2017年 06月 17日
何でもみてやろう
e0273912_733045.jpg話題になっていた「何でも見てやろう」を読みました。”貧乏ひとり世界旅”という括りの中では以前愛読していた「深夜特急(沢木耕太郎 著)」と同じですが、沢木さんが個の視点から世界を眺めているのに対して、 小田さんは 国とは何か、文明とは何か、そしてどうあるべきか?といった、より広い視点からより深く、(どこか哲学的に)日本や世界の姿を捉えようとしている印象を受けました。その背景には、大学時代に古代ギリシア語を学んでいたことも関係しているようです。

”今日(1960年代)の日本の留学生は、成金一家の三代目に似ているのであろう”
”一代目と二代目が「西洋」を西洋のコトバで学ばなければならなかったのに対して、三代目は日本語で学ぶことができる”
”三代目にとって、ピカソはPicassoではなく、ピカソなのである。つまり三代目は、「西洋」の中に何のわだかまりもてらいも劣等感もなく、入っていける。”

”三代目”というのは当時の日本の若者の立場を表現していますが、現代の歯科界に置き換えられるようにも思えます。1960年代といえば、まさに日本の歯科医療が近代化に向けて走り始めた黎明期にあたります。その時期に奮闘しご活躍された いわば第一世代の辛苦・刻苦があったからこそ今がある、ということはもぐら塾などでいつも感じるところです。そんなトップランナーの裏話(another story)を聞くことができる貴重な会(まだ名のない会)が来週行われる予定です。空席は残り僅かのようですが、ご興味のある先生は是非エントリーされてみてはいかがでしょうか?

本書を読んだ感想
1.「内から見る」のと「外から見る」のは大違い
2.思想というものは歩いて考えるものだ
 (本の中にある思想は借り物、思想は自分自身でつくるもの)
3.私は私が出会った全てのものの一部である

by nakadateshika | 2017-06-17 07:28 | 書籍・映画・テレビ | Comments(0)


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