カテゴリ:書籍・映画・テレビ( 132 )

2018年 10月 07日
悠々として急げ
e0273912_263663.jpg”地球は狭くなったといわれる。しかし、狭いものにはたいてい皺がある。地球も戦争、条約、汚染、資源、枯渇、人口爆発と、皺は増えるばかり。身のまわりを見ても口をひらくまえに閉じたくなる時代である。
そこで、皺ののびる対談をやってみようと思いたった。古語に「フェスティナ・レンテ」という。悠々として急げ、の意である。もとはこれ、ある王様の治世の座右銘だったと伝えられるが、衆庶の日常の必須心得ともしたいのである。”

温泉狂やノミ博士といった一風変わった達人たちとの対談集ですが、その冒頭に書かれた文章は流石としか言いようがありません。この中に出てくる「悠々として急げ」という言葉は、開高さんの本に度々登場してきます。他にも「漂えど沈まず」「明日、世界が滅びるとしても 今日、あなたはリンゴの木を植える」など、対立的で矛盾的で逆説的な名言を数多く残されていますが、どれも大好きな言葉です。以前はこういったモヤモヤした表現は理解できませんでしたが、それなりに歳を重ね、世の中はお勉強のように単純明快とはいかないことばかりであることを思い知るにつれ、その言葉の深みが少しずつわかってきたようです。

歯科臨床も部分と全体、その双方からのアプローチが必要不可欠です。そのためにすべきこと・できていないことは山積みですが、焦りすぎず、のんびりしすぎず、「悠々として急げ」の精神で進んでいきたいと思います。

by nakadateshika | 2018-10-07 02:06 | 書籍・映画・テレビ | Comments(0)
2018年 08月 11日
こころ
e0273912_16551713.jpg帰省中にはやれることも限られていますが、本を読むチャンスでもあります。この夏は、今更ながら「こころ」を読んでみました。前に読んだのは小学校だったか中学校だったか記憶が定かではないですが、あまりよくわからず大して面白いとも感じなかった気がします。しかし40になった今、改めて読み返してみると目には見えない「こころ」の動きがものの見事に表現されているのがわかり、以前よりもはるかに面白かったです。
本にしても、講義にしても、読み手や聞き手がある程度の経験やイメージを持っていないと、その「こころ」を理解することは難しいんだなぁと改めて感じました。


by nakadateshika | 2018-08-11 17:03 | 書籍・映画・テレビ | Comments(0)
2018年 07月 20日
シンポシオン
e0273912_7462866.jpg”愛の奥義に至る正しい道とは、地上の個々の美しきものから出発し、最高美を目指して絶えず、高く登りゆくことである。(ちょうど梯子の階段を昇るように)1つの美しい肉体から2つの肉体へ、2つの肉体からあらゆる美しき肉体へ、美しき肉体から美しき職業活動へ、さらにそこから美しき学問へと到達し、最終的には美の本質を認識するまでに至ることである。
すなわち、エロース(愛)とは、肉体の美から精神の美、さらには知恵を愛すること(フィロソフィア=哲学)にまで到達することである。”

稀代の大哲学者、プラトン。その著作は名作揃いですが、その中でも最高峰と言われている「饗宴(シンポシオン)」を読んでみました。人間が真に求めるべきものは何なのか?恋愛という具体的で身近な話題から始まり、職業論や精神論を経て、最終的には無知(自身の至らなさ)を自覚し、知恵を追い求めること(哲学)こそが人間が歩むべき道である、という結論に至る論理展開は、流石の一言でした。

もう一つ面白かったのは、その構成です。まずは4人がプレゼンを行い、最後にそれぞれの演者と座長とが対話を重ねることで、そのテーマの真相に近づいていく、という流れになっています。この形式は、まさしく勉強会での形式と同じで、この本の題名(シンポシオン=ワインを片手に語り合う)がシンポジウムの語源になっているのも頷けます。例会では、いつもたどたどしい司会で反省することばかりです。舌の回りをよくするために、2・3滴のアルコールをコッソリ、というのも一案かもしれませんが、寝てしまう危険性もあるので流石に無理なようです。

by nakadateshika | 2018-07-20 07:46 | 書籍・映画・テレビ | Comments(0)
2018年 07月 13日
絶対無二
e0273912_7284873.jpg宿敵であるジョコの調子が出ていなかっただけに、今度こそは!と思っていましたが、またもや負けてしまって残念無念です。

”この一球は絶対無二の一球なり
されば身心を挙げて一打すべし
この一球一打に技を磨き、体力を鍛へ
精神力を養ふべきなり
この一打に今の自己を発揮すべし
これを庭球の心といふ”

(錦織選手のかつての師である)松岡修造氏が、ベスト8目前で叫んだ名言です。テニスの試合は、時には6時間以上にも及ぶ長丁場ですが、1ポイント1ポイント、一球一球を大切にする選手だけが勝ち残っていくのだと思います。先日のジョコビッチ対ナダルの5時間を越えたセミファイナルはまさに死闘したが、ファイナルセットはオンザライン、ダウンザラインの応酬で、まさにこの名言を体現していた名勝負でした!!

