”サスティナブル(持続可能性)とは、常に動的な状態のことである。一見、堅牢強固に見える巨石文化は長い風雨に晒されてやがて廃墟と化すが、リノベーション(改築改修)を繰り返しうる柔軟な建築物は、永続的な都市を造る。”
"動的平衡にあるネットワークの一部を切り取って他の部分と入れ替えたり、局所的な加速を行うことは、一見効率を高めているかのようにみえて、結局は動的平衡に負荷を与え、流れを乱すことに帰結する。”
インプラントを否定するつもりはなく、状況によってはとても有効な手段だと思います。ただ、インプラントによって強固な咬合支持が得られる一方で、その背景には隣在歯や対合歯、顎関節や咀嚼筋などの適応力に依存していることを忘れてはいけないのではないかと考えています。そしてその適応力は、歳とともに低下していくということも。。
今回「動的平衡」に関する書籍を読んでみて、インプラントを選択する場合には、欠損の流れや、その使い方について極めて慎重に検討すべきであるということを改めて感じました。