カテゴリ:勉強会・講演会( 85 )

2018年 10月 28日
変わってくこと、変わらずにいること
e0273912_7193159.jpg今週末は、臨床基本ゼミでした。最終回となる今回は、毎年恒例の受講生ケースプレが行われました。以前に比べると、(口腔内写真などの)資料採りには慣れている先生も多かったのですが、ケースプレの準備にはかなり苦労されていたようです。それでも全員無事に発表を終え、開始前には青ざめていた顔も、発表後の集合写真では満面の笑みに変わっていました。

”大事なのは変わってくこと、変わらずにいること”

二次会はカラオケ大会でしたが、某先生が熱唱されていたこのフレーズが心にズシンと響きました。午前中は「長期経過症例から見えるもの」というテーマでしたが、生体も補綴物も時に残酷なぐらいに変わり続けるということ、その一方で、セメントやパノラマといった変わらない視点を持ち続けていたからこそ、その変化を的確に捉えられるのだということを痛感しました。万物流転、動的平衡といった生命の大原則を受け入れるとともに、それらを見つめるうえで、揺るぎない視点や視座を持つことが、臨床において何よりも大事であるということを再認識しました。

う蝕や欠損の減少、超高齢社会に伴う問題など、歯科を取り巻く環境も目まぐるしいスピードで変わり続けています。そういった変化から取り残されずに自分自身も変わっていくことは必要不可欠ですが、患者さんと長く寄り添っていくこと、その中で生じる変化を注意深く観察すること、そしてその足跡を記録していくこと、といった基本ゼミの真髄は、変わらずに持ち続けていかなければならないと改めて感じました。

























by nakadateshika | 2018-10-28 15:37 | 勉強会・講演会 | Comments(0)
2018年 09月 25日
欠損歯列の見方と処置方針
e0273912_07520387.jpg「欠損歯列の見方」なんてものがあるのかネ?

開始5分前にボソッと呟かれたその本質的な問いかけ(物言い)に、発表を控えていた僕の心臓は破裂寸前でした。しかし改めて考えてみると、60年以上の経験を持つ先生が未だにその命題を問い続けているというその事実が、「欠損歯列・欠損補綴」というテーマの難しさをまざまざと物語っています。

今回のゼミでは、金子先生・設楽先生の圧倒的な症例がいくつも提示されました。両先生のレベルまでには越えるべきハードルがありすぎて、途方にくれてしまうのも無理はありません。しかしまずは一症例、(宿題症例のように)悩んでいる症例とじっくりと向き合い、その歩みを振り返ることが両先生に近づく第一歩となり、さらにその次の一歩につながっていくのではないかと思います。僕自身も一症例一症例を大切に、欠損歯列をジックリ学んでいきたいと思っています。

「23歳」の受講生症例が話題を集めていましたが、ちょうどこの日は学長87歳のバースデイでした。(ブログその他の障壁にもめげずに)ご自身の知識や技術を若手に継承することを、未だ諦めずに過ごされている姿には、本当に頭が下がるばかりです。

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by nakadateshika | 2018-09-25 07:52 | 勉強会・講演会 | Comments(0)
2018年 09月 14日
タイトル
e0273912_08490397.jpegプレゼンのタイトルには、いつも悩みます。
人から意見を求められると、シレッと攻撃的なタイトルをご提案したりしますが、自分のことになると途端に当たり障りのない、無難なものにしてしまいがちです。
今回のタイトルについても、漠然としていて何を言いたいのかわからない。ディスカッションのポイントがぼやけてしまったのはそのタイトルが原因だろう(ついでに言えば、タイトルバックの折れ線グラフと英語入りドーナッツも意味不明)、というご意見をいただきましたが、全くその通りだと思います。

その後、「弱体化した犬歯の保全と活用」と改題してみたところ、「4犬歯の弱体化と義歯の設計変更」という、より具体的でフォーカスが絞られたとても素晴らしいタイトルを頂きました。名前負けしないように、中身もブラッシュアップしてみようと思います。


by nakadateshika | 2018-09-14 10:17 | 勉強会・講演会 | Comments(0)
2018年 09月 12日
節目
e0273912_10124652.jpeg一年で一番緊張する例会発表が終わりました。これはうまくいったゾ、ということは未だありませんが、自身の反省や会員の先生方から頂くご意見から、本当に多くの事を学ぶことができます。

