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2018年 12月 29日
欲望の哲学史
e0273912_08040646.jpg「欲望の哲学史」という番組を見ました。戦争や経済破綻といった世界史の流れと、それに応じて変化する哲学の変遷を振り返ることで、哲学は単なる「知識」ではなく(その時代を読み解くための)実践的な思考ツールである、ということがなんとな〜く分かりました。ただ、「実存主義」「構造主義」「存在」「時間」など一つ一つの用語がわかったようでわからないものばかりで、理解するためには予備知識が圧倒的に足りないということを痛感するばかりでした。

”学問とは、目の前の現象の背後にある、普遍的で奥深い現実を理解する試みです。私たちは、自らを感覚的な経験だけに閉じ込めてはならないのです(レヴィ・ストロース)”

対象(の広さ)によって、哲学・科学・人文学と呼び名は変わりますが、「その背景にある普遍的な法則性を掴む」という学問の目的は変わらないということだと思われます。
歯科臨床でも、対象(は・くち・ひと)が大きくなるにつれてその法則性を掴むことは難しくなり、経験則や個別性が中心になることはやむを得ません。ただ、そこから普遍的な法則や一般性を掴もうとする意識を持つことが、個別の問題を解決するうえでも非常に役立つのではないかと思っています。



by nakadateshika | 2018-12-29 07:11 | 趣味・娯楽 | Comments(0)
2018年 12月 24日
リフォーム
e0273912_09052584.jpgこの年末に、医院を一部リフォームします。というのも、来年4月から小児歯科出身の妻が復帰するためですが、子どもが来やすいように、ファミリールームとキッズスペースを設置する予定です。またスリッパに関しても、履き替え時の面倒や衛生面が気になっていたので、これを機に土足スタイルへ切り替えたいと思います。色々と戸惑うことがあるかとは思いますが、何卒ご容赦ください。

”咬合(位)を育む・守る・立て直す”

「咬合」という視点から歯科臨床を眺めてみると、このような3つのステージに分かれるのではないかと思います。これまでは咬合を立て直すことが中心でしたが、今後は咬合を育む・守ることにその重心がシフトしていきそうです。そういった流れに対応するためのリフォームでもありますが、外面だけでなく内面(自分自身)も変えていく必要性を感じています。




by nakadateshika | 2018-12-24 09:05 | 歯科臨床 | Comments(0)
2018年 12月 23日
秘すれば花
e0273912_06370871.jpg明日はクリスマス・イブです。
「サンタさんて、本当にいるんだよね?
 〇〇くんがコッソリ隠し撮りしていたら、パパがプレゼントを置いてたって」
「・・・・・・」
本当かどうかはわかりませんが、今のご時世ならあり得ない話でもなくゾッとしました。

”秘すれば花、秘せねば花なるべからず(世阿弥)”

どこかの前会長のように秘してばかりも問題ですが、時には秘密にしておいた方がよいこともある気がします。ちなみに我が家の場合は、サンタさんがamazonに配達依頼をしていることになっているので安心?です。


by nakadateshika | 2018-12-23 06:14 | 社会・生活 | Comments(0)
2018年 12月 22日
写真がない!
e0273912_08581732.jpg年賀状の時期ですね。いつも直前になってバタバタと準備を始めるのですが、いくら探しても今年はめぼしい写真がありません。勉強会の写真は山ほどあるのですが、それを年賀状に載せるわけにもいかないので、今年は写真なしのイラスト年賀状になりそうです。。。
ケースプレの準備でも、直前になって「写真がない!」ということがよくありますが、来年はどちらの記録もマメに撮りたいと思っています。


by nakadateshika | 2018-12-22 08:58 | 社会・生活 | Comments(0)
2018年 12月 19日
見えないものをどうみるか?
e0273912_1250158.jpgとはいうものの、臨床では目に見えないものや見えにくいものを、何らかの方法でみる必要があります。(補綴臨床60年のスライドにも王子さまは外冠内面の箔とともに登場していますが)力の要素や適合状態そして今話題の流れなど、歯科臨床には直接的には見えにくいものが数多くあります。そういったものを、プロビジョナルなどの変化から間接的に読み取ることは、とても大切なことだと感じています。




