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2019年 04月 13日
パンセ(考えるということ)
e0273912_8111787.jpg最近はコレといった面白いTVもないので、過去の「100分de名著」をオンデマンドで見返しています。この番組は、著者の生い立ちや時代背景を押さえながら、要点を絞って説明してくれるので、名著好きにはたまりません。なかでも(福岡伸一さんが解説陣に加わった)、パスカルの名著「パンセ」の最終回は秀逸でした。

同時代(17世紀)を生きたデカルトとパスカル。いずれも科学者として様々な功績を残していますが、哲学者としては意見が対立し、お互いに敵視していたそうです。
デカルト:科学は万能である
自身の思想は揺るぎないものとし、因果関係を突き詰めることであくまで論理的(科学的)に、世界の謎を解き明かすことができるという考え
パスカル:科学にも限界がある
(自分自身を含めて)あらゆるものは揺らぎ変わり続けるものであり、この世界を論理(科学)だけで解明することは不可能であるという考え
ちなみにこの番組では、大震災の翌年に放送されていることもあって、パスカル的な立場から科学偏重の現代社会に警鐘を鳴らしています。

先日のブラックホールの話題などを見ていると、(その中身はまるで理解できませんが)「科学の力」というものの凄さを改めて思い知らされます。ただ原子力をはじめとして、科学によって手に入れた力を使いこなすことは、その力を生み出すことよりもむしろ難しいことなのかもしれません。科学と哲学、分析と統合、部分と全体。過去の偉大な科学者・哲学者はその両面から考えることの必要性を語っています。答えを導き出すために論理的に考えること、その一方で画一的な答えのない哲学的な問い(物事の本質や意義)を考えつづけること、その「両面から考えるということ」が、あらゆる分野において大切なのではないかと感じています。

ところでこのパンセという本は、パスカルが日々の気づきを書き付けたメモを、後人がまとめたものだそうです。熊本のN先生も、臨床で気づいたことを逐一メモしているという噂を聞いたことがありますが、臨床記録だけでなく「考えたこと」も記録しておいた方が良さそうです。

by nakadateshika | 2019-04-13 10:24 | 趣味・娯楽 | Comments(0)
2019年 02月 22日
スマホ脳過労
e0273912_7235446.jpg先日のクローズアップ現代では、「スマホ脳過労」が特集されていました。その中で紹介されていた危険度テストが左図です(チェックの合計が10以上で危険度:中、20以上で危険度:大)。なるべくスマホに触れないように意識しているつもりでしたが、それでもチェック項目は10でした。行動チェックはまだしも、脳チェックと健康チェックはスマホだけのせいなのか甚だ疑問ですが、スマホの弊害は恐らく誰もが感じているところだと思います。

”情報=知識ではない。知識とは、それぞれの経験から自分にとって必要なものと不要なものとを区別し、価値判断をすることによってはじめて作り出されるものだからである”(情報選択の時代)

休みの日など、暇だ!暇だ!!の大合唱に屈して子供達についついタブレットをみせてしまいますが、人生経験が少ない子どもにとっては、その価値判断などできるはずもありません。災害時の対応を踏まえて、スマホの学校持ち込みを認めるようなプランもあるようですが、むしろその弊害のほうが多いような気がしてなりません。。

by nakadateshika | 2019-02-22 07:24 | 社会・生活 | Comments(0)
2018年 12月 29日
欲望の哲学史
e0273912_08040646.jpg「欲望の哲学史」という番組を見ました。戦争や経済破綻といった世界史の流れと、それに応じて変化する哲学の変遷を振り返ることで、哲学は単なる「知識」ではなく(その時代を読み解くための)実践的な思考ツールである、ということがなんとな〜く分かりました。ただ、「実存主義」「構造主義」「存在」「時間」など一つ一つの用語がわかったようでわからないものばかりで、理解するためには予備知識が圧倒的に足りないということを痛感するばかりでした。

”学問とは、目の前の現象の背後にある、普遍的で奥深い現実を理解する試みです。私たちは、自らを感覚的な経験だけに閉じ込めてはならないのです(レヴィ・ストロース)”

