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2016年 03月 17日
咬合論のルーツ
昨日は、若手論文抄読会(LS会)で 石原咬合論のルーツともいえる論文(咬合に関する見解の種々相)を読みました。

・適正位を求めるための各下顎位の信頼性は同程度であるから、1つの方法に頼らず 総合的な判断が必要であろう。
・複雑な咬合器を使用することなく、直接法で咬合を診断し かつ再現する方法も、目的に応じ簡便正確であるならば、臨床的に極めて価値の高いことはいうまでもない。
・full balanceやcuspid protectionを機械的に考えることなく 症例に応じた適応を考え、真に合理的な咬合力の配分を 各個体についてはかるためにいかにすべきかが問題であろう。

50年程前の論文ですが、現在にも通用する(というよりその正当性が証明されてきている)咬合論が展開されていて、その先見性には目を見張ります。また、咬合論全般について各要素ごとに分類・整理されているので、自分なりに咬合論をまとめていく基軸としてもうってつけの教材なのではないかと感じました。

咬合論のルーツ_e0273912_7475234.jpg

by nakadateshika | 2016-03-17 06:58 | 欠損補綴 | Comments(0)


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