人気ブログランキング |
2019年 11月 09日
草枕に纏わるエトセトラ
e0273912_840173.jpg
音読すると、頭の運動になるそうです。体の運動はサッパリですが、毎朝1分音読すると確かに頭がスッキリするような気がします。画像は漱石の「草枕」ですが、改めて読んでみると流石に味わい深い名文です。最近はネットやAIなど、まさに人でなしの世になりつつありますが、昔ながらの文芸に触れるとホッと癒やされる気がします。

症例を振り返りながら、こう考えた。智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに歯科臨床は難しい。

そんな言葉を枕詞に、などという目論見もありましたが、(実行委員による)事前打合せを受けて、とてもそれどころではない!!とスライド修正に四苦八苦していたため、そのプランは敢えなくご破算となりました。。
それはさておき、草枕と歯科臨床とをリンクして考えるようになったのは、土竜先生の「総合診断へのアプローチから10年(臨床診断)」を読んだことがきっかけです。その末尾はこの名文で締めくくられていますが、論理的(客観的)に考えること、患者さんの思いに寄り添うこと、やってやる!という強い意志を持つこと。「智情意」それぞれの大切さと、それらを並べ立たせることの難しさ、そういった歯科臨床の要所と難所をズバリと突いた名論文だと思います。

一方で、「智(logos)・情(pathos)・意(ethos)」という3要素によって、歯科医師の特性もある程度分けられるような気がします。客観性を重視する(へ)理屈大好き理論派タイプ、相手の気持ちや心の繋がりを重視する心温かい人情派タイプ、主体性を重視する自信満々俺について来いタイプ。自分はどちらかと言えば角が立つタイプで、共演者N先生は流されるタイプ??などと失礼極まりないことを勝手に思っていますが、土竜先生のように全てをバランス良く兼ね備えることは、なかなか難しいことだと感じています。

by nakadateshika | 2019-11-09 08:40 | Comments(0)


     基本ゼミ2019・最終回 >>