2018年 12月 23日
秘すれば花
e0273912_06370871.jpg明日はクリスマス・イブです。
「サンタさんて、本当にいるんだよね?
 〇〇くんがコッソリ隠し撮りしていたら、パパがプレゼントを置いてたって」
「・・・・・・」
本当かどうかはわかりませんが、今のご時世ならあり得ない話でもなくゾッとしました。

”秘すれば花、秘せねば花なるべからず(世阿弥)”

どこかの前会長のように秘してばかりも問題ですが、時には秘密にしておいた方がよいこともある気がします。ちなみに我が家の場合は、サンタさんがamazonに配達依頼をしていることになっているので安心?です。


# by nakadateshika | 2018-12-23 06:14 | 社会・生活 | Comments(0)
2018年 12月 22日
写真がない!
e0273912_08581732.jpg年賀状の時期ですね。いつも直前になってバタバタと準備を始めるのですが、いくら探しても今年はめぼしい写真がありません。勉強会の写真は山ほどあるのですが、それを年賀状に載せるわけにもいかないので、今年は写真なしのイラスト年賀状になりそうです。。。
ケースプレの準備でも、直前になって「写真がない!」ということがよくありますが、来年はどちらの記録もマメに撮りたいと思っています。


# by nakadateshika | 2018-12-22 08:58 | 社会・生活 | Comments(0)
2018年 12月 19日
見えないものをどうみるか?
e0273912_1250158.jpgとはいうものの、臨床では目に見えないものや見えにくいものを、何らかの方法でみる必要があります。(補綴臨床60年のスライドにも王子さまは外冠内面の箔とともに登場していますが)力の要素や適合状態そして今話題の流れなど、歯科臨床には直接的には見えにくいものが数多くあります。そういったものを、プロビジョナルなどの変化から間接的に読み取ることは、とても大切なことだと感じています。




# by nakadateshika | 2018-12-19 12:47 | 歯科臨床 | Comments(0)
2018年 12月 17日
L'essentiel
e0273912_1745089.jpgこのところ出番の多い「星の王子さま」を改めて読んでみました。が、可愛いイラストとは裏腹に何回読んでも難解なので、解説本に頼ることにしました。あまり期待はしていませんでしたが、解釈を無理強いするものではなく、哲学、科学、経済学など、様々な切り口での見方が示されていて、とても参考になりました。いきなりこの本を読むことはオススメできませんが、原作を経てから読むと、とても分かりやすいと思います。

”心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ”

この本の末尾は「肝心なことは一人ひとりが感じとるしかありません(だから言葉では言い表せない)。」と締めくくられています。一番大切なことが書いておらずガクッときましたが、自分としてはまさに「科学と哲学」との関係性を表しているように感じました。どんなに精密な検査結果を重ね合わせてみても、その人の全てを表現できないように、科学で見えることはあくまで断片的で、そこからこぼれ落ちているところに、肝心なもの(L'essentiel)があるような気がします。だからといって見えないものだけが大切というわけではなく、見えることの限界を知る、ことが大切なのではないかと思っています。




# by nakadateshika | 2018-12-17 15:39 | 歯科臨床 | Comments(0)
2018年 12月 13日
秩序と調和
e0273912_17384952.jpgプラトン著「ゴルギアス」を読みました。当時流行していた政治的な弁論術に対して、市民の欲望に迎合するだけの演説は寧ろ有害であり、多少の痛みを伴うとしても、全体としての秩序と調和をもたらす方向へと誘導するために用いるべきものである、といった内容だったと思います。目先のことで決めているとしか思えない今の政治家にも是非読んで頂きたい本ですが、医療のあるべき姿についても触れられています。

”医術とは患者の本性を、また自分が行う処置の根拠をもよく研究し、そういった一つ一つについて理論的な説明を行うことができる技術である。”

