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2019年 11月 09日
草枕に纏わるエトセトラ
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音読すると、頭の運動になるそうです。体の運動はサッパリですが、毎朝1分音読すると確かに頭がスッキリするような気がします。画像は漱石の「草枕」ですが、改めて読んでみると流石に味わい深い名文です。最近はネットやAIなど、まさに人でなしの世になりつつありますが、昔ながらの文芸に触れるとホッと癒やされる気がします。

症例を振り返りながら、こう考えた。智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに歯科臨床は難しい。

そんな言葉を枕詞に、などという目論見もありましたが、(実行委員による)事前打合せを受けて、とてもそれどころではない!!とスライド修正に四苦八苦していたため、そのプランは敢えなくご破算となりました。。
それはさておき、草枕と歯科臨床とをリンクして考えるようになったのは、土竜先生の「総合診断へのアプローチから10年(臨床診断)」を読んだことがきっかけです。その末尾はこの名文で締めくくられていますが、論理的(客観的)に考えること、患者さんの思いに配慮すること、やってやる!という強い意志を持つこと。それぞれの大切さと、それぞれを並べ立たせることの難しさ、そういった歯科臨床の要所と難所をズバリ言い当てられているのではないかと思います。

一方で、「智(logos)・情(pathos)・意(ethos)」という3要素によって、歯科医師の特性もある程度分けられるような気がします。客観性を重視する(へ)理屈大好き理論派タイプ、相手の気持ちや心の繋がりを重視する心温かい人情派タイプ、主体性を重視する自信満々俺について来いタイプ。自分はどちらかと言えば角が立つタイプで、共演者N先生は流されるタイプ??などと失礼極まりないことを勝手に思っていますが、土竜先生のように全てを兼ね備えることは、なかなか難しいことだと感じています。

# by nakadateshika | 2019-11-09 08:40 | Comments(0)
2019年 10月 22日
基本ゼミ2019・最終回
e0273912_7465729.jpg先週末は基本ゼミ(2019)の最終回でした。1日目午前は、金子先生がこれまで通った「道」を振り返り、そこから見えてきた「歯科臨床の真髄(哲学)」をお話して頂きました。材料や考え方、そして人も社会も今とは大分異なりますが、目の前にある課題や目標に向かってチャレンジする情熱、そして時には思わしくない結果にも真摯に向き合い、次こそは!と果敢に前へ進んでいく姿勢には、これから歯科臨床という道を歩む受講生にとって、感じること、考えさせられることはとても多かったのではないかと思います。午後にはケースプレを控え、その準備などで心身ともにお疲れだったとは思いますが、食い入るように金子先生のお話に聞き入っている姿がとても印象的でした。

午後の受講生ケースプレは、例年以上に全顎症例が集まりました。症例自体のレベルも高く、基本ゼミというよりもはや「もくあみ会」のようなディスカッションになり、緊張感のあるとても有意義な時間になりました。塾長も双眼鏡を取り出し、スライドの細部までのぞき込んでいましたが、終始温かいコメントが多く、なんかよう会へのお誘いの言葉まで飛び出していました。

ケースプレが終わると、そのストレスからの解放感もあって例年懇親会は大盛り上がりです。今年も2次会はカラオケでしたが、某娯楽施設で呼び込みをしていたという異色の経歴を持つ先生が、その場を完全に掌握していました。「寄り道、脇道、回り道。しかしそれらもすべて道!」という名言もありますが、役に立たない道はなく、その経験を活かすことが大切なんだなぁと、踊り狂っている2名の姿を見ながら人生の真髄を学んだような気がしました。

# by nakadateshika | 2019-10-22 07:32 | Comments(0)
2019年 10月 08日
めだかの学校
e0273912_834491.jpg「めだか」を飼い始めました。子ども達は本当は犬が飼いたかったようですが、身の回りの「もの」や自分自身でさえ管理できない人には絶対ムリ!!と(自分のことは棚に上げて)全力で拒否しました。それでも何か飼いたい!ということなので、結局「めだか」に落ち着きました。

めだかの学校の めだかたち
だれが生徒か 先生か
だれが生徒か 先生か
みんなで げんきに あそんでる

最近は言うこともまともになって、どちらが教わっているのかわからないことも多々ありますが、生き物の世話を通じてお互いに学んでいければよいなと思っています。

# by nakadateshika | 2019-10-08 08:03 | Comments(0)
2019年 09月 19日
仁斎論語
e0273912_7575936.jpg最近、車の中で「論語」を聞いています。子供には変人扱いされていますが、なるほどな〜と思うことが多く、とても勉強になります。ただ、意味がよくわからないところも多いので、評判の良い注釈本「仁斎論語」を買ってみました。

”学んで時に之を習う、またよろこばしからずや(注釈:学とは倣うことであり、覚ることである。すなわち、先人の教えに従って(真似て)自ら実践し、そこから己で考え、覚ることである。それにより、深い眠りから突然目覚めたような感覚が訪れる、それほど喜ばしいことがあるだろうか)

「欠損補綴」も、聞いただけで習得できるようなテーマではありません。ただ、実践しようにも何らかの指針(原理原則)を知らなければ、どこに歩き出せば良いのやら皆目見当もつきません。そういった意味で、先人の経験を疑似体験することは本当に大切なことだと思います。ただ、1回聞いただけで理解するのはなかなか難しいことなので、可能であれば欠損補綴における論語(臨床ファイル)に目を通しておくことをオススメします。

