タグ:幸田露伴 ( 6 ) タグの人気記事

2017年 06月 28日
愛か捨か
e0273912_1520573.jpg今回の”100分de名著”は、仏教書の「維摩経」でした。仏教に限らず宗教がらみの話はサッパリなので、ほとんど理解できていませんが、”捨の美学”という一項で幸田露伴の随筆が引用されていました。

”取ることを知りて、捨つることを知らぬは大なる過(あやまち)なり。雑草、破れ瓦などを除き捨つれば、庭の趣きは自ずからに成り、紙片糸くずなどは掃き捨つれば、庭の趣きは自ずからに整ひ、莠(はぐさ)を捨つれば稲は肥え、蕾を多く摘み捨つれば、菊の花はいと大きく咲くなり。
天地もと人を悩まさず、人ことさらに要なきものを取りて、自ずから煩わし、自ずから苦しむのみ。捨てなむ捨てなむ。煙管(きせる)も捨つべきなり。酒杯(さかずき)も捨つべきなり。無くてぞあるべきこれらの物を捨つれば、要なき煩いは、はや大方去るなり。
おもへば捨つべきものの猶多くも有る哉。無くて事欠かぬほどのものを悉く捨てて、袂(たもと)に風のただ清く、心は水のただ平らかなるに至らば、人は望も自ずから成りて、徳も自ずから進みつべきなり。さは云え、さは云え、捨てかぬることよ。”

悟りを開いた人であれば分別を超越できるのでしょうが、俗人の場合には取捨選択が大事です。先日の講演会でも感じましたが、一流の人はその見極め・選球眼が卓越しているように思えます。自分などはついつい広く浅くとなってしまうのですが、非才なものほどその対象範囲を狭めなくてはいけません。さは云え、さは云え、捨てかぬることよ。。。

by nakadateshika | 2017-06-28 15:20 | 書籍・映画・テレビ | Comments(0)
2015年 10月 01日
あとみよそわか
e0273912_629577.jpg掃除が終わると、箒と平行にすわって、「ありがとうございました」と礼儀を取った。「よーし」と返事が来た。起って歩きかけると、「あとみよそわか」  ?とふりかえると、「女はごみっぽいもんだから、もういいと思ってからも もう一度よく、呪文をとなえて見るんだ」と云った。「あとみよそわかあとみよそわか」

 ”父・こんなこと”では、露伴親子の日常が書かれており、『あとみよそわか』は、幸田 文が父である露伴から、掃除の仕方を教わるエピソードが書かれています。もともと、『あとみよそわか』の「あとみよ」は跡を見て、もう一度確認しなさい、「そわか」は成就を意味する梵語だそうです。

基本ゼミや火曜会などでは、経過観察をすることの重要性を常々教わっています。治療をやりっぱなしにすることなく、自分が行った治療に責任をもってその経過を追っていくことは、歯科臨床において本当に欠かすことができない部分であると感じています。そんな意味もこめて『あとみよそわか』をブログのタイトルに使っています。

この『あとみよそわか』は、ほんの10ページ足らずのパートなのですが、父・露伴が娘・文に伝えた名言がいくつもあるので、機会があれば是非ご一読いただけたらと思います。
・梯子段は一段一段あがらなくちゃいけない、二段も三段も跨ぐことは無理だ
・弘法筆を択ばずなんていうことは愚説であって、名工はその器をよくす というのが確かなところだ
・物事は何でもいつの間にこの仕事ができたかというように際立たないのがいい
・できもしない癖におこるやつを慢心外道という

by nakadateshika | 2015-10-01 06:29 | 書籍・映画・テレビ | Comments(0)
2015年 09月 11日
散る気の習い
e0273912_8482124.jpg一度に二つのことはできません。その人の能力や性格、性別などにもよるのだと思いますが、僕は昔から一度に二つ以上のことをするのが苦手で、例えば音楽を聴きながら勉強ということができませんでした。
”静光動光”という露伴の随筆で、食事をするときにも、今日のご飯はどんな色で、どんな味で、どんな食感か、集中して食べないと、芋が煮えたか煮えないかもわからないまま一生終えてしまう、と書かれていてなるほどなと思いました。それから我が家では、食事中のテレビはなるべくやめるようにしています。
運転中もBGMなしにしていますが、そうするようになってから、運転中に新しいアイデアが浮かんだりすることもあります。何かをやめれば、何かを得られるということにも気づきました。

”光に静かな光と動く光とがある。静かな光とは密室の中の燈の光の如くなるものである。動く光とは風吹く野辺の焚火の光の如くなるものである。光は同じ力であると仮定する。しかし静かなる光と動く光とは、その力は同じでもその働き工合は同じでない。室中の燈の光は細字の書をも読ませてくれる、風の裏の火の光はかなりの大きな字の書をも読み難からしむるではないか。アーク燈の光は強いけれど、それで新聞は読みづらい。室内電燈の光は弱くてもかえって読みよい。静かな光と動く光とはその働き工合に大きな差がある。同じ心の力だと仮定する。しかし静かに定まった心の働きと、動いた乱れた心の働きとは、大分に違うのが事実である。丁度同じ力の火の光でも、静かなのと動いているのとでは、その働きにおいて大分違うように。”

by nakadateshika | 2015-09-11 08:48 | 社会・生活 | Comments(0)
2015年 08月 29日
松岡正剛と幸田露伴


第一着手の本として、幻談・観画談を推奨していますが、自分としては努力論のインパクトが抜群でした。

by nakadateshika | 2015-08-29 08:06 | 書籍・映画・テレビ | Comments(0)
2015年 06月 21日
修学の四標的
e0273912_4445937.jpg正・大・精・深

by nakadateshika | 2015-06-21 04:45 | 書籍・映画・テレビ | Comments(0)
2015年 04月 02日
露伴全集
e0273912_814988.jpg遂に、露伴全集をゲットしました。
色々な問題の答えが見つかるのではないかと期待しています。
読めるのかどうかが一番の問題なのかもしれませんが。。

by nakadateshika | 2015-04-02 08:14 | 書籍・映画・テレビ | Comments(0)