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2018年 11月 30日
響き合う心とハーモニー
e0273912_4533719.jpg先日、文化会館で歌の発表会がありました。行く予定はなかったのですが、遠すぎてiPhoneでは全然撮れない!!とのことで、急遽ビデオ係として出動しました。昨年もぐら用に緊急配備した業務用ビデオを持って行ったところ、暗くて遠い被写体でも問題なしの大活躍で、音も画質もバッチリでした。

100人余りの自由奔放な小学3年生が、声を合わせて一生懸命歌っている姿は、なかなか感動的でした。それを可能にしたのは指揮者である担任の先生の力もかなり大きいのではないかと思います。火曜会40周年、55周年の記録を振り返ってみると、個性溢れる先生方をうまくまとめられたコンダクターの存在の大きさを改めて実感しています。

※その後この記事を見つけた娘から、画像は載せちゃダメだよ!!とお叱りを受けました。最近はプライバシー保護がウルサいようなので、気をつけたいと思います。というか、子供がこのブログを見ていることに驚きました。昨晩は過去の記事を全力で音読されて閉口しましたが、これからは文面にもより一層注意が必要なようです。

# by nakadateshika | 2018-11-30 08:02 | 社会・生活 | Comments(0)
2018年 11月 27日
流れとかたち
e0273912_1733585.jpg今回のもぐら塾は、「義歯の機能と形(咬合崩壊症例に対する補綴設計)」というテーマでした。咬合崩壊症例では、長年の様々な経過の蓄積(力・感染・治療)によって、「機能と形」双方に多くの問題が生じています。そういった症例に対し、どこまで機能と形態を回復し、その代償として歯質や歯髄をどの程度犠牲にしても許されるのか?咬合崩壊症例では、そのジレンマにいつも悩みます。

「美しくないんだよな〜」

若手が提示する義歯に対して、たびたび巨匠の口から漏れたお言葉です。「美しい補綴」とは主観的な表現ですが、その言葉には多くの意味が凝縮されているのではないかと思います。目を転じて周りを見れば、自然界は美しいもので溢れています。川の流れ、樹木の枝、あらゆるものには無駄がなく、(抵抗が少ない)流れの良い形態をとっていることがわかります。「線が流れていない!、外形は失われた組織の範囲に!!」というお話もありましたが、できるだけ無駄を省き、違和感の少ない補綴物にするためには、その流れの良さを意識することが大切だと再認識しました。

一方「流れ」という言葉には、時間的な意味も含まれます。今回のもぐら塾には、若手に混じって大ベテランの加藤先生が参戦し、20年経過症例を提示していただきました。その長い経過の中で生体や補綴物には様々な変化がありましたが、可撤性義歯を補修しながらその流れに沿って対応をされていたのが印象的でした。形態的な流れも重要ですが、(術後変化にマイナーチェンジで対応できるような)流れを読んだ補綴設計、流れのよい術後対応ということがさらに重要であると改めて感じました。

流れといえばもう一つ、時代の流れというものを見過ごすわけにはいきません。金属代の高騰や技工士不足の問題など、可撤性が良いとはわかっていても実際のところ難しい、ということも少なからずあります。そういった時代や社会の流れの中で、今後どういった歯科臨床のかたちを創っていけばよいのか?そればっかりは、先人ばかりに頼らず自分達で考えていかなければならないのかもしれません。

# by nakadateshika | 2018-11-27 06:48 | 歯科臨床 | Comments(0)
2018年 11月 23日
巨匠との対話
e0273912_7243042.jpg文学界における歴史的な巨匠ゲーテと、その弟子エッカーマンとの対話録です。年の差43歳の二人が交わす対話の中には、詩作だけでなく人生全般に関わる名言が溢れています。

”一事を明確に処理できる人は、他の多くの事でも役に立つ”
”対象より重要なものがあるかね。対象を抜きにテクニックをどんなに論じてもしょうがない!”
”色々研究してみたところで、実際に応用したものしか頭に残らないからね”
”我々老人の過ちは許してもらえる。我々の歩んだ道はまだ拓かれてなかったのだから。しかし、後から生まれてくる人は、それだけ要求される所も多いのだから、迷ったり探したりすべきではない。老人の忠告を役立てて、まっしぐらによい道を進んでいくべきだ。いつかは目標に通じる歩みを一歩一歩と運んでいくのでは足りない。その一歩一歩が目標なのだし、一歩一歩そのものが価値あるものでなければならないよ。”

