カテゴリ:歯科臨床( 47 )

2018年 09月 02日
歯内療法の歴史
e0273912_07170420.jpg今月号の歯界展望に、中学校の同級生が執筆した記事が掲載されていました。静岡人は歴史好き、かどうかはわかりませんが、歯内療法の話題を中心に、歯科医療の歴史が端的にまとめられていてとても面白かったです。

”いつの時代も、医学は人の健康を維持するために発展しつづけてきた。「Focal infection theory」は、細菌学や病因論が確立されていなかったからこそ生まれた考え方であり全てを否定することはできない。しかしそういった考え方が一般的になっていたとしても、常に疑問を持ち続け、患者のためにより良い治療を求める探究心をもった先人達がいたからこそ、現代の歯科医学があるのだ。”

タイトルバックも素敵ですが、そのまとめも秀逸です。科学と哲学(部分と全体)、その両面からアプローチすることと、歴史から学ぶことの大切さを改めて感じました。


by nakadateshika | 2018-09-02 07:17 | 歯科臨床 | Comments(0)
2018年 08月 31日
問診表
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問診表を新しくしました。改訂にあたり、なんかよう会の先生方が使用されている問診表を参考にさせて頂きましたが、まさに十人十色でなかなか面白かったです。使いながら、ヴァージョンアップしていきたいと思っています。

by nakadateshika | 2018-08-31 07:29 | 歯科臨床 | Comments(0)
2018年 07月 27日
理路整然
e0273912_7595078.jpgK先生とHさんのご厚意で、石原先生の論文(復刻版)をいただきました。この論文を自分なりにまとめてみると、その理路整然とした構成に改めて驚かされます。時代的な考え方の違いというものは確かにありますが、咬合という難しいテーマを理解するためにはとても役に立ちそうです。



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by nakadateshika | 2018-07-27 07:42 | 歯科臨床 | Comments(0)
2018年 06月 10日
仮封セメント
e0273912_6403339.jpg某先生にオススメいただいた仮封セメントです。フジアイオノマータイプⅡLCベース用ブルー色、というやたら長い名前ですが、光硬化のため素早く固まり、賦形もしやすいのでとても便利です。

by nakadateshika | 2018-06-10 06:44 | 歯科臨床 | Comments(0)
2018年 06月 08日
県別・むし歯調査
e0273912_835556.jpg都道府県別の12歳児むし歯調査の結果です。県ぐるみでむし歯予防に取り組んでいる新潟県は、18年連続で1位だそうです。一方静岡県はそんなに目立ったプロモーションはしていないような気がしますが、なかなか健闘しています。

by nakadateshika | 2018-06-08 08:04 | 歯科臨床 | Comments(0)
2018年 06月 07日
歯科検診
e0273912_1410346.jpg昨日は保育園の歯科検診に行ってきました。5年ほど前から担当していますが、年を追うごとにむし歯の数が減ってきていることを実感しています。全国的な統計資料をみてもそれは明らかですが、一人平均むし歯数が1本以下なのに、処置済を含めたむし歯罹患率が40%近くあるのがちょっと不思議です。

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by nakadateshika | 2018-06-07 05:00 | 歯科臨床 | Comments(0)
2018年 06月 05日
フラップ手術のすすめ
e0273912_18162240.jpgS田先生オススメの「フラップ手術のすすめ」です。写真もイラストもとても綺麗なので早速注文しましたが、大人気のようで早くも品切れ・増刷中とのことです。そう言われると余計に読みたくなりますが、届くまでしばしの辛抱です。

by nakadateshika | 2018-06-05 18:24 | 歯科臨床 | Comments(0)
2018年 01月 30日
経過観察の意味
e0273912_7484725.jpg早速書庫を整理してみたところ、「経過観察と歯科臨床(火曜会40周年セミナー誌)」が目にとまりました。冒頭に書かれた「火曜会と経過観察」を読んでみると、そこには求めていた答えがズバリ書かれていました。
「幸田家のことば」でも感じたことですが、伝承された言葉はわかりやすいという長所がある一方で、どうもオリジナルの重厚さが薄まっているような気がしてなりません。何事も原点を知るということはとても大事なことだと感じています。
臨床診断や経過観察など、自分なりに考えたつもりになっていましたが、すべて受け売りだったということを改めて思い知った次第であります。

by nakadateshika | 2018-01-30 07:48 | 歯科臨床 | Comments(0)
2018年 01月 28日
経過観察から学んだこと
e0273912_8232764.jpg”私が最終講義をした目的は、自分達の苦心した苦い経験を、これから10年、20年先に医師として活躍する医学生にありのまま伝え、臨床医学の難しさを身を以て教え込み、また医師という職業の高度の学問的内容を伝えたかったからに他ならない。”

東大での最終講義を振り返り、後に冲中先生自身が語ったお言葉です。内科と歯科では異なる部分は多いのですが、臨床医学としての難しさはそれぞれにあるのではないかと思います。自分自身のことを振り返ってみると、大学時代にはうまく形成すること、マージンを綺麗にだすこと、あるいは根尖まで開けることばかりに集中し、「くちやひと」はまるで見えていませんでした。その後基本ゼミを受講し、講師の先生方の空間的(は・くち・ひと)、時間的視野の広さに驚愕し、臨床キャリアの一大転機となりました。しかしそれと同時に、視野を広げることによって歯科臨床の奥深さや難しさをより一層感じるようになりました。

とりわけ欠損歯列という分野は、成功と失敗の判断が難しい領域だと感じています。例え同じ歯式であっても、その他の患者要素や術者要素によってその様相は全くことなり、一つとして同じものはありません。そのなかで将来を見据えた判断(診断)を行うことは極めて難しく、絶対的な正解というものはないのだろうと思います。ただ、先人達の思想の歴史や臨床例を学ぶことで、その考え方を導き出すための方法(見方・考え方・手法)を知ることができます。個々の症例におけるヒストリー(個別論)、それぞれの症例から得られた知見の体系化(一般論)、長期経過症例から見えてくるその両輪を自分の手と頭で考え合わせることが、答えを導きだすための唯一の方法なのではないかと感じています。
ただ、それが「言うは易し行うは難し」であるということは、日々実感しているところです。

by nakadateshika | 2018-01-28 10:37 | 歯科臨床 | Comments(0)
2017年 08月 29日
哲学と科学
e0273912_8521526.jpg医学概論で有名な澤瀉久敬(おもだか ひさゆき)先生の著書、哲学と科学を読みました。哲学書は一般的に難解なものが多いのですが、NHKで放送された内容ということで、哲学と科学との関係性についてとてもわかりやすくまとめられていました。

”(文明社会である現代において)科学に華々しい前進をさせている根拠を知るためにまずは科学の本質を探り、さらに科学と哲学との結びつきという、いわば学問全体の源泉にまで遡ることが重要である。それこそ、人類の文明を正しく導くために必要であるだけでなく、科学自体の進歩をより確実にするためにも望ましいことではなかろうか。”

中谷宇吉郎も「科学以前の心」の中で、”科学の飛躍的な発展が人類の滅亡を来すか、地上に天国を築くか、それを決定するものは科学ではなく、人間性である。”と述べています。その判断すら科学(人工知能)に委ねることも現実味を帯びてきている恐ろしい時代ですが、何事も、哲学と科学との両面から考えることの重要性を改めて感じさせられた一冊です。

by nakadateshika | 2017-08-29 08:52 | 歯科臨床 | Comments(0)