2018年 02月 21日
できること/わかること
e0273912_8445549.jpg「分数の割り算って、何で逆数を掛ければいいの?」

「え、だってそういう決まりでしょ・・・。」
人に言われたことを素直に受け入れるおめでたい性格のおかげで、今までなんの疑問も持たずに計算していましたが、最近の子供はそれでは納得してくれないようです。
仕方がないので色々と調べてみたところ、素晴らしいテキストを発見しました。

・子供は具体的な話しか理解できない(抽象思考はできない)。
・単位を意識することで、具体的なイメージができる。
・割り算とは①単位量を求めること ②割合(比率)を求めること
 ※分母の数を1にするために、分子と分母に逆数を掛ける

その他にも目からウロコな内容ばかりで、とても勉強になりました。やり方を知っていれば問題を解くことはできますが、その原理を理解していないと応用がききません。素朴な疑問、なんでだろう?が学びの基本であることを改めて感じました。

”理解は教えられることからではなく、問いかけることから得られる”(R.ワーマン)

なぜ今年のバレンタインデーは、娘からのチロルチョコ1個だけだったのか?勇気を出して、妻に問いかけてみようと思います。

# by nakadateshika | 2018-02-21 08:45 | 社会・生活 | Comments(0)
2018年 02月 06日
もぐら塾2018・第1回〜欠損歯列のみかた〜
e0273912_7522543.jpg日曜日は、もぐら塾でした。第1回目となる今回は、「欠損歯列のみかた」を中心に歯周病と欠損歯列、KA367の使い方、片側遊離端と両側遊離端などの話題が取り上げられました。

冒頭は、期待の新人N先生のケースプレから始まりました。「欠損歯列のみかた」に関わる様々な要素が絡んだ面白いケースで、演者、受講生、そして金子先生がそれぞれの「みかた」を、身振り手振りを交えて話あい、予定時間を大幅に超過するほど議論が白熱しました。
・視座(患者年齢・History)
・視線(咬合平面・嵌合位・すれ違い・偏在)
・視点(大臼歯咬合支持・犬歯・Keytooth)
塾長のブログタイトルにズバリ示されているこの3つの要素が、欠損歯列をみる上で必要不可欠であることを学ぶことができました。それと同時に、武天老師様の広く・高く・そして深い眼力の凄さに、一同深く感じ入りました。

”症例は生き物であり、時代背景との関係性を無視して語ることはできない。”
”同世代の仲間達で目前の悩みを共有し、その問題と共に対峙してくべきだ。”

もぐら塾では、知識・技術・器材その全てに問題を抱えていた時代の中で、それぞれの課題に全力投球で対峙してきたK'sヒストリーから実に多くのことを学ぶことができます。ただ金子先生もおっしゃっていたように、現在置かれている状況はその時代とはだいぶ違います。

技工士問題、超高齢化に纏わる問題、そういった状況の中でインプラントとどう向き合い、いつ・どのように使うのか?
先人達の功績や伝統を継承していくことと同時に、今新たに抱えている問題については自分達自身で考え、革新していかなければならないのだということなのだろうと思います。そういう意味では、同世代が集まるもくあみ会は、悩みを共有しその問題に向き合う機会としてはまさにうってつけです。今回ご発表されたN先生やK先生もご登壇されるとのことですので、今からとても楽しみです!

※次回のもぐら塾は、5月頃に開催予定です。

# by nakadateshika | 2018-02-06 07:45 | Comments(0)
2018年 01月 30日
経過観察の意味
e0273912_7484725.jpg早速書庫を整理してみたところ、「経過観察と歯科臨床(火曜会40周年セミナー誌)」が目にとまりました。冒頭に書かれた「火曜会と経過観察」を読んでみると、そこには求めていた答えがズバリ書かれていました。
「幸田家のことば」でも感じたことですが、伝承された言葉はわかりやすいという長所がある一方で、どうもオリジナルの重厚さが薄まっているような気がしてなりません。何事も原点を知るということはとても大事なことだと感じています。
臨床診断や経過観察など、自分なりに考えたつもりになっていましたが、すべて受け売りだったということを改めて思い知った次第であります。

# by nakadateshika | 2018-01-30 07:48 | 歯科臨床 | Comments(0)
2018年 01月 29日
かたづけの心得
e0273912_743812.jpg露伴の曾孫である青木奈緒さんが、幸田家に伝わることばの数々をまとめた本です。その中に、幸田露伴の「かたづけの心得」が紹介されていました。

1.ただ手当たり次第ではいけない。
  何の片付けが第一義か考えてからのこと。
2.あたまの冴えている時にすること。
  過食後や睡眠不足でボケている時はダメ。
3.自分の能力を掛け値なく測定してからのこと。
  幾種類の鍋、幾通りの食器を自分はこなせるか考えること。
4.省く除くは整理に大必要だが、加える増やすも大事な心得。