自分をエッカーマンと重ねることにはかなり無理がありますが、某先生との対話(といってもほぼ聞く一方ですが)の中で聞く文言と共通することが多く、とても面白かったです。書籍から学べることも多いですが、巨匠との対話からはその何倍も多くのことを教えられます。今週末はもぐら塾、受講生と巨匠との対話の中から数多くのことが学べるのではないかと、今から楽しみにしています。

# by nakadateshika | 2018-11-23 07:24 | 歯科臨床 | Comments(0)
2018年 10月 28日
変わってくこと、変わらずにいること
e0273912_7193159.jpg今週末は、臨床基本ゼミでした。最終回となる今回は、毎年恒例の受講生ケースプレが行われました。以前に比べると、(口腔内写真などの)資料採りには慣れている先生も多かったのですが、ケースプレの準備にはかなり苦労されていたようです。それでも全員無事に発表を終え、開始前には青ざめていた顔も、発表後の集合写真では満面の笑みに変わっていました。

”大事なのは変わってくこと、変わらずにいること”

二次会はカラオケ大会でしたが、某先生が熱唱されていたこのフレーズが心にズシンと響きました。午前中は「長期経過症例から見えるもの」というテーマでしたが、生体も補綴物も時に残酷なぐらいに変わり続けるということ、その一方で、セメントやパノラマといった変わらない視点を持ち続けていたからこそ、その変化を的確に捉えられるのだということを痛感しました。万物流転、動的平衡といった生命の大原則を受け入れるとともに、それらを見つめるうえで、揺るぎない視点や視座を持つことが、臨床において何よりも大事であるということを再認識しました。

う蝕や欠損の減少、超高齢社会に伴う問題など、歯科を取り巻く環境も目まぐるしいスピードで変わり続けています。そういった変化から取り残されずに自分自身も変わっていくことは必要不可欠ですが、患者さんと長く寄り添っていくこと、その中で生じる変化を注意深く観察すること、そしてその足跡を記録していくこと、といった基本ゼミの真髄は、変わらずに持ち続けていかなければならないと改めて感じました。

# by nakadateshika | 2018-10-28 15:37 | 歯科臨床 | Comments(0)
2018年 10月 13日
ななもじのうた
e0273912_17182289.jpgよわねをはくな くよくよするな
なきごというな うしろをむくな

ひとつをねがい ひとつをしとげ
はなをさかせよ よいみをむすべ

すずめはすずめ やなぎはやなぎ
まつにまつかぜ ばらにばらのか



今日は、41歳の誕生日。
自分の個性を大切に、他人の個性も大切に、あと半生前向きに頑張りたいと思います。


# by nakadateshika | 2018-10-13 16:50 | 趣味・娯楽 | Comments(0)
2018年 10月 07日
悠々として急げ
e0273912_263663.jpg”地球は狭くなったといわれる。しかし、狭いものにはたいてい皺がある。地球も戦争、条約、汚染、資源、枯渇、人口爆発と、皺は増えるばかり。身のまわりを見ても口をひらくまえに閉じたくなる時代である。
そこで、皺ののびる対談をやってみようと思いたった。古語に「フェスティナ・レンテ」という。悠々として急げ、の意である。もとはこれ、ある王様の治世の座右銘だったと伝えられるが、衆庶の日常の必須心得ともしたいのである。”

温泉狂やノミ博士といった一風変わった達人たちとの対談集ですが、その冒頭に書かれた文章は流石としか言いようがありません。この中に出てくる「悠々として急げ」という言葉は、開高さんの本に度々登場してきます。他にも「漂えど沈まず」「明日、世界が滅びるとしても 今日、あなたはリンゴの木を植える」など、対立的で矛盾的で逆説的な名言を数多く残されていますが、どれも大好きな言葉です。以前はこういったモヤモヤした表現は理解できませんでしたが、それなりに歳を重ね、世の中はお勉強のように単純明快とはいかないことばかりであることを思い知るにつれ、その言葉の深みが少しずつわかってきたようです。

歯科臨床も部分と全体、その双方からのアプローチが必要不可欠です。そのためにすべきこと・できていないことは山積みですが、焦りすぎず、のんびりしすぎず、「悠々として急げ」の精神で進んでいきたいと思います。

# by nakadateshika | 2018-10-07 02:06 | 趣味・娯楽 | Comments(0)
2018年 09月 25日
欠損歯列の見方と処置方針
e0273912_07520387.jpg「欠損歯列の見方」なんてものがあるのかネ?