先日のご講演も60年という長期に渡るストーリーでしたが、よくよく見るとその一つ一つの処置のクオリティの高さに今更ながら驚かされます。しかしその積み重ねがあったからこそ、圧倒的な説得力のヒストリーができあがったのではないかと思います。言うは易し行うは難しであることは日々実感しているところですが、一つ一つの処置、一つ一つの症例を絶対無二と覚悟することが、巨匠に近づく第一歩ではないかと感じています。

by nakadateshika | 2018-07-13 07:30 | 書籍・映画・テレビ | Comments(0)
2018年 07月 04日
方法序説
e0273912_7543139.jpg「ワレ惟ウ、故にワレ在り」で有名なデカルトの名著、方法序説を読みました。100ページぐらいの薄い本なのですが、”学問の方法”に関して、参考になるポイントが随所に散りばめられていました。

・最も単純で、最も認識しやすいものから始めること
・即断と偏見は避けること
・難問については、小部分に分けて考えること
・最終的には、それぞれの部分を統合して考えること

これは「学問(真理探究)の4原則」だそうですが、歯科臨床にも通じる大切な考え方だと思います。
さらにデカルトは、前例と習慣を信じすぎないこと、理論よりも実践が大事であること、そしてそこから得たものを周囲に伝えることの大切さについても、繰り返し強調しています。

今週末の語る会では、金子先生による「補綴臨床60年」が披露される予定です。その歩みを振り返ってみると、その道筋はまさしくデカルト流!しかも今回は、出し惜しみなしの大盤振る舞いとのことですので、そのヒストリーから導き出された補綴臨床の真髄を聞き漏らすことのないよう、集中して臨みたいと思います。
また今回のご講演は特別に、語る会会員以外でも聴講可能です。ご興味のある方はこちらのアドレスをご参照ください。

by nakadateshika | 2018-07-04 07:54 | 書籍・映画・テレビ | Comments(0)
2018年 07月 03日
善戦
e0273912_7341828.jpg「寝てないけど夢をみた!」
ヤフコメの巧いコメントの通り、本当に素晴らしい戦いぶりでベスト8が目前でした。僕自身はしっかり寝ましたが、衝撃的な2発でスッカリ目が覚め、その後のドラマチックな展開にも目が離せませんでした。「何かが足りなかった。。」試合後に西野監督は述べていましたが、足りないことよりも今持っている力を出し切ったことに拍手を送りたいと感じました。

by nakadateshika | 2018-07-03 07:56 | 書籍・映画・テレビ | Comments(0)
2018年 06月 29日
リーダーの決断
e0273912_8582721.jpg負けはしましたが、何とかGL突破です。終盤の作戦に対しては非難囂々のようですが、ベスト8という目標を見据えた選択肢の中では最も現実的なものだったように思えます。メンバー選考の段階からアキラ0%などと揶揄され、批判ばかりの厳しい状況の中、自分の考えを信じ結果も残しているのは本当に凄いことだと思います。

次戦は、名前からして危険度いっぱいのアザール(Hazard)をはじめとして、ルカク・クルトワ・デブルイネと、どのポジションも超一流のスター軍団ですが、今度こそサムライスピリッツ全開で、奇跡のベスト8を祈っています。

by nakadateshika | 2018-06-29 08:58 | 書籍・映画・テレビ | Comments(0)
2018年 06月 28日
大一番
e0273912_1756484.jpgいよいよ、大一番です。開会前のお寒い雰囲気はどこへやら。予想外の大進撃に、日本中が大いに盛り上がっています。ただ、冷静に考えると10人相手への勝利と引き分け1つ。しかも最後の相手は、EU予選の得点王(レヴァンドフスキー)を擁するポーランド。いくら敗退が決まっているとはいっても、かなりの難敵であることは間違いありません。
突破条件を確認してみると、勝てれば文句なしですが、失点をいかに防ぐのかが最大のポイントになりそうです。あまり評判のよくないGKですが、ここは汚名挽回。半端ないスーパーセーブを期待しています!

by nakadateshika | 2018-06-28 17:56 | 書籍・映画・テレビ | Comments(0)
2018年 06月 12日
知的経験のすすめ
e0273912_11524938.jpg頭だけで生きようとするから、この凝視の地獄は避けられないのです。手と足を忘れています。
分析はあるけれど、綜合がない。下降はいいけれど、上昇がない。影を見ているけれど、本体を忘れている。孔子のいうように、バクチでもいい。台所仕事でもいい。スポーツでもいい。畑仕事でもいい。手と足を思い出すことです。それを使うことです。

by nakadateshika | 2018-06-12 11:46 | 書籍・映画・テレビ | Comments(0)
2018年 06月 11日
大谷ロス
e0273912_8335779.jpgサッカー、ゴルフにアメフトと、この所のスポーツ界はゴシップネタばかりでウンザリしていましたが、大谷選手の故障が一番のショックです。。。

「誰かがやったことをやるんじゃなくて、その上をとにかく超えていく。何か大事を成し遂げた人って、人々がムリだって言ったことに対して『いや、できる』という強い思いで、新しいものを作っていった」(S.Ohtani)

すでに新しい歴史を築いていますが、大谷選手だったらもっともっと大きな偉業を作れると思うので、今はジックリ治して欲しいです。

by nakadateshika | 2018-06-11 08:34 | 書籍・映画・テレビ | Comments(0)