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2018年 03月 27日
基本ゼミ2018〜深は新なり古壺新酒〜
e0273912_13464543.jpg先週末から、新年度の臨床基本ゼミが始まりました。全体を振り返ってみると、「新」に満ちあふれた二日間だったと感じました。

1.日々是新(エトバス・ノイエス)
”近ごろの若い人々には、どうもマニュアル人間が多いようです。どんな世界でもそうですが、人と同じことをやっていたのでは、世の中に革命は起こりません。個性を大いに伸ばして、あらゆることに好奇心をもって、何か新しいこと、ちょっとおもろいことを始めて欲しいものであります。仮に失敗しても若いうちは、むしろそれは財産になります。かけがえのない宝になります。失敗を覚悟で人と違ったことを「やってみなはれ」と言いたいのです。”(佐治敬三

金子先生も敬愛する佐治敬三さんのお言葉ですが、オリエンテーションでお話されたご自身の歩みは、まさに日々是新の連続であったのではないかと思います。全顎補綴、口腔内写真に纏わるヒストリーは、そのまま現代に転用できる話題ではないのかもしれないですが、新たなものに挑戦し、それによって生じる問題点に全力で対峙されてきた悪戦苦闘の歴史、その姿勢からは学ぶことばかりです。

2.深は新なり
2008年に基本ゼミを受講し、歯ってこんなに残せるものなんだ!と心の底から驚いたことを今でも覚えています。あれから10年、千葉先生のお話を聴いて、その臨床の奥深さに改めて衝撃を受けました。”観察とは、物事の真の姿を間違いなく理解しようとよくみることである。(広辞苑)”
講義の最後に、「観察」することの重要性とその面白さについてのお話がありました。1枚のデンタル、1本の根管、そして1本の歯。その一つ一つの処置へのこだわりとクオリティの高さが「深は新なり、深は真なり」の礎であるということを実感するとともに、自分の至らなさを反省した次第です。

3.新進気鋭
今年度から新たに、関口先生が講師に加わりました。年齢は僕より数年上ですが、見た目も若く色々とアクティブな先生なので、いつも刺激を受けています。今回はマイクロの動画を使った講義でしたが、とても綺麗でビックリしました。

4.古壺新酒
「古壺新酒(ここしんしゅ)」は、高浜虚子が俳句のスローガンとして掲げていた標語です。”古い形式(伝統)を守ったうえで、そこに新たな発見や感動を加えていくことが俳句のあるべき姿である。”
歯科臨床も時代とともに移り変わりが激しい世界ですが、臨床の基本を大切にすること、そしてそれを礎として、自分なりに新しい何かを発見していくことの大切さを改めて感じた二日間でした。そしてまた、基本ゼミという壺に新たに入られた先生方とともに、その熟成度を高め合うことができたら良いなと思っています。

by nakadateshika | 2018-03-27 07:32 | 勉強会・講演会 | Comments(0)
2018年 03月 21日
寒くて熱かったもくあみ会
e0273912_9235872.jpg先週末は、もくあみ会 in 新潟に参加しました。新潟駅に降り立った時には、「東京とあんまり変わらないですね〜」などとスッカリ油断していたので、受付のホッカイロを見て主催者側の配慮に心打たれたものの、使うほどでもないだろうとたかをくくっていました。しかし、階段を一段降りるごとに体感温度はグングン下がり、席についてから数分でホッカイロ×2を使わずにはいられませんでした。

そんな厳しい環境での開演となりましたが、期待の新星N先生のプレゼンを皮切りに、素晴らしい発表のオンパレードでした。体の寒さも忘れて、というのはちょっと言い過ぎですが、終始前のめりで聴いていたのであっという間に3時間が過ぎていきました。
懇親会で講師の先生方もお話されていたように、基本ゼミやもくあみ会で学んだ知識や技術、そして患者さんと寄り添い、長く付き合っていくという最も大切なフィロソフィーが十二分に感じられる7症例でした。特に今回は「歯の保存」にこだわったケースが多く、とても刺激を受けました。