対象(の広さ)によって、哲学・科学・人文学と呼び名は変わりますが、「その背景にある普遍的な法則性を掴む」という学問の目的は変わらないということだと思われます。
歯科臨床でも、対象(は・くち・ひと)が大きくなるにつれてその法則性を掴むことは難しくなり、経験則や個別性が中心になることはやむを得ません。ただ、そこから普遍的な法則や一般性を掴もうとする意識を持つことが、個別の問題を解決するうえでも非常に役立つのではないかと思っています。



by nakadateshika | 2018-12-29 07:11 | 趣味・娯楽 | Comments(0)
2018年 04月 02日
2020を考える
e0273912_756397.jpg新番組・サンデースポーツ2020が始まりました。

いわく付きの降板を経てレギュラー番組に返り咲いた大越キャスターですが、新潟出身で中学高校が妻の母校と同じ、という不思議なご縁もあって、その動向をチェックしています。大越さんの番組はこのところよく観ていますが、問題の本質にズバズバ切り込んでいくのでとても面白いです。
また東大野球部出身というだけあって、スポーツにも並々ならぬ思い入れがあるそうです。ただ、この番組でも「2020を考える」というテーマを掲げ、スポーツの話題だけでなく障害者の問題(ヘルプマークやエレベーターの乗り方)にまでその枠を拡げ、スポーツ番組をいつの間にやら上質のドキュメンタリー番組のように仕上げてしまうのは流石の一言でした。

2020といえばオリンピックイヤーですが、火曜会も65周年を迎えます。そちらの方もそろそろ・・・。

by nakadateshika | 2018-04-02 18:52 | Comments(0)
2018年 01月 15日
善と悪の経済学
e0273912_8502713.jpg年末年始にNHKで放映されていた「欲望の資本主義」という番組がかなり面白かったので読んでみました。

旧約聖書やギリシア哲学にまで遡り、現代の資本主義思想における問題点とその打開策を探るという内容でした。哲学的な話はよくわからない部分も多かったのですが、要点としては、1.足るを知る(必要以上なものを欲しがりすぎている)2.科学と哲学の両面から見る(科学的視点に偏っている)3.歴史から学ぶ(善と悪の概念は時代とともに変わる)といったようなものでした。

難しい話題をわかりやすく解説されていることに驚きましたが、何より驚いたのは著者が自分と同い年だったということです。見た目からして信じられませんが、この年でここまでの大著を書き上げるというのもアンビリーバブルです。

by nakadateshika | 2018-01-15 08:50 | Comments(0)
2017年 12月 29日
フランケンシュタインの誘惑:欲望のユートピア
e0273912_6593690.jpg昨日のBSプレミアムでは、「フランケンシュタインの誘惑」スペシャルが放送されていました。

愛する人との繋がりを求めて、機械に知能を与えること(AI)を追い求めたアラン・チューリング、独裁政治への反発から脳を操る脳チップを開発したホセ・デルガード、月への誘惑に取り憑かれナチスとアメリカに魂を売ったフォン・ブラウン。いずれのエピソードも純粋な動機(欲望)が生み出した悲劇の連続で、すっかり引き込まれてしまいました。

”壮大なアラスカの自然は、結局人間もその秩序の中にいつか帰ってゆくという、あたり前のことを語りかけてくる”

怖さもあって珍しく寝付けず、何となく星野道夫さんのフォトエッセイ「最後の楽園」が目にとまりました。本当にあるのかどうかわからない自分勝手な理想郷(ユートピア)を追い求めるよりも、すでにあるこの世界を見つめ直すことの大切さと、その秩序を壊そうとしている現代社会の恐ろしさを改めて感じました。
ちなみにユートピアとは、「素晴らしいが、どこにもない場所」という意味だそうです。