他にも「知識とは伸びる手、わかることは結ぶこと」、「持ったが病」、「欲と道連れ」などなど含蓄のある言葉が満載です。昨年「努力論」を紹介したのですが、買ってみたけど全く頭に入ってこない!というクレームがあり申し訳なく思っていましたが、この本はとてもわかりやすいので露伴入門には程が良いかもしれません。

# by nakadateshika | 2018-01-29 12:20 | Comments(0)
2018年 01月 28日
経過観察から学んだこと
e0273912_8232764.jpg”私が最終講義をした目的は、自分達の苦心した苦い経験を、これから10年、20年先に医師として活躍する医学生にありのまま伝え、臨床医学の難しさを身を以て教え込み、また医師という職業の高度の学問的内容を伝えたかったからに他ならない。”

東大での最終講義を振り返り、後に冲中先生自身が語ったお言葉です。内科と歯科では異なる部分は多いのですが、臨床医学としての難しさはそれぞれにあるのではないかと思います。自分自身のことを振り返ってみると、大学時代にはうまく形成すること、マージンを綺麗にだすこと、あるいは根尖まで開けることばかりに集中し、「くちやひと」はまるで見えていませんでした。その後基本ゼミを受講し、講師の先生方の空間的(は・くち・ひと)、時間的視野の広さに驚愕し、臨床キャリアの一大転機となりました。しかしそれと同時に、視野を広げることによって歯科臨床の奥深さや難しさをより一層感じるようになりました。

とりわけ欠損歯列という分野は、成功と失敗の判断が難しい領域だと感じています。例え同じ歯式であっても、その他の患者要素や術者要素によってその様相は全くことなり、一つとして同じものはありません。そのなかで将来を見据えた判断(診断)を行うことは極めて難しく、絶対的な正解というものはないのだろうと思います。ただ、先人達の思想の歴史や臨床例を学ぶことで、その考え方を導き出すための方法(見方・考え方・手法)を知ることができます。個々の症例におけるヒストリー(個別論)、それぞれの症例から得られた知見の体系化(一般論)、長期経過症例から見えてくるその両輪を自分の手と頭で考え合わせることが、答えを導きだすための唯一の方法なのではないかと感じています。
ただ、それが「言うは易し行うは難し」であるということは、日々実感しているところです。

# by nakadateshika | 2018-01-28 10:37 | 歯科臨床 | Comments(0)
2018年 01月 24日
アップデートにご用心
e0273912_12312619.jpg昨日ソフトウェアアップデート中にフリーズしてしまいました。再起動しても微動だにせず、ネット上で見つけた解決策(comand+Rを押しながら電源on)をやってみてもその状況は変わりませんでした。仕方が無いのでアップルサポートに電話してみると、預かり修理で少なくとも5万以上はかかりそう、というような話に・・・。

色々試してみてもうんともすんとも言わず"iMac Pro"が頭によぎり始めたころ、「有線キーボードでやってみてはどうですか?」というアドバイスをもらいました。早速トライしてみたところ、なんとかOS再インストールに成功しほっと一安心しました。
やりたくもないアップデートのせいで余計なストレスを抱え込んでしまいましたが、アップルサポートの丁重な対応にはとても感心しました。

# by nakadateshika | 2018-01-24 12:31 | パソコン・Web | Comments(0)
2018年 01月 22日
医科歯科連携研修会
e0273912_8512859.jpg週末は、医科歯科連携研修会に参加しました。乳がんとONJがテーマでしたが、どちらも臨床と研究の知見がほどよくミックスされた内容でとてもわかりやすい好演会でした。

”問題は抜歯そのものではなく、感染をさせるかどうかである。”

ONJポジションペーバー作成委員に名を連ねる田口先生のお話は、とても勉強になりました。一旦BP剤治療を開始したケースでは休薬することによる恩恵はほとんどなく、それよりも骨折リスクが高まることの方が問題であるということを何度も強調されていたのが印象的でした。田口先生が推奨されていたONJ予防法は下記の通りです。

・BP剤は休薬しない
・ONJを誘発するような処置を行う際には、抗菌剤の術前投与を行う
・侵襲の程度と範囲は可及的に最小限にする
・処置後の骨は平滑に、術創は骨膜を含む口腔粘膜で閉鎖する
・口腔ケアが極めて重要
※BP剤開始前に、できる限り感染原の除去と口腔ケアを行っておく!