開始5分前にボソッと呟かれたその本質的な問いかけ(物言い)に、発表を控えていた僕の心臓は破裂寸前でした。しかし改めて考えてみると、60年以上の経験を持つ先生が未だにその命題を問い続けているというその事実が、「欠損歯列・欠損補綴」というテーマの難しさをまざまざと物語っています。

今回のゼミでは、金子先生・設楽先生の圧倒的な症例がいくつも提示されました。両先生のレベルまでには越えるべきハードルがありすぎて、途方にくれてしまうのも無理はありません。しかしまずは一症例、(宿題症例のように)悩んでいる症例とじっくりと向き合い、その歩みを振り返ることが両先生に近づく第一歩となり、さらにその次の一歩につながっていくのではないかと思います。僕自身も一症例一症例を大切に、欠損歯列をジックリ学んでいきたいと思っています。

「23歳」の受講生症例が話題を集めていましたが、ちょうどこの日は学長87歳のバースデイでした。(ブログその他の障壁にもめげずに)ご自身の知識や技術を若手に継承することを、未だ諦めずに過ごされている姿には、本当に頭が下がるばかりです。

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# by nakadateshika | 2018-09-25 07:52 | 歯科臨床 | Comments(0)
2018年 09月 14日
タイトル
e0273912_08490397.jpegプレゼンのタイトルには、いつも悩みます。
人から意見を求められると、シレッと攻撃的なタイトルをご提案したりしますが、自分のことになると途端に当たり障りのない、無難なものにしてしまいがちです。
今回のタイトルについても、漠然としていて何を言いたいのかわからない。ディスカッションのポイントがぼやけてしまったのはそのタイトルが原因だろう(ついでに言えば、タイトルバックの折れ線グラフと英語入りドーナッツも意味不明)、というご意見をいただきましたが、全くその通りだと思います。

その後、「弱体化した犬歯の保全と活用」と改題してみたところ、「4犬歯の弱体化と義歯の設計変更」という、より具体的でフォーカスが絞られたとても素晴らしいタイトルを頂きました。名前負けしないように、中身もブラッシュアップしてみようと思います。


# by nakadateshika | 2018-09-14 10:17 | 歯科臨床 | Comments(0)
2018年 09月 12日
節目
e0273912_10124652.jpeg一年で一番緊張する例会発表が終わりました。これはうまくいったゾ、ということは未だありませんが、自身の反省や会員の先生方から頂くご意見から、本当に多くの事を学ぶことができます。

竹にフシがなければとりとめがなくて、風雪に耐えるあの強さも生まれてこないであろう。竹にはやはりフシがいるのである。同様に、流れる歳月にもやはりフシがいる。ともすれば、とりとめもなく過ぎていきがちな日々である。せめて年に一回はフシを作って身辺を整理し、長い人生に耐える力を養いたい。(松下幸之助)

発表前のプレッシャーは半端ないですが、この発表ほど身も心も引き締まる機会はありません。長いようで短い歯科医師人生ですが、この節目を大切に、少しずつでも成長していきたいと思っています。



# by nakadateshika | 2018-09-12 10:17 | 歯科臨床 | Comments(0)
2018年 09月 02日
歯内療法の歴史
e0273912_07170420.jpg今月号の歯界展望に、中学校の同級生が執筆した記事が掲載されていました。静岡人は歴史好き、かどうかはわかりませんが、歯内療法の話題を中心に、歯科医療の歴史が端的にまとめられていてとても面白かったです。

”いつの時代も、医学は人の健康を維持するために発展しつづけてきた。「Focal infection theory」は、細菌学や病因論が確立されていなかったからこそ生まれた考え方であり全てを否定することはできない。しかしそういった考え方が一般的になっていたとしても、常に疑問を持ち続け、患者のためにより良い治療を求める探究心をもった先人達がいたからこそ、現代の歯科医学があるのだ。”

タイトルバックも素敵ですが、そのまとめも秀逸です。科学と哲学(部分と全体)、その両面からアプローチすることと、歴史から学ぶことの大切さを改めて感じました。


# by nakadateshika | 2018-09-02 07:17 | 歯科臨床 | Comments(0)