権力を得ています。最終的には例によって肥やしまみれになるのですが、それはあくまで映画の中でのお話です。。。


It means your future hasn't written yet. No one's has. Your future is... whatever you make it.
(君たちの未来は、まだ白紙なんだよ。もちろん誰にとってもね。自分の将来は、自分次第ということさ。)

過去を変えたい・未来を知りたい、というのは誰しもが思うことですが、デロリアンもドラえもんもいない現代においては、その夢は残念ながら叶えられません。ただ、ここにある台詞(映画のエンディングに出てくる名言)を改めて考えてみると、過去・現在・未来の中で唯一変えることができるのは、今現在だけでありそれが一番大事だと教えてくれているような気がします

by nakadateshika | 2016-11-11 07:15 | 書籍・映画・テレビ | Comments(0)
2016年 11月 10日
Trump
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大越さんの番組を見ていたのでひょっとしたらとは思っていましたが、まさか本当になるとは予想していなかったので この結果には正直ビックリしました。公職の経験がないというのはさすがに大きなウィークポイントだろうと思っていましたが、既存の政治に対する鬱憤がたまりにたまったアメリカ国民にとっては、むしろストロングポイントになったようです。

trumpには、切り札・奥の手・素晴らしい(頼もしい)人という意味がありますが、trump up になると でっち上げるという意味に早変わりします。威勢の良い公約を打ち立てたものの、公約実現どころか混乱だけを生み出した鳩○さんのようなことにならないことを切に願うばかりです。

by nakadateshika | 2016-11-10 18:41 | 社会・生活 | Comments(0)
2016年 11月 08日
廃炉への道
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こちらも、というよりこちらの方が日本人としては大きな問題でした。あの地震から5年、未だに見通すことすらできない廃炉に必要な時間と費用、そしてそれがいつの間にか国民負担に繋がっている事実、どれも自分にとっては衝撃的でした。電力の安定供給のためには仕方がないという論法は確かにわからないでもありませんが、そのリスクは余りにも高すぎます。日々 電力を酷使している自分が言える立場ではないのかもしれませんが、今の暮らしのあり方を維持していく 向上させていくためにはもう後には戻れないという考え方は、どこか電通の問題とも繋がっているような気がしてなりません。いつかリスクのないエネルギー源が生み出されるのではないかという科学への淡い期待を背景に、ひたすら前に進むことの危険性を感じるとともに、新たに得ることのベネフィットよりも今あるものが失われることのリスクを考えなければならないのではないかと感じました。

”日本人のは妥協じゃないんだ。単なる頬かぶりですよ。ただ問題を先へやっとこうというわけだ。臭い物には蓋をしろというんだよ。そうじゃなくて、いつか始末しなけりゃならないんだから、外へ出したらいいんだ。”
”宇宙は神様が創ったというのなら、人間のやることはそろそろ人間の縄張りを脱しかけているのではないだろうか。”

東北電力の初代会長を務めた白洲次郎は お隣の東京電力とやり合うことも多かったそうですが、東北電力では彼が推進した安全対策へのプリンシプルがその後も受け継がれ、それが女川と福島との違いを生み出したという説もあるようです。実際どこまで本当なのかはわかりませんが、科学の限界と危険性をどこかで感じていたのかもしれません。

by nakadateshika | 2016-11-08 08:06 | 書籍・映画・テレビ | Comments(0)
2016年 11月 07日
トランプ現象の裏側
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先日のNHKスペシャルは確かにわかりやすい番組でした。メール問題も大事だとは思いますが、いくらそれを差し引いても 未だに接戦になっていることが俄に信じられませんでしたが、その根底にはリーマンショックに端を発する「特権階級 vs 反特権階級」という図式があり、そこから移民問題などが派生しているということが非常に良く理解できました。

by nakadateshika | 2016-11-07 13:20 | 書籍・映画・テレビ | Comments(0)
2016年 11月 06日
答えは歴史の中にある
e0273912_7455519.jpg栗山監督のインタビューがnumberに掲載されていました。

”歴史は人間の失敗を整理してくれているでしょ。前の世代で苦しんだ人の手の打ち方には必ずヒントがある。知識が増えれば組織は豊かになるからね。いつも、誰か(歴史上の偉人)が降りてきてくれないかなと思っているよ(笑)”

「ネクストバッターズサークルの策」はちょっと出来すぎでしたが、今年のCS・日本シリーズでは、大谷選手の起用法が命運を分けたことは間違いありません。その用兵術には歴史から学んだ知識も多分にあるようですが、その知識を実際に活用する決断力と実行力があるからこそ、素晴らしい結果に結びついたのだろうと思いました。
今年は、大河ドラマは赤の真田丸、野球は赤の広島カープと思っていましたが、よくよく考えてみると真田幸村も家康の首を獲る寸前で討ち死にしているわけなので、奇しくも同じような結末になったと思えなくもありません。

by nakadateshika | 2016-11-06 07:45 | 書籍・映画・テレビ | Comments(0)