ONJ発生のメカニズムについては不明でしたが、昨年それに関する論文が出されました。これによると、BP剤によって破骨細胞への分化が阻害され、その代わりとして(骨壊死を引き起こす)炎症性サイトカインを放出するマクロファージが増加することで、ONJが生じる。つまり、マクロファージを増加させるような環境(感染原)を残しておくことはONJの誘因となるということのようです。ただ、抜歯自体が破骨細胞を誘導する処置であるということと、抜歯の創部は大きく、感染リスクが高い処置であることには変わりないので、抜歯を行う場合には充分な注意が必要だということを改めて感じました。


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# by nakadateshika | 2018-01-22 08:51 | 勉強会・講演会 | Comments(0)
2018年 01月 17日
火曜会新年会2018
e0273912_1912936.jpg昨日は、火曜会の新年会でした。昨年に引き続き「今年の一文字」という企画でしたが、どのお話も面白くあっという間の2時間30分でした。なかでも読書好きにとっては「舟を編む」エピソードがとても印象的でしたので、早速読んでみました。

”辞書は言葉の海を渡る舟だ。ひとは辞書という舟に乗り、暗い海面に浮かびあがる小さな光を集める。もっともふさわしい言葉で、正確に、思いをだれかに届けるために。もし辞書がなかったら、俺たちは茫漠とした大海原をまえにたたずむほかないだろう”

歯科臨床もまだまだ底が知れない大海原で、火曜会という舟に乗っていなければどこかで海の藻屑となっていたに違いありません。これまで60年以上にわたり多彩な先輩方によって編み込まれてきた舟の重みを感じるとともに、今はその舟を編む一人であることの責任を改めて感じました。

その舟を造りあげ、これまで舵を取り続けてきたキャプテンには「二番煎じはダメ!」とのことで今年の一文字はいただけませんでした。ただその代わりに一文字では収まりきらない熱いお言葉を頂戴し、会員一同身がひきしまりました。そのエールを受けて、今年からはより厳しいディスカッションを!というムードになり、初回の座長担当としては気もそぞろですが、折角のケースプレを座礁させないように頑張りたいと思います。

# by nakadateshika | 2018-01-17 18:36 | 勉強会・講演会 | Comments(0)
2018年 01月 15日
善と悪の経済学
e0273912_8502713.jpg年末年始にNHKで放映されていた「欲望の資本主義」という番組がかなり面白かったので読んでみました。

旧約聖書やギリシア哲学にまで遡り、現代の資本主義思想における問題点とその打開策を探るという内容でした。哲学的な話はよくわからない部分も多かったのですが、要点としては、1.足るを知る(必要以上なものを欲しがりすぎている)2.科学と哲学の両面から見る(科学的視点に偏っている)3.歴史から学ぶ(善と悪の概念は時代とともに変わる)といったようなものでした。

難しい話題をわかりやすく解説されていることに驚きましたが、何より驚いたのは著者が自分と同い年だったということです。見た目からして信じられませんが、この年でここまでの大著を書き上げるというのもアンビリーバブルです。

# by nakadateshika | 2018-01-15 08:50 | 書籍・映画・テレビ | Comments(0)
2018年 01月 14日
もぐら塾2018のご案内
e0273912_18161646.jpgお申込はこちらまで。

もぐら塾へのエントリーを受付中です。全3回の予定ですが、今年度はその都度エントリーを募集することになりました。毎回事前に概要が告知されますので、ご興味がある回だけスポット参戦することもできますし、もちろんフル参戦も可能です。第2回以降については、今のところ5月・8月頃に開催する予定となっています。

”ある分野の歴史というものは、正解が導き出されるまでの試行錯誤の連なりに過ぎず、それを知ったところで何の役にも立たないと考えられているようだ。だが、決してそうではない。歴史は、その分野の可能性の範囲を示してくれるものであり、歴史を知ることで今支配的なモノの見方の影響を免れ、一時的な流行を見抜き、冷静に全体像を捉えられるようになる。”(善と悪の経済学)

今回の大きなテーマとなっているKA367は、欠損歯列を読み解くうえで極めて有効です。(あくまで個人的な見解ですが)KA367は欠損歯列の情報をまとめた目次のようなもので、一目でその全体像を掴むことができます。また適度に抽象化された「ものさし」としても有効で、それにより他症例との比較や分類が可能となります。
ただその背景には、先人がこれまで積み重ねてきた「理論と実際」が凝縮されているため、抽象化された概念を正しく理解しそこから具体的なイメージを構築するためには、先人の”試行錯誤の連なり”を知ることが必要不可欠なのではないかと感じています。
世の中には色んな言葉や手段が溢れていますが、どんな素晴らしいものであってもその使い方を誤るとその利点を充分に活用できず、むしろ逆効果になってしまうこともあり得ます。今回のもぐら塾(第1回)は、KA367の基礎知識や正しい活用法を知るうえで、とても貴重な機会になるのではないかと思います。
※ まだ空席がありますので、エントリーをお待ちしております。

# by nakadateshika | 2018-01-14 09:00 | 勉強会・講演会 | Comments(0)