by nakadateshika | 2018-12-19 12:47 | 歯科臨床 | Comments(0)
2018年 12月 17日
L'essentiel
e0273912_1745089.jpgこのところ出番の多い「星の王子さま」を改めて読んでみました。が、可愛いイラストとは裏腹に何回読んでも難解なので、解説本に頼ることにしました。あまり期待はしていませんでしたが、解釈を無理強いするものではなく、哲学、科学、経済学など、様々な切り口での見方が示されていて、とても参考になりました。いきなりこの本を読むことはオススメできませんが、原作を経てから読むと、とても分かりやすいと思います。

”心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ”

この本の末尾は「肝心なことは一人ひとりが感じとるしかありません(だから言葉では言い表せない)。」と締めくくられています。一番大切なことが書いておらずガクッときましたが、自分としてはまさに「科学と哲学」との関係性を表しているように感じました。どんなに精密な検査結果を重ね合わせてみても、その人の全てを表現できないように、科学で見えることはあくまで断片的で、そこからこぼれ落ちているところに、肝心なもの(L'essentiel)があるような気がします。だからといって見えないものだけが大切というわけではなく、見えることの限界を知る、ことが大切なのではないかと思っています。




by nakadateshika | 2018-12-17 15:39 | 歯科臨床 | Comments(0)
2018年 12月 13日
秩序と調和
e0273912_17384952.jpgプラトン著「ゴルギアス」を読みました。当時流行していた政治的な弁論術に対して、市民の欲望に迎合するだけの演説は寧ろ有害であり、多少の痛みを伴うとしても、全体としての秩序と調和をもたらす方向へと誘導するために用いるべきものである、といった内容だったと思います。目先のことで決めているとしか思えない今の政治家にも是非読んで頂きたい本ですが、医療のあるべき姿についても触れられています。

”医術とは患者の本性を、また自分が行う処置の根拠をもよく研究し、そういった一つ一つについて理論的な説明を行うことができる技術である。”

長期的な視点に立ったとき、口腔内の秩序と調和をもたらす処置方針を決定することは極めて難しいことです。そのためには「症例の流れを読む」ことがとても大切ですが、「は・くち・ひと」と対象が大きくなるにつれてその変化は読みづらく、それほど簡単なプロセスではありません。しかし、その解へとつながるヒントが(火曜会が大切にしている)「ヒストリー・プロビジョナル・術後経過観察」の中にありそうです。それぞれを丹念に読み解くことが一つ一つの処置の根拠となり、説得力のあるプレゼンにも繋がるのではないかと感じています。

先日の火曜会では、65周年を見据えて「これまでの10年間で学んだこと」について、自分を含めた4人の演者が発表しました。どういった方向性になるかはまだ不透明ですが、全体の秩序と調和を乱すことのないように、より一層がんばらなければと思っている次第です。


by nakadateshika | 2018-12-13 17:39 | 歯科臨床 | Comments(0)
2018年 12月 05日
なんかよう会
e0273912_07253500.jpg昨日は今年最後のなんかよう会でした。予想外のスペシャルアドバイザー参戦に、いつもの100倍ぐらい緊張感がありましたが、その分充実度も100倍の最終回になりました。

会が始まる前には、臨床診断に関わる貴重な別刷りを頂きました。早速読み返してみましたが、「ひと」をみることの難しさと大切さを改めて感じました。またこの対談の中では、ケースプレを通した討論の重要性についても指摘されていましたが、ディスカッションの中で(反論されることで)教えられるというのはまさに実感するところです。火曜会のようにベテランの先生からの指摘も勿論勉強になりますが、同世代の先生からの反論から気づかされることも多々あります。途中退場が多く申し訳ないのですが、来年も頑張りたいと思います。


by nakadateshika | 2018-12-05 07:17 | 歯科臨床 | Comments(0)