昨年は「KA367」をジックリと考え直す機会をいただき、そこに込められた想いや意義の深さを改めて痛感しました。このツールを使い始めた当初は、咬合崩壊症例ではすでに67が失われていることが多く、名称に含まれていることに疑問を感じていましたが、欠損進行や症例を難しくする要因の多くは67の弱体化や喪失であり、欠損そのものが少なくなってきている現在では、とりわけ注目すべき歯種(部位)ではないかと感じています。
「症例を考える時には、(設楽先生の犬歯のように)自分なりの基準や切り口を持つべきだ!」とDr.Kは常々おっしゃいます。
「大臼歯」という視点は当たり前すぎるポイントで、目新しさはまるでありませんが、この一年は、67の「restoration・maintenance・prevention」といった所に特に注目して、臨床に取り組んでいきたいと考えています。