長期的な視点に立ったとき、口腔内の秩序と調和をもたらす処置方針を決定することは極めて難しいことです。そのためには「症例の流れを読む」ことがとても大切ですが、「は・くち・ひと」と対象が大きくなるにつれてその変化は読みづらく、それほど簡単なプロセスではありません。しかし、その解へとつながるヒントが(火曜会が大切にしている)「ヒストリー・プロビジョナル・術後経過観察」の中にありそうです。それぞれを丹念に読み解くことが一つ一つの処置の根拠となり、説得力のあるプレゼンにも繋がるのではないかと感じています。

先日の火曜会では、65周年を見据えて「これまでの10年間で学んだこと」について、自分を含めた4人の演者が発表しました。どういった方向性になるかはまだ不透明ですが、全体の秩序と調和を乱すことのないように、より一層がんばらなければと思っている次第です。


# by nakadateshika | 2018-12-13 17:39 | 歯科臨床 | Comments(0)
2018年 12月 05日
なんかよう会
e0273912_07253500.jpg昨日は今年最後のなんかよう会でした。予想外のスペシャルアドバイザー参戦に、いつもの100倍ぐらい緊張感がありましたが、その分充実度も100倍の最終回になりました。

会が始まる前には、臨床診断に関わる貴重な別刷りを頂きました。早速読み返してみましたが、「ひと」をみることの難しさと大切さを改めて感じました。またこの対談の中では、ケースプレを通した討論の重要性についても指摘されていましたが、ディスカッションの中で(反論されることで)教えられるというのはまさに実感するところです。火曜会のようにベテランの先生からの指摘も勿論勉強になりますが、同世代の先生からの反論から気づかされることも多々あります。途中退場が多く申し訳ないのですが、来年も頑張りたいと思います。


# by nakadateshika | 2018-12-05 07:17 | 歯科臨床 | Comments(0)
2018年 11月 30日
響き合う心とハーモニー
e0273912_4533719.jpg先日、文化会館で歌の発表会がありました。行く予定はなかったのですが、遠すぎてiPhoneでは全然撮れない!!とのことで、急遽ビデオ係として出動しました。昨年もぐら用に緊急配備した業務用ビデオを持って行ったところ、暗くて遠い被写体でも問題なしの大活躍で、音も画質もバッチリでした。

100人余りの自由奔放な小学3年生が、声を合わせて一生懸命歌っている姿は、なかなか感動的でした。それを可能にしたのは指揮者である担任の先生の力もかなり大きいのではないかと思います。火曜会40周年、55周年の記録を振り返ってみると、個性溢れる先生方をうまくまとめられたコンダクターの存在の大きさを改めて実感しています。

※その後この記事を見つけた娘から、画像は載せちゃダメだよ!!とお叱りを受けました。最近はプライバシー保護がウルサいようなので、気をつけたいと思います。というか、子供がこのブログを見ていることに驚きました。昨晩は過去の記事を全力で音読されて閉口しましたが、これからは文面にもより一層注意が必要なようです。

# by nakadateshika | 2018-11-30 08:02 | 社会・生活 | Comments(0)
2018年 11月 27日
流れとかたち
e0273912_1733585.jpg今回のもぐら塾は、「義歯の機能と形(咬合崩壊症例に対する補綴設計)」というテーマでした。咬合崩壊症例では、長年の様々な経過の蓄積(力・感染・治療)によって、「機能と形」双方に多くの問題が生じています。そういった症例に対し、どこまで機能と形態を回復し、その代償として歯質や歯髄をどの程度犠牲にしても許されるのか?咬合崩壊症例では、そのジレンマにいつも悩みます。

「美しくないんだよな〜」

若手が提示する義歯に対して、たびたび巨匠の口から漏れたお言葉です。「美しい補綴」とは主観的な表現ですが、その言葉には多くの意味が凝縮されているのではないかと思います。目を転じて周りを見れば、自然界は美しいもので溢れています。川の流れ、樹木の枝、あらゆるものには無駄がなく、(抵抗が少ない)流れの良い形態をとっていることがわかります。「線が流れていない!、外形は失われた組織の範囲に!!」というお話もありましたが、できるだけ無駄を省き、違和感の少ない補綴物にするためには、その流れの良さを意識することが大切だと再認識しました。