※ オンデマンドや再放送で視聴できます。

by nakadateshika | 2017-12-29 06:59 | Comments(0)
2017年 11月 09日
残された時間
e0273912_1328154.jpg人類に残された時間は、あと100年!
稀代の天才ホーキング博士が、人類を待ち受けている未来について語る番組(コズミックフロント:ホーキングの提言)が、いよいよ今晩BSで放送されるようです。
ケースプレまでに残された時間もあと僅かですが、この番組を見逃すことはできません。

by nakadateshika | 2017-11-09 13:31 | Comments(0)
2017年 10月 13日
この人 この道


鈴木大拙の動画を、たまたま見つけました。生前 テレビに出ているとは知らなかったので驚きましたが、この時なんと93歳だったそうです。わずか15分足らずという限られた時間の中に、宗教・科学・哲学のエッセンスが無限に詰め込まれていて、ものすごく深い内容でした。(ご本人もおっしゃっているように)分かったような分からない話ではありますが、その人の知識や経験、その歩んできた道のりが言葉の重みになるということを改めて感じました。今日でちょうど40歳になりましたが、口先だけにならないように、一歩一歩この道を歩んでいきたいと思っています。

by nakadateshika | 2017-10-13 08:06 | Comments(0)
2017年 10月 02日
腎臓様様
e0273912_1836775.jpg昨日は、町内会のお掃除当番でした。某所ではゴルフコンペが行われていたようですが、今年は残念ながら欠席し 町内にあるウォーターハザードの整備にあけくれていました(泣)

その夜、土竜先生オススメのNHKスペシャル「人体」にチャンネルを合わせると、人体のお掃除番長である”腎臓”が特集されていました。いままで腎臓というと、尿を作るためのものと思い込んでいました。しかし実際には、老廃物を捨てるだけでなく 必要な栄養素を再吸収することで血液の成分調整を行ったり、心臓からのメッセージに応じて 血圧や赤血球量のコントロールもするなど、いわば血液コンダクターとして重大な役目を果たしている、まさに肝腎かなめの臓器であるということがよくわかりました。

先日の健康診断では、尿酸値が基準値オーバーで「要受診」となっていましたが、日頃から酷使している腎臓に、あまり負担をかけないような食生活を心がけていきたいと思っています。

by nakadateshika | 2017-10-02 07:28 | Comments(0)
2017年 07月 02日
共感力
e0273912_1032408.jpg少し前になりますが、とても恐ろしい・・・ではなく、とても為になる番組をやっていました。とある家庭にビデオを設置し、奥さんが旦那にキレる状況を克明にレポートしていたのですが、(不運にも)隣で一緒に視ていた妻からは「分かるわー」の連発で、本当に居たたまれませんでした。確かに身に覚えがある事ばかりでぐうの音も出ませんでしたが、そうなってしまう原因について、脳科学・人類学・社会学の視点から、とてもわかりやすく分析されていました。

元々、家族や社会における役割の違いから、男性と女性とでは脳の構造がかなり違うようです。かつては家族や社会全体で子育てを行うことにより分業化が図られ、家族も社会も円滑に機能していました。しかし現代では、核家族化や共働きが当たり前となり、頼る場所がなくなってしまいました。このような社会構造の急激で急速な変化に対して社会的な対応が追いついておらず、その歪みが女性(妻)に一方的にのし掛かっている状況です。にもかかわらず、唯一頼りになるはずの旦那が全く理解を示さないというのが、最も根本的な原因のようです。
その解決策として
1.手を取り合って見つめ合いながら、話す時間をつくる
2.料理など、二人で協力して行うような時間をつくる
3.サプライズプレゼントをする
という3項目が紹介されていました。
こうすることで、共感力を低くするテストストロンの分泌が抑えられ、その一方で共感力を高くするオキシトシンの分泌が刺激されるとのことです。
1.の難易度は激高ですが、2.と3.は心がけ次第で何とかなりそうです。

”歯科医師である限り、共感と思いやりの気持ちを忘れずに学び続けていきたいと思う。”

Schweitzer先生は、オーラルリハビリテーションの序文でこのように述べられていますが、臨床でも共感はとても大事なことだと思います。どちらかというとロゴス偏重の傾向があるので、仕事も家庭も共感(パトス)を意識していきたいと思っています。

by nakadateshika | 2017-07-02 07:00 | Comments(0)