2018年 10月 28日
変わってくこと、変わらずにいること
e0273912_7193159.jpg今週末は、臨床基本ゼミでした。最終回となる今回は、毎年恒例の受講生ケースプレが行われました。以前に比べると、(口腔内写真などの)資料採りには慣れている先生も多かったのですが、ケースプレの準備にはかなり苦労されていたようです。それでも全員無事に発表を終え、開始前には青ざめていた顔も、発表後の集合写真では満面の笑みに変わっていました。

”大事なのは変わってくこと、変わらずにいること”

二次会はカラオケ大会でしたが、某先生が熱唱されていたこのフレーズが心にズシンと響きました。午前中は「長期経過症例から見えるもの」というテーマでしたが、生体も補綴物も時に残酷なぐらいに変わり続けるということ、その一方で、セメントやパノラマといった変わらない視点を持ち続けていたからこそ、その変化を的確に捉えられるのだということを痛感しました。万物流転、動的平衡といった生命の大原則を受け入れるとともに、それらを見つめるうえで、揺るぎない視点や視座を持つことが、臨床において何よりも大事であるということを再認識しました。

う蝕や欠損の減少、超高齢社会に伴う問題など、歯科を取り巻く環境も目まぐるしいスピードで変わり続けています。そういった変化から取り残されずに自分自身も変わっていくことは必要不可欠ですが、患者さんと長く寄り添っていくこと、その中で生じる変化を注意深く観察すること、そしてその足跡を記録していくこと、といった基本ゼミの真髄は、変わらずに持ち続けていかなければならないと改めて感じました。

by nakadateshika | 2018-10-28 15:37 | 勉強会・講演会 | Comments(0)


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