懇親会では、新津のジャ〇〇〇ことS先生のお隣でした。もくあみ会ではいつもご発表されているのですが、今回は主催者側だったため裏方に回られたそうです。ただやっぱりしゃべり足らなかったようで、もっと厳しくしなきゃダメだ〜!!と息巻いておられました。大学時代の恥ずかしい過去も暴露されて恥ずかしい限りですので、次回は是が非でもご発表いただきたいと思います。

by nakadateshika | 2018-03-21 06:30 | Comments(0)
2018年 03月 15日
もくあみオペラ
e0273912_885738.jpg今週末は、もくあみ会です。今年から各地を巡業するスタイルとなり、今回は新潟で開催されます。

もくあみ関連で調べて見ると、井上ひさしさんの書籍や演劇がヒットしてきました。演劇では舞台上の俳優が主役ですが、もくあみ会では会場全体が舞台となり、演者や座長だけでなく出席者全員がアクターです。今回も大したお手伝いはできませんが、当日はできるだけ積極的に参加して、もくあみオペラを堪能したいと思います。

間幕にご用意されている、のどぐろ&レモンサワーも今からとても楽しみです。

by nakadateshika | 2018-03-15 13:03 | 勉強会・講演会 | Comments(0)
2018年 03月 13日
パーシャルデンチャーと咬合崩壊〜ひとの変化にどう寄り添うか〜
e0273912_7585147.jpg”生きていることとは、四季色とりどりの移り変わりにこの肉体が従うことである(ゲーテ)”

(骨だけでなく)「ひと・くち・は」その全てが、常に変化し続けています。その変化の量と質は、人によってもまたその時期によっても様々ですが、その変化と協調し共存することが、補綴という分野における最も重要なテーマの一つではないかと思います。

昨年の企画では「咬合崩壊」という難局において、その変化を遅らせるためにインプラントがどの程度有効だったのか?ということについて検証しました。その議論を通じて、従来補綴の延長線上にインプラントを位置づけることが、その利点を活かすために重要であることが示されました。と同時に、生体の変化との協調と共存という点において、パーシャルデンチャーの可能性を改めて感じました。

”宇宙の根源現象は、らせんとリズムである(三木成夫)”

「パーシャルデンチャー新時代」にはらせん構造の象徴であるアンモナイトが表紙を飾っていますが、そこにはとても深い意味が込められているように思えます。話題としてはらせんのように繰り返しになってしまうかも知れないのですが、改めてパーシャルデンチャーの可能性について問い直してみることはとても意義深いのではないかと考えています。

by nakadateshika | 2018-03-13 07:34 | 欠損歯列 | Comments(0)
2018年 03月 12日
evidenceとexperience
e0273912_723280.jpg”骨はメカニカルストレス(荷重)に対し、その内部構造と外部構造を最も機能的な「かたち」へと変化させる。”

ウォルフの法則を提唱したJulius Wolff(1836-1902)は、ベルリンの整形外科医でした。彼は骨折後の治癒経過について研究をしていたようですが、(当時はまだX線もないような時代で)標本写真とスケッチをひたすら蓄積し、それを丹念に比較検討した末にその法則を見出したそうです。
今時のエビデンスとは程遠い臨床知見から得られた法則ですが、100年以上経った今でも支持されています。しかもその法則に基づいたコンピューター上でのシミュレーションが、実際の骨形態と近似した結果になるというのは驚きです。その分子メカニズムについてはまだ明らかになっていないとのことですが、感覚的にはすんなり腑に落ちる理論です。

下顎前歯部は残る、犬歯さえ残れば、智歯の不思議、などなど歯科臨床にも経験によって見出された法則は多く、欠損歯列を考えるうえで重要な指標になっています。科学的な分析はもちろん大事ですが、科学の範疇が部分的であり局所的であるという前提から考えると、経験から導き出された直観的な法則もまた、とても大切なエビデンスではないかと感じています。

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by nakadateshika | 2018-03-12 08:16 | Comments(0)
2018年 03月 10日
咬合高径と咬合崩壊
e0273912_7525353.jpg"The muscle usually wins.(Schweitzer)”
”When teeth and muscle war, muscle never loses.(Dawson)”