竹にフシがなければとりとめがなくて、風雪に耐えるあの強さも生まれてこないであろう。竹にはやはりフシがいるのである。同様に、流れる歳月にもやはりフシがいる。ともすれば、とりとめもなく過ぎていきがちな日々である。せめて年に一回はフシを作って身辺を整理し、長い人生に耐える力を養いたい。(松下幸之助)

発表前のプレッシャーは半端ないですが、この発表ほど身も心も引き締まる機会はありません。長いようで短い歯科医師人生ですが、この節目を大切に、少しずつでも成長していきたいと思っています。



by nakadateshika | 2018-09-12 10:17 | 勉強会・講演会 | Comments(0)
2018年 08月 06日
Progress
e0273912_6571262.jpgこの週末は、KDM若手会となんかよう会との合同例会in熊本に参加しました。それぞれ6名ずつのバトル形式で行われたケースプレは、甲子園さながらに?熱気ムンムンでした。ケースプレの後も、一次会・二次会と論戦はつづき、延長戦は雰囲気のあるスナックでのカラオケバトル。気づけば時計の針は、深夜2時を回っていましたが、(まさかのペアルックとなってしまった)K山会長のハスキーボイスから繰り出された「Progress」のクオリティの高さに、いつもの眠気も吹き飛ばされました。

”あと一歩だけ、前に進もう”

「Progress」を作ったのは、スガシカオ率いる「kokua」。ハワイ語で協力する・協調するという意味だそうですが、同世代でもあり、金子イズムを引き継ぐ同士でもあるKDM若手会となんかよう会。本会ベテランの先生方の所まではまだまだ遠い道のりですが、旅は同伴者が居た方が楽しいものです。今後も末永く協力し、切磋琢磨しながら一歩ずつ前に進んで行ければ良いな、と思っています。

※シカオちゃんの動画を見つけましたが、なかなか良いこと言ってます。






by nakadateshika | 2018-08-06 07:14 | 勉強会・講演会 | Comments(0)
2018年 07月 09日
臨床歯科を語る会2018
e0273912_8224913.jpg今週末は、臨床歯科を語る会に参加しました。前夜祭に始まり、新人発表・分科会・全体会に夜の部屋と、文字通り朝から晩まで臨床歯科について語り、語られる3日間でした。

”医学に関する最も素晴らしいことの1つは、その連続性である。医者たちは、他の医者によって育てられる。すなわち、先輩医師は後輩医師の血肉の一部となり、その遺伝子は脈々と受け継がれていくのである。”(E.J.キャッセル)

ある歯科医師が臨床で経験した物語、その物語を積み重ねて綴られる歯科医師としてのヒストリーから学べるものは、教科書とは比べものになりません。新たな発見を追い求めるチャレンジ精神、トラブルをも楽しむバイタリティ、そして何よりその美しい補綴臨床に魅せられて、金子先生を真似て歩きだした先生方は数多いのではないかと思います。

夢と汗と涙に溢れた補綴臨床60年。時代は変わり、歯科を取り巻く環境も大分変わりはしましたが、その歩みに感化され、心の蝋燭に火を灯された次世代の歯科医師たちが、また新たな60年を作っていかなければなりません。僕もその一人になれるよう、細い蝋燭なりに頑張っていきたいと思います。

by nakadateshika | 2018-07-09 08:23 | 勉強会・講演会 | Comments(0)
2018年 06月 04日
オーラルフレイル
e0273912_811262.jpg昨日は「歯っぴーふぇあ」でしたが、案の定の快晴でした。写真は終わり際に撮ったものなので閑散としていますが、昨年以上に賑わっていたように感じました。
今年の係は、昨年に引き続き「オーラルフレイルってなんだろう?」でした。オーラルフレイルは、(既に50%以上の達成率に至った)8020運動につづくテーマとして歯科医師会が掲げているものですが、8020に較べるとその意味や目標という点で圧倒的にわかりにくく、未だにあまり浸透していないようでした。

by nakadateshika | 2018-06-04 08:01 | 勉強会・講演会 | Comments(0)
2018年 05月 28日
伝わるプレゼンテーション
e0273912_12584142.jpg先週末は、第3回臨床基本ゼミに参加しました。