一方「流れ」という言葉には、時間的な意味も含まれます。今回のもぐら塾には、若手に混じって大ベテランの加藤先生が参戦し、20年経過症例を提示していただきました。その長い経過の中で生体や補綴物には様々な変化がありましたが、可撤性義歯を補修しながらその流れに沿って対応をされていたのが印象的でした。形態的な流れも重要ですが、(術後変化にマイナーチェンジで対応できるような)流れを読んだ補綴設計、流れのよい術後対応ということがさらに重要であると改めて感じました。

流れといえばもう一つ、時代の流れというものを見過ごすわけにはいきません。金属代の高騰や技工士不足の問題など、可撤性が良いとはわかっていても実際のところ難しい、ということも少なからずあります。そういった時代や社会の流れの中で、今後どういった歯科臨床のかたちを創っていけばよいのか?そればっかりは、先人ばかりに頼らず自分達で考えていかなければならないのかもしれません。

# by nakadateshika | 2018-11-27 06:48 | 歯科臨床 | Comments(0)
2018年 11月 23日
巨匠との対話
e0273912_7243042.jpg文学界における歴史的な巨匠ゲーテと、その弟子エッカーマンとの対話録です。年の差43歳の二人が交わす対話の中には、詩作だけでなく人生全般に関わる名言が溢れています。

”一事を明確に処理できる人は、他の多くの事でも役に立つ”
”対象より重要なものがあるかね。対象を抜きにテクニックをどんなに論じてもしょうがない!”
”色々研究してみたところで、実際に応用したものしか頭に残らないからね”
”我々老人の過ちは許してもらえる。我々の歩んだ道はまだ拓かれてなかったのだから。しかし、後から生まれてくる人は、それだけ要求される所も多いのだから、迷ったり探したりすべきではない。老人の忠告を役立てて、まっしぐらによい道を進んでいくべきだ。いつかは目標に通じる歩みを一歩一歩と運んでいくのでは足りない。その一歩一歩が目標なのだし、一歩一歩そのものが価値あるものでなければならないよ。”

自分をエッカーマンと重ねることにはかなり無理がありますが、某先生との対話(といってもほぼ聞く一方ですが)の中で聞く文言と共通することが多く、とても面白かったです。書籍から学べることも多いですが、巨匠との対話からはその何倍も多くのことを教えられます。今週末はもぐら塾、受講生と巨匠との対話の中から数多くのことが学べるのではないかと、今から楽しみにしています。

# by nakadateshika | 2018-11-23 07:24 | 歯科臨床 | Comments(0)
2018年 10月 28日
変わってくこと、変わらずにいること
e0273912_7193159.jpg今週末は、臨床基本ゼミでした。最終回となる今回は、毎年恒例の受講生ケースプレが行われました。以前に比べると、(口腔内写真などの)資料採りには慣れている先生も多かったのですが、ケースプレの準備にはかなり苦労されていたようです。それでも全員無事に発表を終え、開始前には青ざめていた顔も、発表後の集合写真では満面の笑みに変わっていました。

”大事なのは変わってくこと、変わらずにいること”

二次会はカラオケ大会でしたが、某先生が熱唱されていたこのフレーズが心にズシンと響きました。午前中は「長期経過症例から見えるもの」というテーマでしたが、生体も補綴物も時に残酷なぐらいに変わり続けるということ、その一方で、セメントやパノラマといった変わらない視点を持ち続けていたからこそ、その変化を的確に捉えられるのだということを痛感しました。万物流転、動的平衡といった生命の大原則を受け入れるとともに、それらを見つめるうえで、揺るぎない視点や視座を持つことが、臨床において何よりも大事であるということを再認識しました。

う蝕や欠損の減少、超高齢社会に伴う問題など、歯科を取り巻く環境も目まぐるしいスピードで変わり続けています。そういった変化から取り残されずに自分自身も変わっていくことは必要不可欠ですが、患者さんと長く寄り添っていくこと、その中で生じる変化を注意深く観察すること、そしてその足跡を記録していくこと、といった基本ゼミの真髄は、変わらずに持ち続けていかなければならないと改めて感じました。

# by nakadateshika | 2018-10-28 15:37 | 歯科臨床 | Comments(0)