# by nakadateshika | 2019-09-19 08:06 | Comments(0)
2019年 09月 17日
機能とかたち
e0273912_7541046.jpgiPhoneの新型が発売間近です。使用中のiPhoneが古くなってきたのと、カメラの機能が大幅に上がるということで機種変更を検討していますが、(タピオカレンズと揶揄される)デザインにかなり違和感があり、躊躇しているところです。これまで「機能と形」のバランスを見事に調和させてきたアップル製品としては、ある意味”衝撃的”なデザインであることは間違いありませんが、売るためにデザインを犠牲にした感が否めません。。ただ写真と実物では印象がまた違うと思うので、実際にみてから改めて判断してみようと思います。

# by nakadateshika | 2019-09-17 07:54 | Comments(0)
2019年 09月 16日
人生二度なし
e0273912_7113274.jpg10歳の長女から、ちょっと早い誕生日プレゼントを貰いました。ただ、その言葉の意味が分からなかったので調べてみると

”On n'a qu'une vie (人生二度なし)”

まさか10歳にしてこの意味が分かっているとは思えませんが、さりとて人生の半ばを過ぎた自分にも、この言葉の重みを実感できているとは到底思えません。全て分かったうえでこの栞をくれたのであれば、もはや教えることは何一つありません。。

# by nakadateshika | 2019-09-16 09:22 | Comments(0)
2019年 08月 03日
不易流行
e0273912_7563294.jpgこのところ部屋の整理に没頭しています。書籍も随分たまっていますが、過去に引いた赤線部分を改めて読んでみると、なるほどな〜と思うところが少なくありません。こちらの本は経営者向けの自己修養本といったところですが、歯科医師にとっても支えられる一言も満載で、とても面白かったです。

”経営の真髄を問われたとき、ある経営者は「不易流行」と答えた。「不易」とは易(かわ)らずの意味で、俳句の芸術性と美意識をなす基本は永久に不変であること、「流行」とは時の流れに応じてその形や手段はかえてゆけばよい、ということである。企業経営もまた同じことだ。”

歯科臨床もまた同じで、時代を問わず変えるべきでないことと、時代とともに変えていくべきことを見極めることが必要だろうと思います。それを考えるためにも、過去(歴史)を振り返ることはとても意義深いことなのではないかと感じています。

# by nakadateshika | 2019-08-03 07:58 | Comments(0)
2019年 07月 20日
ホームズから学ぶ
e0273912_8383547.jpgこのところ、すっかりホームズにはまっています。もともと診断の名医がモデルだったそうで、事件の合間に出てくるフレーズには学ぶ所が少なくありません。

”人間の頭脳というものは小さな空っぽの屋根裏部屋のようなもので、そこに自分が選びぬいた家具を入れておくものなんだ。ところが愚かなものは、手当たりしだいにこの中へ色んなガラクタまでしまいこむものだから、必要な知識をいざという時に取り出しにくくしてしまう。
一方熟練のものは、頭脳部屋へしまいこむ物には非常に注意を払っている。仕事に役立つもの以外には決して手を出さず、といってその(必要な知識の)種類は非常に多岐にわたるのだが、それらを極めて順序よくキチンと整理しておく。そもそもこの頭脳部屋が伸縮自在で、いくらでも拡がり得ると思うのが間違っているんだよ。”

最近は益々小部屋が小さくなる一方なので、できるだけ整理整頓をしたいと思っているところです。

# by nakadateshika | 2019-07-20 08:11 | Comments(0)
2019年 07月 13日
睡眠と晩酌
e0273912_7245719.jpg今月のNewtonは、睡眠がテーマでした。暫くの間、現実逃避のため?もあって晩酌をしていましたが、どうも頭も体もスッキリしませんでした。生活習慣を見直してみると、運動不足だけでなく晩酌も悪かったのでは?と思い、お酒をやめたところ頭も体も随分スッキリしました。「睡眠の教科書」によると寝ている間に頭の中をサクサク整理しているようなので、酔っぱらった状態ではその機能がうまく働かないのかもしれません。勿論個人差はかなりあると思うのですが、(懇親会など人と会う場面以外では)なるべくお酒は控えたいと思っています。

# by nakadateshika | 2019-07-13 07:31 | Comments(0)
2019年 07月 11日
名探偵コナン
e0273912_7494375.jpg10歳の長女は名探偵コナンがお好きなようで、触発されてその原点「シャーロックホームズの冒険」を読んでいます。

”君はただ目で見るだけで、観察するということをしない。見るのと観察するのとでは大違いだよ。”
”資料もないのに、ああだこうだと理論的な説明をつけようとするのは筋違いだ。人は事実に即した理論的な説明を考えているつもりで、(実際にはその反対に)理論的な説明に合うように、事実の方を知らず知らずねじ曲げて捉えてしまうものなんだ。”

医師でもあったコナン・ドイルの文章には、臨床にも繋がるような含蓄のある言葉が随所に散りばめられていて、その面白さを再発見しています。

「まあでも、パパはどっちかっていうと眠りの小五郎だよね。」

なかなか鋭い観察眼とツッコミ力が、順調に養われてきているようです。

# by nakadateshika | 2019-07-11 07:56 | Comments(0)