前半戦(一日目と二日目の午前)は須貝先生の講義で、咬合誘導・う蝕のテーマが中心でした。しかし子供への対応だけでなく、(小児から高齢者まで)あらゆるライフステージに対応できる幅広いスキルを身につけることがGPには必要である、ということをお話していただきました。近年の歯科界は益々専門化が進んでいるようにも感じますが、「世代を超えて患者さんと向き合う」ことが、歯科臨床の独自性であり本質であると考えた時、少なくとも基本的な技術と知識は幅広く持っておかなければならないと改めて感じました。受講生にもその思いが充分伝わったようで、懇親会では須貝先生の講義に対する絶賛の言葉が相次いでいました。

最後のパートは、「画像管理と画像調整」というテーマでお話する機会を頂きました。「最終ケースプレで伝わるプレゼンを行うために必要なこと」をお伝えするための時間だったはずなのですが、残念ながらその反面教師になってしまったようです。須貝先生の「伝わるプレゼン」とはまさしく好対照でしたが、その違いから感じたことはプレゼンには何よりもリアリティが必要だということです。デジタル画像で魅せることも大事な要素ですが、実際の臨床記録から感じたこと・考えたことを聞き手に伝えたいという真摯な思いが、何よりも重要だと痛感しました。

「失敗こそが最高の師」

このところ、プレゼン関係は空振り続きで些か憔悴気味ですが、マスターヨーダの言葉を胸に少しずつでも成長していきたいと思っています。







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by nakadateshika | 2018-05-28 12:58 | 勉強会・講演会 | Comments(0)
2018年 04月 09日
須貝歯科30周年記念研修会
e0273912_1844415.jpg昨日は、須貝歯科30周年記念研修会に参加しました。歴代の代診が一堂に会し、それぞれの近況について臨床ケースをまじえてプレゼンしました。

by nakadateshika | 2018-04-09 07:29 | 勉強会・講演会 | Comments(0)
2018年 04月 01日
ミクロとマクロ
e0273912_8381328.jpg昨晩は、人体解明ヒストリーという番組をみました。観察・顕微鏡・レントゲンなど、先日の基本ゼミと共通する話題がキーワードになっていたので面白い部分はありましたが、「人体」シリーズ前半から較べるとそのインパクトは尻つぼみになってしまったようです。

そうはいっても、人体がいかに精細で緻密なものなのか、ということが明らかになればなるほど、人体の不思議さを感じずにはいられません。しかもそのミクロな構造が、マクロな構造体(人体)として見事に統合されているのは、もはや神秘としかいえません。しかし、そのネットワークやバランスが崩れることで、様々な問題(病気)が引き起こされてしまうようです。

同じ土俵での話題ではないのかもしれませんが、弱体化した「は」を「くち」の中でどのように活かすべきか?というのはなかなか難しい問題です。動揺した歯を一次固定するのか二次固定するのか、という問いはその代表的なもので、「は」だけでの問題ではなく、「くち」全体としてどのようにバランスを取るのかという視点が必要になります。先日のゼミでは、1歯単位の話題が中心でしたが、その背景には「くち」や「ひと」という要素がしっかりと含まれていたように感じました。

こういったテーマは、長期経過だからこそ見えてくることが多い話題ではありますが、その一方で、現在進行性の悩みからも学ぶことが多いと思います。今回のもぐら塾ではその双方から、二次固定についてより深く考える場になるのではないかと期待しています。ご興味のある先生がいらっしゃいましたらこちらのアドレスまでエントリーをお願いします!

by nakadateshika | 2018-04-01 10:28 | 勉強会・講演会 | Comments(0)