2019年 03月 18日
名古屋もくあみ会
e0273912_735387.jpgこの週末は、名古屋もくあみ会に出席しました。3月の名古屋にしては想定外の寒さでしたが、もくあみ会は例年通りに熱く盛り上がりました。これもひとえに、しんせん組の先生方のご尽力があったからこそ!本当にありがとうございました。

1日目のケースプレは、(昨年のゼミ受講生から初代受講生の大御所まで)幅広い世代の先生方がご登壇されました。ジャンルは歯周病・咬合育成・欠損補綴と様々でしたが、ベテランだけでなく若手の先生方も、患者さんの気持ち(人の要素)に充分配慮しながら治療をされている姿にとても感銘を受けました。そして1日目のトリは例年通りS先生でした。昨年は、運営側だったためにケースプレができず、懇親会では大暴れだったそうですが、今年はその鬱憤を晴らすかのような見事なプレゼンで、そのせいもあってか懇親会では比較的穏やかだったそうです(メデタシメデタシ)。

二日目の全体会は、”流れを意識した欠損補綴”というテーマでした。中堅からベテランを中心に、全部で7症例が提示されましたが 「どの症例も無理をしている感じがなく、処置方針を自然に受け入れられる」というS貝先生のコメントがまさに!といった印象でした。同先生からは以前にも、「術後にトラブルがあったとしても、患者さんに大きな変化を感じさせない(負担をかけない)処置方針が望ましい」というご意見を伺った記憶がありますが、それがまさしく”流れを意識した欠損補綴”といえるのかもしれません。
そのためには、KA367などによって俯瞰的に欠損歯列の流れを読むこと、その一方で(患者さんとの関わりあいの中から)性格や嗜好など個別の要素を読み解くことが必要で、その二つを統合することによって初めて、術後変化にもスムーズに対応できる、流れの良い補綴設計の立案が可能になるのではないかと思います。会長が絶賛されているとおり、H先生、S先生のプレゼンはまさにそのお手本のようなケースでした。

そして大トリは、皆さんお待ちかねの金子先生でした。時代背景を交えて、補綴臨床とご自身の歩みをお話していただきましたが、そのプレゼンを聞きながら、歯科臨床に求められる課題も、時代の流れ・社会の変化とともに移り変わっていくということを改めて感じました。
”流れ”というコトバからは、変化・時間・ヒストリーなど様々なイメージが連想されます。そのどれもが歯科臨床を考えるうえで欠かせない要素ですが、広辞苑を見てみると「技芸や思想を伝承すること」という意味もあるそうです。現代の歯科臨床は、超高齢社会・技工士問題・金属高騰問題などなど、新しい様々な問題を抱えています。そういった新たな問題を打開するためには、先人から受け継いだ知恵と技術に立脚した自分自身の創意工夫が大切であり、その歩みの記録がまたその後の流れを作る道標となる、ということを教えていただいたように思います。そしてご自身の歩みを引き継いで、これからの欠損補綴、いや歯科臨床の新たな流れを作って欲しい!!という厳しくも温かいエールのようにも聞こえました。直前まで講演内容には迷われていたようですが、”流れを意識した欠損補綴”というテーマを締めくくるに相応しく、そして誰にも真似できない圧巻のプレゼンテーションでした。

そして記念すべき20年目のもくあみ会は、熊本に決まりました。「KDM40周年への出席を条件に」という南政所?(マサコさま)のご提案にも満場一致で賛同が得られ、来年は会員一同 いざ熊本!!へ馳せ参じることになりました。S先生を筆頭に血気盛んな同世代の先生方が多いので、今からとても楽しみです。

# by nakadateshika | 2019-03-18 07:22 | 歯科臨床 | Comments(0)
2019年 03月 01日
方法としての面接
e0273912_13533191.jpg課題図書「方法としての面接」を読みました。自分なりにまとめてみようと試みましたがどうにもスッキリせず、その後何度か読み返して漸くその骨子が見えてきたような気がします。

・医療では(とりわけ精神科では)、「面接」を通して患者の気持ちを洞察することが極めて重要である。それがなければ症例を充分に理解することはできず、適切な「見立て(診断・治療・予後予測)」もできない。そしてそのために必要なものが、患者への共感(Einfühlung)と医者自身の人格形成(Bildung)である。

