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2019年 04月 27日
時代に流されない歯科臨床
e0273912_18264448.jpg基本ゼミや65周年などもあるので、「火曜会全史」が記録されている過去の記念誌(歩みシリーズ)を読み返しています。以前にも目を通しているはずなのですが、改めてハッと気づかさせられることが随所にあり、考えさせられることばかりです。

"基本的な治療原則を確実に履行することが臨床の第一目標”
”「少しでもより良く」の意欲だけは忘れないように”

歩みⅡの冒頭にある、豊永先生による紹介文です。臨床への謙虚な姿勢とあくなき向上心が窺い知れる素晴らしい文章で、以前の火曜会HPにあった「地味な臨床を地道に」にも繋がるお言葉だと思います。あと数日で新しい時代を迎えますが、派手さはなくても基本に忠実に、時代が変わっても時代に流されない臨床を心がけていきたいと思っています(火曜会HPより)。

by nakadateshika | 2019-04-27 18:27 | Comments(0)
2019年 04月 20日
サピエンス全史
e0273912_7484630.jpg少し前に話題になった「サピエンス全史」を読みました。割と厚めの二冊組なのですが、翻訳がとてもわかりやすいので読みやすかったです。

”読書の醍醐味の一つは、自分の先入観や固定観念を覆され、視野が広がり、新しい目で物事を眺められるようになること、いわゆる「目からウロコが落ちる」体験をすることだろう。まさにそのような醍醐味を満喫させてくれるのが本書「サピエンス全史」である。”

「訳者あとがき」の文章がズバリ!といった内容で、人類だけが、なぜここまで繁栄できたのか?人類は何を考え、何を求めてきたのか?などについて、歴史的事実を踏まえながら論理的かつ分かりやすい考察がされていて、まさに「目からウロコが落ちる」ことばかりでした。

対象となるモノ自体は変わらなくても、自分の見る目(フィルター)が変わることでその見え方は一変し、その感覚が「楽しい!」と感じるのではないかと思います。今週も基本ゼミが行われていますが、受講生の皆さんも、まさにそういった感覚を味わっているのではないでしょうか?

by nakadateshika | 2019-04-20 07:48 | Comments(0)
2019年 04月 13日
パンセ(考えるということ)
e0273912_8111787.jpg最近はコレといった面白いTVもないので、過去の「100分de名著」をオンデマンドで見返しています。この番組は、著者の生い立ちや時代背景を押さえながら、要点を絞って説明してくれるので、名著好きにはたまりません。なかでも(福岡伸一さんが解説陣に加わった)、パスカルの名著「パンセ」の最終回は秀逸でした。

同時代(17世紀)を生きたデカルトとパスカル。いずれも科学者として様々な功績を残していますが、哲学者としては意見が対立し、お互いに敵視していたそうです。
デカルト:科学は万能である
自身の思想は揺るぎないものとし、因果関係を突き詰めることであくまで論理的(科学的)に、世界の謎を解き明かすことができるという考え
パスカル:科学にも限界がある
(自分自身を含めて)あらゆるものは揺らぎ変わり続けるものであり、この世界を論理(科学)だけで解明することは不可能であるという考え
ちなみにこの番組では、大震災の翌年に放送されていることもあって、パスカル的な立場から科学偏重の現代社会に警鐘を鳴らしています。

先日のブラックホールの話題などを見ていると、(その中身はまるで理解できませんが)「科学の力」というものの凄さを改めて思い知らされます。ただ原子力をはじめとして、科学によって手に入れた力を使いこなすことは、その力を生み出すことよりもむしろ難しいことなのかもしれません。科学と哲学、分析と統合、部分と全体。過去の偉大な科学者・哲学者はその両面から考えることの必要性を語っています。答えを導き出すために論理的に考えること、その一方で画一的な答えのない哲学的な問い(物事の本質や意義)を考えつづけること、その「両面から考えるということ」が、あらゆる分野において大切なのではないかと感じています。

ところでこのパンセという本は、パスカルが日々の気づきを書き付けたメモを、後人がまとめたものだそうです。熊本のN先生も、臨床で気づいたことを逐一メモしているという噂を聞いたことがありますが、臨床記録だけでなく「考えたこと」も記録しておいた方が良さそうです。

by nakadateshika | 2019-04-13 10:24 | Comments(0)
2019年 04月 12日
口腔内写真の処方箋
e0273912_7434426.jpg口腔内写真の設定等について、基本ゼミ受講生の先生方とやりとりをしています。関係者の紹介で受講されている先生方が多いこともあって、以前にくらべると器材のバラツキはだいぶ減ってきたようです。ただ、今回は60mmマクロとキャノンストロボを使用されている方が多く、(設定やミラーが異なるので一概には言えませんが)比較してみると、前歯部と臼歯部での歪みや露出の不安定さが気になります。

それに対して、(金子先生から頂いたアドバイスをもとに)受講生へ送った処方箋が左画像です。すぐさま器材一式買い換えられた方、中古で捜索中の方、レンズ交換だけ検討中の方などなど、受講生の反応は様々ですが、みなさん土竜ブログのデジカメタグを参考に、口腔内写真についてイチから勉強されているようです。それにつられて自分自身も見直していますが、今になって改めて気づかされることが盛りだくさんです。受講生は勿論ですが、ゼミOBの先生方にも記事再読を是非ともオススメいたします。

by nakadateshika | 2019-04-12 07:44 | Comments(0)
2019年 04月 01日
歯科臨床に必要なこと
e0273912_18223283.jpg今年もいよいよ基本ゼミがスタートしました。まずは金子先生のオリエンテーションから始まりましたが、「歯科臨床に必要なこと」と題されたプレゼンの中には、(誰もが知りたい)その答えに近づくためのヒントがギッシリと詰まっていました。

「先人の歩みから学ぶこと」、「ヒストリーを大切に、推論を立て、経過観察から学ぶこと」、「自身の症例を比較・検討し、法則性を掴むこと」等々、冒頭から金子臨床のエッセンスが全開の内容でした。そのどれもが「歯科臨床に必要なこと」ですが、そういった答えに辿り着くための原動力が「臨床を楽しむ心」にあったのだ、ということをプレゼンの随所から感じました。

”始めをきめる推論も 実りを味わう観察も しごとを楽しむ心から”

以前のゼミ卒業生に向けて金子先生が贈られた言葉だそうですが、何とも味わい深いお言葉です。午後に行われた千葉先生の講義も、その緻密な推論と観察力には誰もが圧倒されますが、そのストイックな姿勢を支えているのも「臨床(しごと)を楽しむ心」にあるように感じました。

”之を知る者は之を好む者に如かず、之を好む者は之を楽しむ者に如かず”

今話題の渋沢栄一の名著「論語と算盤」に引用されている論語のコトバです。長いようで短く、短いようで長い歯科医師人生、思うに任せないこともままありますが、いつでも楽しむ心を忘れずにいたいものですネ。

by nakadateshika | 2019-04-01 08:18 | Comments(0)