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2016年 02月 14日
余白
ここ最近 蔵書は増える一方ですが、集めることに必死で 肝心の知識は一向に増える気配がありません。これでは、仮面ライダーのアイコン集めに熱中している4歳児と変わり映えしないので、まずは最も信頼のおける書籍(臨床ファイルⅢ)からじっくりと読み返してみることにしました。

「歯科医が頭の中で空想を巡らすより、臨床を注意深く見ていく方が間違いない」
「臨床経験を積むほど、自分のもっている知識はきわめて限られたものであり予測は常に困難であることを知らされる。(中略)予知性の名のもとに侵襲を大きくするよりは、経過を見ながら必要な小さな処置を積み重ねていったり、いよいよ問題がはっきりした時点で適切な手を打つことを選ぶようになる」
「できるだけ早い時期から最終形態をイメージして、プロビジョナルレストレーションを最終形態に近づけていくことが望ましい」

以前に読んでいる内容ですが、改めて気付かされるところが多々あります。
また、内容的に秀逸であることは勿論ですが、ヴィジュアルも抜群です。なんでかな? と改めて考えてみると、画像が美しいこともさることながら、”余白”が効いているのではないかと思いました。「プレゼンテーション・zen」にも、”余白はデザインの一部である”と書かれていますが、余白があることで文章・内容に意識が集まります。また、余白の部分は 読者自身の知恵と経験で埋めるべき という著者の意図があるのではないかと、勝手に推測しています。
頭のキャンバスを 人様の知識でギュウギュウ詰めにするのではなくて、自分でやってみる・考えてみることの必要性を改めて感じています。

余白_e0273912_7505389.jpg

by nakadateshika | 2016-02-14 16:36 | 欠損補綴 | Comments(0)


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