・臨床研究の本質は、個々の症例を集めて比較・分類しその法則性を掴むことである。そしてそれらの法則を活用することで、個別の症例をより深く理解できるようになる。したがって、個々の症例を一つ一つ蓄積することと、(俯瞰的に)それぞれの症例の関係性を掴むこと、その双方のアプローチが臨床医には求められている。

一見すると相反するような内容ですが、よくよく考えてみると、どうやらこの本も「型と形」に繋がる話のようです。歯科臨床においても、「ひと」の要素を省いてしまうと症例を充分に理解することはできません。ただその一方で、(咬合支持・欠損段階・KA367などの)俯瞰的な視点が、症例への深い理解と、より良い「見立て」に繋がるのではないかと思われます。

新訂版はまだ購入可能です。かなり難解ですが、ご興味がある先生は是非ご一読ください。

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# by nakadateshika | 2019-03-01 08:23 | 歯科臨床 | Comments(0)
2019年 02月 22日
スマホ脳過労
e0273912_7235446.jpg先日のクローズアップ現代では、「スマホ脳過労」が特集されていました。その中で紹介されていた危険度テストが左図です(チェックの合計が10以上で危険度:中、20以上で危険度:大)。なるべくスマホに触れないように意識しているつもりでしたが、それでもチェック項目は10でした。行動チェックはまだしも、脳チェックと健康チェックはスマホだけのせいなのか甚だ疑問ですが、スマホの弊害は恐らく誰もが感じているところだと思います。

”情報=知識ではない。知識とは、それぞれの経験から自分にとって必要なものと不要なものとを区別し、価値判断をすることによってはじめて作り出されるものだからである”(情報選択の時代)

休みの日など、暇だ!暇だ!!の大合唱に屈して子供達についついタブレットをみせてしまいますが、人生経験が少ない子どもにとっては、その価値判断などできるはずもありません。災害時の対応を踏まえて、スマホの学校持ち込みを認めるようなプランもあるようですが、むしろその弊害のほうが多いような気がしてなりません。。

# by nakadateshika | 2019-02-22 07:24 | 社会・生活 | Comments(0)
2019年 02月 21日
一家全滅2
e0273912_07303058.jpgインフルエンザ騒動がおさまったと思ったら、今度は花粉症です。僕自身は中学生の頃からの長いお付き合いですが、(静岡は特に花粉が多いようで)新潟では大丈夫だった妻も、まだ小学生の子ども達も、家族揃って仲間入りです。
元はといえば政府の大規模スギ植林が原因のようですが、どんなことにも作用と反作用があることを、身を以て痛感しています。。


# by nakadateshika | 2019-02-21 07:30 | 社会・生活 | Comments(0)
2019年 02月 05日
心技体
e0273912_18335962.jpgおかげさまで体調もバッチリ回復しましたので、月曜日から診療を再開しています。

凡そ柔術は如何なるものなるや。
第一 :身體の発育(体)
第二 :勝負術の鍛錬(技)
第三 :精神の修養(心)
以上三項の修業法は、隻互関連して居れるを以て、単に一つの法のみを研究すべきものにあらず(古木源之助)。

一流スポーツ選手の戦いぶりを見ていると、テニスにしても、サッカーにしても、その精神力の強さに感動します。しかしそういった心の強さが際立って見えるのは、その心を支える強靱な体があってこそ!今年は体にも、より一層気を配りたいと思っています。

# by nakadateshika | 2019-02-05 18:49 | Comments(0)
2019年 01月 31日
一家全滅
e0273912_10044928.jpg家族揃ってインフルエンザになってしまいました。話題の新薬「ゾフルーザ」の効果もあって、熱は割とすぐにさがったのですが、感染リスクがあるため今週は休診することにしました。こちらの勝手な都合で心苦しい限りですが、ご理解のほど 何卒宜しくお願い致します。

# by nakadateshika | 2019-01-31 10:07 | 社会・生活 | Comments(0)
2019年 01月 23日
義歯の機能とかたち
e0273912_8455745.jpg”補綴設計は、欠損歯数やその形態だけで考えられがちだったが、歯周病や咬合状態なども含めて 総合的に考える必要性は年ごと高まるようになった。年月は患者さんの全身状態や生活環境にも及び、最適と考えた判断や先を見たつもりの処置にもズレが出てくることは避けられない。口腔内の経年変化だけでなく、ご本人の体調や取り巻く生活、社会環境までも変化していくことを体験すると、処置方針決定の難しさを痛感する。”

