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2015年 10月 14日
昨日は、火曜会の例会でした。演題は「歯牙の位置異常と動揺を伴った欠損歯列症例」と「クロス偏在に片側性義歯で対応した症例」の2症例でした。初診時の対応、抜歯の基準、kee toothの見極め、最終補綴のイメージ、一次固定と二次固定、短縮歯列、7までの咬合、片側性義歯と両側性義歯、などなどディスカッションのテーマは満載で、あっという間の3時間でした。

「歯科医師に噛みしめる強さ注意され 半生しみじみ思い返すなり」
クレンチングを止めるように、と指示された患者さんが持ってきた短歌?だそうですが、何とも味があります。

”古代中国の人たちは、歯の状態が人間の成長過程や歳をとってゆく姿をあらわすとして、年齢の「齢」という字に歯へんをつけたのです。当時、まだ近代歯科医学の知識がなかったことを考えると、彼らの深い観察力と知恵の深さには、感心させられます。(オーラル豆辞典)”
過去の生活背景の一端が、咬耗や楔状欠損、歯の動揺や移動という形になって、垣間見えるのは不思議な感じがしますが、過去を知る重要な手がかりですので、そういった生体の変化を見逃さないように心がけたいです。

そういえば、昨日 齢を一つ重ねました。あと二つで不惑の40ですが、あと二年で色々な迷いが消え去るとは到底思えません。。

齢_e0273912_1864782.jpg

by nakadateshika | 2015-10-14 08:33 | スタディグループ・セミナー | Comments(0)


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