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2016年 03月 24日
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SCHWEITZER 3部作、ついにコンプリート!
と思いきや、実は4作目(Restorative dentistry Resume:1985)があることが発覚しました。しかも、お値段 2,000 ドル!!
流石に手が出ませんので、医科歯科の図書館で全コピ予定です。

”(他の仕事にもいえることだが)歯科医師としてのキャリアを歩みはじめてから、基本的な治療を一通りできるようになり、原因と結果を客観的に判断できるようになるまでには少なくとも10年は必要である。しかし 臨床記録を残しておかなければ、治療後の経過に対する原因と結果についての評価をすることはできない。そのためには、できるだけ正確な資料(口腔内写真やレントゲンなど)が必要不可欠である。
臨床のキャリアを積み重ねていくにつれて、治療後の経過も長くなるため 記録した資料の量はあっという間に増えていく。しかしこの資料があるからこそ、 治療前後の経過を比較することが可能となり、自分が行った(あるいは行わなかった)処置方針に対する原因と結果を評価することができる。もちろん、すべてが思惑どおりにいった症例ばかりではない。しかし、思うようにいかなかかった症例の経過から得られる教訓は計り知れない。
私はこれまでに、数千枚に及ぶ写真を撮り続けてきた。その中には、現在の治療水準には及ばないような構造のブリッジが40年以上機能していたり、オープンバイト症例に対して何も処置を行わず良好な経過を辿っているものなどもある。そういった 全ての治療記録を採っておくことで初めて見えてくることがあるのだ。”

以前の記事と重複した内容なので しつこいかなとも思いましたが、卒後5〜10年の受講生が多い基本ゼミが今週末から始まるので、敢えてアップしてみました。ただ、日常の診療に追われついつい記録をとるのが疎かになってしまう自分への戒めでもあります。

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by nakadateshika | 2016-03-24 06:17 | 欠損補綴 | Comments(0)


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