”生体に順応していくことの大切さに気づくようになったのは 何よりも経過観察のおかげで、人の生涯に関わり、犬歯の重要性や下顎前歯の長期残存、思わぬ局面での下顎智歯の活躍など、興味深い傾向をよりはっきり認識できるようになった。”

臨床ファイルⅤ序文からの引用ですが、「義歯の機能と形」という視点を通して、歯科臨床における「個別対応と経過観察」の重要性が見事にまとめられています。「は・くち・ひと」それぞれの要素は患者によって異なるだけでなく、時間の経過とともにその全てが変化していきます。そういった複雑な条件が絡み合う中で、その時々における最適な「義歯の機能と形」を見定めることは極めて難しいことです。恐らく多くの場合は、型にはめ込んだ画一的な正解などありえず、あくまで個別的で独自の形を(プロビジョナルなどを使って)術者と患者がともに探り当てていくというイメージなのではないかと思います。

ただその一方で、個々の「義歯の機能と形」を集めて・並べて・較べることで、普遍的な法則のようなものが見えてくることも事実です。実際そういったアプローチを通して(「設計の10原則」に代表されるような)基本的な症例の見方(型)が構築されてきたのではないかと思います。やはり、型から形を考えること、形から型を考えること、その双方が大切なのではないかと感じています。

# by nakadateshika | 2019-01-23 08:34 | 歯科臨床 | Comments(0)
2019年 01月 20日
型と形
e0273912_5513298.jpg幸田文さんの対談をまとめた文庫本です。「お辞儀をするならフワッとやるな チャンとやれ、お前達(のような子ども)はまず型をこしらえて、それから中身ができてくる」「写真とは、(景色でも人でも)写しとるべき要所を素早く見極める技術だ」などなど、まだ知らなかった露伴の教えが随所に散りばめられていて、とても面白かったです。

”露伴は、娘にじっくり「型」を仕込んだ。しかしその「型」が、そのまま窮屈な「形」になっては広がりをなくす。かたまらない「型」を身につけてはじめて、物事の模様を掴むことができると教えたのである。”

型と形。似てはいますが、「型」は同質のものを作り出す鋳型、「形」はそれぞれに違う個別のもの、という違いがあるそうです。先人から学んだ臨床の「型」は、とても役に立っています。しかしその型にはまらず、自分自身の個性や時代に応じた、独自の「形」を見つけることの大切さと、その難しさを痛感している今日この頃です。

# by nakadateshika | 2019-01-20 05:52 | 趣味・娯楽 | Comments(0)
2019年 01月 17日
火曜会新年会2019
e0273912_08232079.jpge0273912_08254975.jpg今週は、火曜会の新年会でした。今年の新年挨拶は、「新」「変」「平成」という3つのテーマから一つを選んで1分間、という企画でした。そのため 恒例の書き初めはなかったのですが、事前に新元号(予想)を書いてお持ち頂いた先生がいて、とても盛り上がりました。そんな一幕を見ながら、どんな仕事に対しても、一つ一つ丁寧に準備をすることの大切さを改めて感じました。

今年は(2021年開催予定の)火曜会65周年に向けての準備の年になります。自分に何か貢献できることがあるのかと不安になりますが、一つ一つの仕事を大切に、自分ができることを全力でやっていこう!という思いを強くした新年会でした。

# by nakadateshika | 2019-01-17 07:58 | 歯科臨床 | Comments(0)
2019年 01月 15日
リフォーム中
e0273912_07565196.jpg医院のリフォームが順調に進んでいます。まだ8割程度ですが、患者さんの目に触れる場所は概ね終わりました。壁紙や床の張り替え、照明増設の効果によって だいぶ明るい雰囲気になり、とても満足しています。また土足への切り替えが心配でしたが、雪が降らない土地柄ということもあってかそれほど汚れることもなく、履き替えの面倒もないので変えて良かったと思っています。

# by nakadateshika | 2019-01-15 07:57 | 歯科臨床 | Comments(0)