2016年 05月 17日
欠損歯列のみかた
e0273912_8253552.jpg先週末は、基本ゼミに出席しました。一日目は、受講生達が今悩んでいる欠損歯列の症例を持ち寄って、”欠損歯列のみかた”についてディスカッションを行いました。

集まった症例は、誰がやっても難しいケース、見た目以上に難しいケース、難しそうにみえてそうでもないケースなど様々でしたが、受講生達の悩みは総じて 全体的な方向性が掴めないということでした。確かに欠損歯列では、数多くの問題がまんじ巴のように複雑に絡み合い、一つ一つの部分的な要素に気を取られすぎると、全体像を掴むことが難しくなります。ベテランの先生であれば、過去の経験に基づいて個々の症例を無意識的に分類し、全体像を掴んで方向性を決めていくことができるのだと思いますが、若手にとってはなかなか難しいステップです。そういう点で、先人達の経験が集約されている KA367と欠損段階に応じたデンチャーイメージ(補綴設計のイメージ)の活用は、全体像の把握、問題点の整理を行っていくうえで、(特に若手にとって)大きな味方になってくれるものだと感じました。

二日目は、欠損歯列の経験豊富なS先生とI先生が ご自身の臨床例をもとに 欠損歯列への対応についてお話されました。一つ一つの処置の美しさ(特にS先生の左下犬歯のプレパレーションは何度みても鳥肌もの)についつい目を奪われてしまいがちですが、全体像を押さえながら プロビジョナルで個人差・個体差を確認し 最終補綴へとつなげていく、というステップこそが 欠損歯列においては極めて重要であるということを改めて感じました。欠損歯列における三つの味方(KA367・デンチャーイメージ・プロビジョナル)をうまく使いこなすことで、両先生方に少しでも近づけるようになりたいと強く感じました。

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by nakadateshika | 2016-05-17 18:18 | 勉強会・講演会 | Comments(0)


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