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2016年 05月 03日
EPILOGUE
歯科医療は、非常にやりがいのある職業である。しかし、一つ一つの処置に対する原因と結果を見定めるためには かなりの時間を要するという制約があり、歯科医師一人の職業寿命という限られた時間の中で 歯科医学という深遠膨大な世界をすべて見渡すことは絶望的なことのように思われる。しかし 私にとっては、探求の旅 それ自体が想像以上に面白く、その足を止めることができなかったのである。今の若き歯科医師達が、私の臨床姿勢を引き継ぎ この探求の旅を続けてもらえるのであれば、望外の喜びである。

その意志を引き継いだ息子(Robert Schweitzer)は、こんなことを書いています。
”私は本書を読んで、歯科臨床では 疑問ー観察ー記録を 日々繰り返していくことが何よりも重要であるということを学んだ。そして、その結果を(先入観や偏見に惑わされずに)ありのままに受け入れ、思惑が外れてしまった結果(理論と実際とのギャップ)に対しても 真摯に向き合うように心がけている。真の科学者というものは、自分の考えを打ち破られる(否定される)ことを恐れることはなく、むしろ壊されることによって新たな考えに到達することにこそ 喜びを感じるものだから。”

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by nakadateshika | 2016-05-03 08:07 | 欠損補綴 | Comments(0)


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