全て筋肉のせいにするわけではないのですが、その力が強大であることは間違いありません。多くの先人が指摘しているとおり、(そこに至った原因によっては)安易な咬合挙上はかなりのリスクを伴います。咬合平面が乱れ、顎位が低下している局面で、どこを目指しどのようにアプローチするのか?その問題は、今もなお難しいテーマであろうと思います。

臨床診断を考えるうえで、「原因」「病態」「予後」という視点を持つことの重要性を学びましたが、咬合平面・顎堤吸収・顎位低下、その個々の要素についてもその3つの視点で読み解くことが、治療方針を考えるうえで重要なのではないかと考えています。

by nakadateshika | 2018-03-10 07:53 | Comments(0)
2018年 03月 09日
顎堤吸収と咬合崩壊
e0273912_8174363.jpg咬合崩壊の原因と結果という視点からみると、「顎堤吸収」もその一つに挙げられると思います。そのメカニズムは未だ明らかにされてはいませんが、ウォルフの法則(機能圧に抵抗するため表面積を広くしようとする?)、持続的な骨膜圧迫による虚血、加齢変化、全身疾患(骨粗鬆症など)といった様々な要因が複合して生じているのではないかと考えています。

※ウォルフの法則については、調査中です。

by nakadateshika | 2018-03-09 07:11 | Comments(0)
2018年 03月 08日
咬合平面と咬合崩壊
e0273912_8413643.jpg乱れた咬合平面は咬合崩壊の過程で生じた「結果」であり、一方でその崩壊をさらに助長する「原因」でもあります。そのため全顎的介入が必要なケースでは、乱れた咬合平面を可及的に是正し、適切なアンテリアガイダンスを獲得することが理想的であると考えられています。しかし実際には、咬合挙上・骨整形・歯牙移動・抜歯といったかなり大がかりな処置が必要となることも多く、どこまでの介入が必要十分なのか悩むことも少なくありません。

by nakadateshika | 2018-03-08 08:35 | 欠損歯列 | Comments(0)
2018年 03月 07日
ストレージ問題
e0273912_937915.jpgデータバックアップ用の外付けHDDが、パンク寸前です。これまでは4Tのものをミラーリングして使用していましたが、どのぐらい増やせばよいのかわからないので色々な選択肢を検討してみました。
上を見ればキリがないのと、thunderbolt接続のものだと非常に高価であること、そもそも接続形式(インターフェース)がthunderbolt3に切り替わってきていることなどを鑑みて、ひとまず今使用中の機種(thunderbolt duo)のHDDを、6T×2に載せ換えようと思っています。こういったことに慣れていないのでうまくいくかどうか心配ですが、買い換えと較べると半額以下で済みますのでチャレンジしてみる価値はありそうです。

JPEG画像の2〜3倍の容量があるRAWデータの蓄積が、その一因であることは確かです。キャノンではsRAW形式という低容量フォーマットが定着しているようですが、ニコンの場合にはフルサイズの機種でしか設定できず、その評価もあまり芳しくないようです。
HDDの容量を増やしても時間延ばしに過ぎないことは確かですので、次のHDDが一杯になるまでに何か対策を考えなければなりません。

by nakadateshika | 2018-03-07 09:37 | パソコン・Web | Comments(0)
2018年 03月 04日
宝島
e0273912_15371191.jpgドラえもんの映画:宝島を観に行ってきました。ドラえもん好きの子ども達に聞くと、面白かったランキングベスト3には入る!と言っていましたが、少なくとも昨年の「南極カチコチ大冒険」よりは遙かに良かったです。細かい所でよくわからない部分もありましたが、”見つけたのは宝物以上の宝物(友達や家族)”というコアメッセージがしっかりと伝わってくる素晴らしいストーリー構成でした。

映画が終わると、もう来年の映画が告知されていました。毎年新しい企画を考えるのはとても難しいことですが、これだけ世代を超えて支持されつづけているというのは本当に凄いことだと思います。

by nakadateshika | 2018-03-04 15:37 | 書籍・映画・テレビ | Comments(0)