昨日のBSプレミアムでは、「フランケンシュタインの誘惑」スペシャルが放送されていました。
愛する人との繋がりを求めて、機械に知能を与えること(AI)を追い求めたアラン・チューリング、独裁政治への反発から脳を操る脳チップを開発したホセ・デルガード、月への誘惑に取り憑かれナチスとアメリカに魂を売ったフォン・ブラウン。いずれのエピソードも純粋な動機(欲望)が生み出した悲劇の連続で、すっかり引き込まれてしまいました。
”壮大なアラスカの自然は、結局人間もその秩序の中にいつか帰ってゆくという、あたり前のことを語りかけてくる”怖さもあって珍しく寝付けず、何となく星野道夫さんのフォトエッセイ「最後の楽園」が目にとまりました。本当にあるのかどうかわからない自分勝手な理想郷(ユートピア)を追い求めるよりも、すでにあるこの世界を見つめ直すことの大切さと、その秩序を壊そうとしている現代社会の恐ろしさを改めて感じました。
ちなみにユートピアとは、「素晴らしいが、どこにもない場所」という意味だそうです。
※ オンデマンドや再放送で視聴できます。